友を信じきれず、自ら友を封印した過去を持つユーリは、賢人に自分の姿を重ね必死で訴えかけた。しかし、思いは届かずユーリは飛羽真を守って消えた。
戦いの最中、現れたルナ。しかし、ルナはサーベラに攫われてしまう。マスターロゴスの手元にはこれまで奪った聖剣とワンダーライドブックが並ぶ。準備は全て整ったと、ほくそ笑むマスターロゴス。
戦いのダメージで気を失う飛羽真。飛羽真が目覚めた時には仲間達がマスターロゴスと決戦に挑んでいた。そこに蓮、賢人も加わり、さらにはバハトも乱入し大混戦になる。仲間の元へ急ぐ飛羽真。今、全ての聖剣と鍵となるワンダーライドブックが揃おうとしていた。その戦いの果てに待つものとはー――。

遂に飛羽真達の目の前に現れたルナ。ルナとの再会は飛羽真、そして賢人に何をもたらすのか？
マスターロゴスが破滅の書を開き、バハトを復活させた思惑とは？　世界を繋ぐ存在・ルナを手に入れ、聖剣とワンダーライドブックを集めてきた理由が明らかになります。マスターが力を手にする時、賢人が言うように世界崩壊が訪れるのか？その時、玲花と凌牙はどうするのか？　聖剣が封印され、奪われた剣士達。
戦える数少ない剣士である倫太郎、賢人、蓮はどうするのか？　そして、飛羽真は？それぞれの剣士の思いが交錯し、全てが繋がる第３５章、お楽しみに！

（文責・高橋一浩）

〜キャラクター紹介〜
バハト／仮面ライダーファルシオン：谷口賢志

サウザンベースの禁書庫に収められている“破滅の書”に封印されていた狂剣士。
エターナルフェニックスワンダーライドブックの力を用いて不死身の体を手にし、仮面ライダーファルシオンに変身する。
1000年前に信頼していた仲間が欲（ちから）に魅入られて、バハトの愛する人を殺してしまったことにより、剣士たちと世界を無に帰し、争いをなくすことを目的として聖剣・無銘剣虚無を振るう。
劇場短編で登場した際には封印されていた影響で右頬に不死鳥の羽が硬化した傷跡が残り、瞳の色に変化があったが、今回の登場ではついに完全なる復活を遂げて1000年前の姿を取り戻している。

バハトを演じるのは視聴者の皆さんもお待ちかね、劇場短編に引き続きもちろん、谷口賢志さん。劇場短編ではその短い上映時間で描ききることができず、大きな謎と圧倒的な狂気だけを残していったキャラクターでしたが、ラストの封印される際に残した「また逢う日もそう遠くないだろう。」と言うセリフに違わず、テレビ本編の「ニチアサ」にて待望の再登場となりました。
取材やご自身のSNSなどで「ニチアサに恩返しがしたい！」と話してくれていた谷口さん。爪痕を残してやろうという雰囲気をとっても静かに纏って現場に来てくれました。その気合をバハト／ファルシオンを通じて、魂を込めてぶつけてきてくれると思うとワクワクします。

〜現場通信〜

34章「目を覚ます、不死の剣士。」ご視聴ありがとうございました。
バハトの復活。そして明かされたユーリとの因縁。
家族を殺した仲間を斬り、人間がいるから争いが起こるのだという思想に至ったバハト。破滅へ導きすべてを終わらせようとする彼を、ユーリが光剛剣最光と闇黒剣月闇の力をもって禁書へと封印したのでした。
劇場版では見えて来なかったバハトの辛い過去と、それにより振切れ、固まってしまった過激で悲しい信念も語られることとなりました。


なんと言っても今回の放送での最大のトピックだったのはバハトの復活！つまり谷口賢志さんのニチアサ再登場！
劇場短編の撮影の際からテレビ本編で再登場することはお伝えしていましたが、ついに迎えた救急戦隊ゴーゴーファイブ以来の約22年ぶりとなるニチアサの撮影日には、谷口さん自身もとても感慨深げに、そして気合たっぷりにクランクインとなりました。
劇場短編で話題となったファルシオンへの“無音変身”。大音量で戦闘音やBGMが流れる最中、映画館に生まれる突然の静寂。そしてバハトの不気味な笑い声が響く、というド迫力の演出に酔いしれた方も多かったのではないかと思います。
今回のテレビ本編ではいろいろな規制の都合上で完全なる無音にすることはできなかったのですが、劇場短編での無音演出を見た谷口さんが、口に指を当てて「しー。」というジェスチャーをして変身するという、何ともおしゃれな変身ポーズを今回のテレビ本編の撮影に向けて考えて来てくれました。

そんな谷口さんとの共演にキャスト陣の中で大きく影響を受けていたのがユーリ役の市川知宏さん。
ユーリとバハトが昔は仲間だったという近しい関係が明かされたことに加え、今まさに仲間との関係に苦しんでいる飛羽真と賢人の姿に自分たちの関係を重ね合わせて、今までになくアツく思いを語るユーリ、というお芝居がありました。
劇場短編の際にはまだ本格的にユーリが登場してくる前だったこともあり、今回の撮影が初めての顔合わせでしたが谷口さんの熱演を受け取り、いい表情のお芝居を見せてくれたのではないでしょうか。

そして過去の回想シーンでも市川さんは戦闘員のシミ―を相手にセイバーでは初めて素面アクションに。
撮影本番の少し前に動きを覚えて披露するのはなかなか難しかったようですが、やる気マックスで渡辺アクション監督と一緒に一生懸命にトライしてくれておりました。

