2019.10.13 ON AIR
ワタシは熱血ヒューマギア先生!
脚本: 筧 昌也
監督: 山口恭平
第7話
ある中学校に呼び出された或人。なんでも教師でバスケットボール部の顧問のヒューマギアをリセットして欲しいのだという。或人が向かった先の中学校には、何故かA.I.M.S.(エイムズ)の姿も。どうやらAIなのに“熱血教師”になってしまったというヒューマギアが問題視されているようで―――。
第6話 ハイライト
6話の話、いかがだったでしょうか?
違和感を感じた方がいたかもしれません。
「実在する人物にそっくりなAIロボを作成することの何が問題なのか?」と。
実は6話を作るにあたり企画チームが抱いた違和感が、そのままストーリーの中に盛り込まれています。もちろん、ヒューマギアのように本当に人間の様なアンドロイドの技術は実際には確立していないので、現時点ではAIロボット製作そのものの法規制はありません。
ただ、迷ったときには我々は専門家の先生にアドバイスを仰ぎます。例えば今回のようなテーマの場合、
“もしAIロボットによって他人に影響が出る場合は法規制の対象になり得る。他人から無断で写真や映像を撮られたり無断で公表されたり利用されたりしないように主張できるという人格権は、顔などの外見上のそっくりロボットや、特定の個人の特徴が想起される動作するロボットにより、第三者の権利利益の侵害が生じる場合には訴訟の対象になり得る”
と、いうご意見をいただき、その問題を問題としてストーリーに照らし合わせていったわけです。
さらには、
“本当にそんなロボットが実現した場合、ひとつ想像されるのは、容姿やしゃべり方が似たロボットによる「なりすますし」などの犯罪行為や権利侵害が起きれば、そうした不適切な「なりすますし」を禁止する法規制が起きることは想定されます”
という未来的でありつつ現実的な、正にゼロワンでテーマになりそうなネタをいただけることもあります。
こんな風に、まだ実現はしていないけれど遠くない未来に実現するかもしれない身近な問題を発見し、物語に盛り込む事がゼロワンにユニークさを与えてくれている様な気がします。現実に研究されている事と比較しながらモノ作りをしていくと、作っているモノはフィクションでも、感じる事はリアルだったりするところが実に興味深いところです。
さて、最初の違和感『亡くなった家族のメンバーのAIロボットを作ることの何が問題なのか』ということですが、こちらも先生に質問をぶつけてみました。
“故人に関するAIロボットがいることは、人類がこれまで経験してきた生存する者と死んだ者との関係を変えてしまうことであり、倫理的及び宗教的な議論を誘発するといえる”
“故人のAI ロボットが故人の人格権の侵害をもたらす可能性がある”
ということで、これが今回のA.I.M.S.の行動原理になっていたわけです。
掘れば掘るほど、深いAIの世界。今後も、少しずつではありますが、ちょっと先の未来を感じてもらえるテーマを考えていければと思います。
(文責・大森 敬仁)
第6話プロダクションノート
■ゲスト紹介
06話いかがでしたでしょうか。お仕事編第四弾は「声優」。一体で老人から動物まで演じ分けられるのは膨大な量の音声データをラーニングできるヒューマギアならではの技でした。今回はお仕事以上に深い人間ドラマを感じられた回であったと思います。ゼロワンのテーマのひとつである「人間とAIの共存」。相手は機械といえども、人間が愛着を感じること。また、AIが人間を学んで、自我が芽生えること……もし自分が直面したら、どうか。深いテーマの込められた06話を熱演してくださったゲストのご紹介です。
2020年東京オリンピック前、最後の体操世界一決定戦となる「世界体操ドイツ・シュツットガルト2019」
10月8日(火)よりテレビ朝日系にて6夜連続放送です!
https://www.tv-asahi.co.jp/taiso2019/
谷川兄弟とゼロワンのコラボムービーもこちらで見られます!
既にドイツ入りしている日本代表の皆さん!
日本の平和はゼロワンに任せてください。
ドイツでの大活躍を応援しております!!!
(文責・百瀬 龍介)
三人が共演した「ゆか」でも、息はピッタリ、着地もピッタリ!
限られた時間の中で、持ち前の集中力を発揮した谷川兄弟とゼロワンたち。
そして、渡辺監督をはじめとする撮影スタッフの皆様。
撮影にご協力頂いた順天堂大学の原田監督、冨田コーチ、セントラルスポーツの齋藤コーチ。
このコラボに携わった全ての皆様に、心から御礼申し上げます!!!
「あん馬」では、翔選手の武器の一つでもある「カイキャクセンカイ」(開脚旋回)で、
ゼロワンと共闘!
こちらのシーン、翔選手とゼロワンの息がピタリと合い、なんと一発オッケー!!!
撮影場所は、翔選手の母校である順天堂大学のさくらキャンパスをお借りしました。
広い体育館の中に敷き詰められた体操器具の数々は圧巻!
筆者も興奮してバク宙を試みるも、出来るはずはなく、出来たのは唯一、でんぐり返しでした。
余計な話はさておき、谷川兄弟とゼロワンと渡辺監督との「入念な打ち合わせ」を経て、いざ撮影本番です。
9月28日に発表された世界体操とのコラボ!
世界体操とゼロワンという異色のコラボ、今回はこちらの撮影当日の模様をお届けします。
ゼロワンと共演したのは、日本代表の中心メンバーである谷川航(わたる)選手と谷川翔(かける)選手のお二人。
今年の全日本体操競技選手権、NHK杯を制し令和初の日本王者に輝いた翔選手。
兄の航選手は、個人総合でのメダル獲得も期待されています!
そして、監督は、ゼロワンのアクション監督である渡辺淳さん!
ゼロワンを始めとするアクションスタッフのほか、TVシリーズを撮影しているスタッフ全面協力という布陣で臨みました。