飛羽真と賢人、マスターロゴスの前に現れたルナ。再会も束の間、ルナは消えてしまうが飛羽真はルナが生きていた喜びを噛み締め、賢人は戸惑う。そしてマスターロゴスは新たな禁書を開く。その本には古の不死の剣士・バハトが封印されていた。
「人がいるから、世界があるから、力があるから争いが起こる。全ては無に帰す」
剣士を次々と襲うバハト・仮面ライダーファルシオン。ユーリの口から語られるバハトの過去。そして、セイバーを巡って戦うファルシオンとカリバーを前にして最光がまさかの――。

次回、昨年公開の劇場短編「不死鳥の剣士と破滅の本」で破滅の書を開き世界を無に返そうとした仮面ライダーファルシオンことバハトが復活します。世界と人と力を憎み、剣士に恨みを持つ彼の聖剣・無銘剣虚無には驚くべき力が隠されています。バハトに苦戦する飛羽真たち。聖剣と本を巡るマスターロゴス、カリバーとの戦いに新たな混沌をもたらします。マスターロゴスの真意とは？　そして、同じ古の剣士のユーリとの因縁も明らかになります。バハトの過去と一緒にユーリの過去も少し語られますのでユーリ、そしてバハトファン必見です！

（文責・高橋一浩）

〜現場通信〜
33章「それでも、未来は変えられる。」ご視聴ありがとうございました。
飛羽真と賢人、久しぶりに二人水いらずで話すことができ、お互いにこれまでの気持ちを吐き出すように語り合っていたのも束の間。マスターロゴスの登場とルナの出現によってさらにエグみを増していく展開になってきました。
そして今回はいろいろなことが発覚したお話だったのではないでしょうか。

ついに真の黒幕であったマスターロゴスが飛羽真の前に姿を表し、対面することとなりました。飛羽真にとってはサウザンベースへ侵入した際に、禁書庫まで案内してくれた青年がマスターロゴスだったことが判明。
そして飛羽真、賢人、ルナの三人に起こっていた15年前の事件当日の真相。その日、ルナとの些細な喧嘩で約束をすっぽかしたために、ルナが失踪してしまう事件に巻き込まれたと長年思い込んでいた飛羽真。飛羽真の胸につっかえていたもの。
そのことが原因で記憶はなくしていても約束にこだわる人物となったというのが明らかになりました。
さらにはマスターロゴスが富加宮隼人をそそのかして15年前の事件を引き起こさせたということも。
15年前に起こっていた事件がどんどん輪郭を帯びて来ました。
（※詳しくはBlu-ray Collection１の特典映像「ソードオブロゴスサーガ」にて語られていますよ！）

蓮VS玲花戦で出た発言の中にも新しい事実がありましたね。なんと蓮はもともとサウザンベースの優秀な剣士だったということ。どこかでノーザンベースへと移ってきたのか、いつ剣斬を引き継いだのか。今後明かされる事はあるのか、とっても気になるところです。
そしてサーベラとの戦いのあと、蓮はデザストと行動をともにする決意をしましたが…。これからの蓮の進む道に暗雲が立ち込めてきました。

数々の謎が明らかになっていき、そしてつながるようでいて、もっと知りたくなっていく。セイバーの群像物語も加速して目が話せない展開になってきました。


先週の32章と今回の33章の脚本を担当してくださったのは仮面ライダーシリーズ初参加となる内田裕基さん。
「光の国X」でデビューして以降、「光の国オーブ」や「魔進戦隊キラメイジャー おはなしCD」と特撮には深く携わってきておりました。セイバーのAPの湊さんと旧知の仲ということもあり、Blu-ray Collectionのスピンオフドラマの脚本家探しの際に白羽の矢が立ち参加していただくことに。そこでの書きっぷりで、手腕が評価されて倫太郎のパワーアップ回でTVシリーズ初登板という大役に抜擢。そしてご覧になっていただいたとおり、プロデューサーや監督のやりたいことをうまく盛り込んだアツく盛り上がる展開を描いてくれました。
32章の「結界を壊すことなど、蜘蛛の巣を払うようなもの。」や、33章の「朝の鳥の囀りが人々の悲鳴に変わる…楽しいと思いませんか。」など、マスターロゴス等の敵方のセリフ回しがとても印象的で生き生きとしたおり、内田さんの腕前やカラーもしっかり出ていたのではないでしょうか。

そして前回に引き続き33章の演出を担当してくれたのは杉原監督。

前回の現場通信ではギミック部分の監督のこだわりを紹介しましたが、今回はキャストたちとの関係・演出方法について一つご紹介します。
キャストにお芝居をつけ方は監督によって大きく変わりますし、それぞれ十人十色、監督によって様々な演出方法があります。例えば自分の目指す仕上がりがはっきりしていて、それに沿ったお芝居をさせる監督や、俳優陣が考えてきたお芝居をリハーサルでみて生かしていく監督などなど。
そんな中、杉原監督は監督自身の中に明確な答えを持っていながら、あえてキャストに質問を投げかけるようなスタイル。まだ若い俳優陣ですので、役柄についての思考が監督のほうが深く考えていることもありますが、そんなときにもキャストが自分自信で答えを見つけて、腑に落としてお芝居できるように小さな質問やちょっとしたアドバイスを伝えて、ディスカッションを大切にしているような姿が見られます。

監督曰く「今のうちにキャストたちに何かしらの種を巻いといて、最終回までに芽が出るといいなー。」とのこと。
「別の監督に収穫されるのは嫌だけどなー！」と言いながらも愛がある演出でキャストたちと現場で奮闘してくれておりました。