と、言うのも市川さんのアクションシーンの撮影の前には谷口さんのシーンの撮影が。
ナイター撮影で炎を焚き雰囲気も十分な中、悲痛な叫びを放ち、信じていた仲間に斬りかかるという鬼気迫るお芝居とアクション。

アクション自体は剣を一振りするだけだったのですが、舞台などで殺陣の経験も豊富な谷口さんの動きを見ては、「自分の剣筋と違うのは何故だ…？」と市川さんの目に写ったようで、いい刺激をもらいモチベーション高く現場に邁進しておりました。
バハトの登場でユーリにも新たな一面が描かれるようになってきました。これからの二人の関係と展開にも大注目です。


劇場短編に出演していただいた際には、「自分の演技で若手のキャストに何かを感じてもらいたい。」と言ってくれていた谷口さん。市川さんを筆頭に、現場では早くもそんな谷口さんのいい影響が見え始めておりました。
飛羽真たち剣士側でもなく、メギド側でもなく、はたまたマスターロゴスの手下でもない。新たな勢力となる男の活躍に、きっと目が離せなくなることと思います。
次回もお楽しみにご覧ください。

（文責・土井 健生）

〜ミニ特集〜
■#デザさんぽ vs #剣斬ぽ

皆さんは先週の５月５日に仮面ライダーセイバー【東映公式】Twitterアカウントに投稿されたこちらのツイートをご存知でしょうか？

よう人間ども。
俺はデザスト。本から生まれた魔人って奴さ。

3冊の本をごちゃ混ぜにして作られた俺には、物語ってもんが存在しねぇ。
この瞬間、この戦いそのものが俺の物語であり、俺の存在意義なんだよ。

だから、本気で行くぜ？#デザさんぽ vs #剣斬ぽ#仮面ライダーセイバー#こどもの日 pic.twitter.com/82P2mpJP2F

— 仮面ライダーセイバー【東映公式】 (@saber_toei) May 5, 2021

デザストの気ままで自由な日常を切り取ってきた写真連載シリーズ[#デザさんぽ]が相方を迎え、ついに動画に…！？？
無駄にクオリティの高い映像に、公式が病気すぎる!!と大好評をいただき、即日10万再生を突破する盛況ぶりでした。

今回はミニ特集としてこちらの動画について、本編外ではありつつも、ご紹介させていただきます。

[#デザさんぽvs#剣斬ぽ]はおよそ１分間のショートムービー。
なんと監督・編集・合成などを一手に手掛けたのは仮面ライダー剣斬のスーツアクターである藤田慧（ふじた さとし）さん！
日頃からスマホを使って自分たちのアクションを撮影し、映像としての見せ方を研究している藤田さんに「デザストと剣斬が特訓と称して戯れる映像を作りたいんですが」という謎なオーダーをさせていただいたところ「それ、アリだね！」と蓮さながらに前のめりにご参加いただきました。
監督兼、剣斬役として、デザスト役の榮男樹さんと共にアクションプランを決め、カットを割ってゆくというプレイングマネージャーぶりで、カッコよくも可愛らしい、素敵な作品を作り上げてくださいました。（ちなみにカメラはAP湊が監督の指示を受けスマホで撮影）
中でも剣斬が一回転してデザストに斬りかかる部分は、藤田監督のこだわりの一つ。
「バレットタイム」と呼ばれる複数のカメラで撮影した映像を連続した映像としてつなぎ合わせ、アクションを印象的に魅せる撮影手法が取り入れられました。
といってもカメラは一つしか無いため、藤田さんは同じ動きを合計9回もジャンプ。それで軌道がブレないのはやはりプロの為せる業です。（というかそっちが本業です）

こどもの日スペシャルとして公開された今回の動画。
もし評判が良ければ今後さらなる展開に発展することも…あるかも？

引き続き、本編の間の息抜きとして、#デザさんぽ＆#剣斬ぽをお楽しみ下さいませ。

〜短期集中連載〜
■タケル殿〜！！仮面ライダーゴーストが５年ぶりに帰ってきましたぞ！！

ゴーストファンの皆さまお待ちかね！
東映特撮ファンクラブオリジナルとして『仮面ライダーセイバー』と『仮面ライダーゴースト』のコラボ作品、『仮面ライダーセイバー✕ゴースト』の配信が決定しました！！

このコーナーでは、奇跡のコラボ、セイバー✕ゴーストの魅力をお伝えして参ります。
セイバーは好きだけど、ゴーストは履修してないよ〜という方もこのコーナーを通じてゴーストの魅力を知っていっていただければと思います。バッチリミナー！

第２回は皆さんも気になっているであろうセイバー新フォームについて。

その名も「仮面ライダーセイバー　ゴースト偉人録」

仮面ライダーセイバーが『ゴースト偉人録ワンダーライドブック』を使い、変身した姿。
通常のワンダーコンボなどと異なり、「ブレイブドラゴン」を一度抜き、新たに同じ神獣スロットに「ゴースト偉人録」を重ね掛けすることで生まれた形態です。
この変身方法はドラゴニックナイトやプリミティブドラゴンとも異なる特殊なものです。

さて、この「ゴースト偉人録」一体どのような経緯で飛羽真が手にすることになるのか…
更に懐かしのゴーストのフォームチェンジの数々も大活躍し、繰り広げられる激しいバトルの行く末は…？
そして、デザストの目的とは一体！？

楽しみ盛りだくさんな仮面ライダーセイバー✕ゴーストをお見逃し無く！！

（文責・湊 陽祐）