■説明

風見志郎が戦闘用の特殊強化服を身に纏った姿。

秘密組織「ショッカー」により生み出されたバッタの能力を持つ改造人間で、かつてショッカーが誕生させた「ホッパー」や「スパイダー」とは違い、細菌サイズのナノロボットを体内に侵入させて肉体改造を施す新技術によって誕生。当初はショッカーに所属しており、組織内では「ホッパーVersion3」のコードネームを与えられていた。

組織の裏切り者である本郷猛こと仮面ライダー1号、及び一文字隼人こと仮面ライダー2号の前に現れ、その命を狙う。湧き上がる力を誇示し、1号、2号を旧式と嘲り余裕の表情を見せていたが、一文字からは組織の「カラッポの操り人形」と評されたうえ、溺愛する妹、風見ちはるが巻き込まれた事件を追う菊間琴美からも、「自分の力で人気アイドルとなったちはるとアンタは違う」と指摘され、動揺する姿を見せていた。その後、自ら命を絶ったちはるが、ショッカーによる大規模作戦の阻止を願っていると考え、組織からの離反を決意して仮面ライダーV3となった。

戦闘においては、力を込めたストレートパンチや大振りな回転蹴りを多様。やや大味な格闘スタイルではあるがパワー、スピードともに1号、2号を超えるスペックを備えているため、一撃の威力は強力。また、視力や危機察知能力にも優れているため、どのような敵とも互角以上の攻防を披露し、新生代の改造人間が有するポテンシャルの高さを見せつけた。

ショッカーのアジトにおける1号、2号との共闘では、同じく新技術で誕生した改造人間チェーンソーリザードと激突。地下へと逃げるチェーンソーリザードに追いついて関節技で腕を取り、瞬時にチェーンソーを装備した手をもぎ取ると、トドメの一撃として飛び蹴りを決めた反動で後方宙返りを行い、もう一度飛び蹴りを放つ必殺技「V3反転キック」を披露した。

その後、命を絶ったはずの妹、ちはるが実は生きており、自分と同じくナノロボットの影響を受け、ちはる（怪人態）へと変貌していた事実が判明。変わり果てた妹の姿に驚愕するV3であったが、彼女からの願いを聞き届けるため、ダブルタイフーンを起動。チェンソリザード撃破時に発生した爆炎を吸い込んでエネルギーに変換し、炎を帯びたパンチの一撃でちはる（怪人態）を永遠の眠りへと誘った。

専用マシンは、ショッカーから与えられた高性能バイク、ハリケーン。高速の体当たりで1号をダウンさせたり、大ジャンプでショッカーのアジトへと侵入し、狭い場所でも華麗に乗りこなしてショッカーライダーたちを翻弄するなど、卓越した操縦テクニックを見せた。

変身者：風見志郎

変身時に使用するアイテム：ダブルタイフーン