そんな杉原監督然り、柴﨑監督、石田監督たちの演出陣の指導を受けつつ、若いキャストたちにも危機感や自覚、チャレンジ精神が大きくなってきて、良い芽がでそうなキャストも何人か出てきております。
そんな中で今回の撮影ラインにて、富加宮賢人役の青木瞭くんがめでたくお誕生日を迎えました。

劇中では久しく見ていない、いい笑顔！否が応でもここからの展開の重要人物となってくる賢人。25歳になった青木くんの熱演にも注目していただきましょう。

キャスト・スタッフ、現場一丸となって後半戦も盛り上げていきますので引き続きアツい声援をよろしくお願いします！

(文責・土井 健生)

■緑風の豚(とん)ラーメン
デザストと同じ道を行くことに決めた蓮。
組織を抜けるも、大切な賢人くんから突き放され、サーベラにいとも簡単に追い詰められ、さらには新な力を手に入れた倫太郎に庇われて…

そんな焦燥から蓮が唯一心安らげる時間、それはカップラーメンを食べるとき…

その名も『緑風の豚ラーメン』。
風味にこだわって調合された豚骨スープに、ボリュームたっぷりの麺、かやくの小ネギとキクラゲが確かな歯ごたえと彩りを添える、そんなカップラーメン界の革命とも言える激旨ラーメン！
…なのかどうかは定かではありませんが、蓮は豚骨味がお好みのようです。

彼が征く覇道の先に待つのは闇か、それとも…

〜短期集中連載〜
■タケル殿〜！！仮面ライダーゴーストが５年ぶりに帰ってきましたぞ！！

ゴーストファンの皆さまお待ちかね！
東映特撮ファンクラブオリジナルとして『仮面ライダーセイバー』と『仮面ライダーゴースト』のコラボ作品、『仮面ライダーセイバー✕ゴースト』の配信が決定しました！！

このコーナーでは、この奇跡のコラボの魅力をお伝えして参ります。
セイバーは好きだけど、ゴーストは履修してないよ〜という方もこのコーナーを通じてゴーストの魅力を知っていっていただければと思います。バッチリミナー！

さて、第１回となる今回はキャストについて。
なんと今回は３人ものオリジナルキャストに出演いただきます！

天空寺タケル/西銘駿

まず、仮面ライダーゴーストの主人公、天空寺タケルを演じるのは西銘駿さん。
タケルは第１話でいきなり謎の怪人、眼魔(ガンマ)に襲われて死んでしまったという歴代ライダーの中でも超異質な仮面ライダーです。その後、謎の仙人から「99日以内に15個の英雄たちの魂を込めたゴーストアイコンを集めれば生き返ることができる」と言われ、そのために仮面ライダーゴーストへと変身し、命を燃やして眼魔たちと戦い、１年間の激闘の末に真の復活を果たすことが出来たのでした。
現在では、偉大な父の後を継ぎ、大天空寺の住職となっているようです。
そんなタケルは、生きていることの素晴らしさ、命の大切さを誰よりも知っている強くて優しい青年なのです。

演じる西銘さんも、放送当時17歳でしたが、いまでは様々な芸歴を積んだ23歳の立派なお兄さん、後輩たちを頼もしく引っ張っていく…のかと思いきや、昔と変わらない人懐っこさとひょうきんさですぐにセイバーキャストたちとも打ち解けて、すっかり同級生のような関係に（笑）
おかげで内藤くん、川津さんもリラックスして現場に臨めたようでした。
やはり、時間が経っても西銘さんは、１年間を駆け抜けたタケルそのものでした。
そんなタケルの活躍が見られるのは、「セイバー✕ゴースト」だけですよ！！

深海カノン/工藤美桜

深海カノン役は皆さんご存知、『魔進戦隊キラメイジャー』のキラメイピンク/大治小夜こと、工藤美桜さんです！おかえりカノンちゃん！！

深海カノンは、仮面ライダースペクター/深海マコトの妹であり、当初は体を失い、魂だけがアイコンに宿っている状態でした。
しかし、１５個のアイコンを揃えたタケルの願いによって、人間として蘇り、タケルたちの戦いを応援していくようになったのです。
そんな彼女と兄であるマコトの出生には、実はある大きな秘密があり…
（詳細はVシネマ『ゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター』をご覧ください。TTFCでも視聴可能です）

現在の黒い服を身にまとった姿は一体何なのか？なぜデザストに襲われているのか？
全ては『セイバー✕ゴースト』を見ればわかる！！

ジャベル/聡太郎

そしてゴースト以来、本当に５年ぶりに東映特撮に戻ってきていただいたのはジャベル役、聡太郎さんです！

ジャベルは元々眼魔世界からやってきた幹部の一人でした。
しかし戦いに破れ、大天空寺に流れ着いたところを助けられ、やがて心を改める事となりました。そして最終回では遂に大天空寺の修行僧となることを決意。
現在では副住職としてタケルと共に修行に励む、多くの失敗を経て様々なものを無駄遣いしてきた、人生経験豊富なおじさんなのです。

演じる聡太郎さんは2007年には「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のゲキチョッパー/久津ケン役で戦隊ヒーローも演じた東映御用達のお方。今回も「待ってました！」と勇んで参戦していただきました。
しかし、今回の役どころ。
格好のせいか、どうも別の誰かを彷彿とさせるような…
そんな思いを抱いた聡太郎さんは撮影前に国際電話でとある人物にアドバイスを求め、今回の撮影に挑んだそうです。
そんな役作りの成果、とくとご覧くださいませ！！

(文責・湊 陽祐)