第29話
この村は泣いている

28話をご視聴いただきありがとうございました。

妖怪騒ぎはケミーの仕業でした。
しかし、まだ終わらない。
事態は更に複雑化し、難事件の様相を呈します。


立ち向かうは、我らが少年探◯団……ではなく、宝太郎、りんね、蓮華の３人。
そして、犯人は一体怪人◯面相なのか…
人里離れた村で起こる怪事件。ゲゲっと背筋も凍る◯◯村の謎を解決せよ！
真実はいつも◯つ！
◯っちゃんの名にかけて！
◯っとお見通しだ！


ってもう、伏せ字だらけで何がなんだか笑。

ですが、わりと今回マジメに上記の偉大なる名作の数々は脚本作りに活かされていたりして。
そのこころは、

エピソードを通して如何にケミーを魅力的に描くか？

もはや特撮ヒーロードラマではお馴染みとなったコレクションアイテム。
そのなかでも、100種以上という圧倒的種類数を誇るケミー。
「仮面ライダービルド(2016)」の60本のフルボトルでも相当大変だったのに、それを大きく上回る100体。

（改めて考えると100って……一年の放送は50話弱しかないんですよ？聞いてますか？バンダイさん……）

とにかく、まだまだ残り20種以上もあるケミー。
単発エピソード回だからこそ、しっかりとケミーに焦点を当てた話にしたい…ということで監督に最初にご相談したのが、

「未回収のケミーで何かやりたいことありますか？」

監督には残りケミーリストとにらめっこしていただき、始めに面白そうと仰ってくださったのが、28話に登場したベロソルとケアリー。
すると……

「ケミー同士がぶつかり合う妖怪大戦争みたいな話はどうだろうか？」
「星のケミーもおもしろいですね、陰陽師みたいな人が使役してたり」

といったようにケミーの存在をきっかけに監督からアイデアの星のようにウルトラ降り注ぎます。
その会話の流れで、某大ヒット映画だったり、昭和の大名作ミステリだったりが登場したというわけです。

常々、我らが田﨑監督が「映画の教科書は映画」と言っているのですが、
まさしく田口監督が吸収してこられた数々の教科書たちがケミーを通して輝き始めました。

むしろこれは100体あるからこそできた作り方だったかも。（ありがとう！バンダイさん）
というかケミーのデザインやコンセプトも多くの「教科書」たちによって成り立っていますからね。


というわけで、初参戦の田口監督にも非常に楽しくガッチャードを演出していただき、珠玉のエピソードが出来上がりました。
（詳しくは富良洲高校掲示板をチェック！）

次回は田口監督の古巣である合成チームも気合を入れて望んでいただいた九ツ村・解決編。

ぜひ、ご期待ください。



それから、前回の本コラムを読んでいただいた田口監督よりご指摘がありまして、訂正です。

初めて仮面ライダーシリーズに関わったのは龍騎パイロットの特撮研究所スタッフとして、日本映像クリエイティブとしては、龍騎の最終回あたりから合成やってます。

とのこと！（気になる方は今すぐTTFCでクレジットをチェックだ！）
監督、失礼しました！！

（文責：湊 陽祐）

そう、前回最終回ばりの盛り上がりのガッチャードでしたが、

まだまだ終わってはおりません！！





なんていったって今回は、
ガッチャード恒例！！

シリアス回後に突如訪れるおちゃらけ回でございます！！




さらに今回は、
我らがなにわ美女、蓮華掘り下げ回！！

これまでライダーたちをサポートしてくれた頼れる蓮華姉さんの
背景を掘り下げた回になっております。




そしてそして！
今回28話（さらに次回29話は）


田口清隆監督がガッチャードに初参戦！！

田口監督により新しい風が吹き込まれたガッチャード。







新しい・・・風・・・

か、加治木・・・！！？

何してんの？




そして、
横にいるのはジャグr・・という具合に！！

はっちゃけおもしろ回に仕上げていただきました！






そしてそしてそして！



＼せーっの！／

ミナト先生～！

おかえり～！！

やっと帰ってこれましたね（泣）



キッチンいちのせ連合も
無事錬金アカデミーに帰還！




しかし、そんな感動シーンにまで水を差してくるのが錬金連合。

腐りきった組織ですが、

宝太郎たちが戻った錬金アカデミーの帰属先は、
結局は錬金連合のまま。


連合の「頭」が変わらない限りは・・・と語った
ミナトの視線には、何か意味するものがありそうですね。





一方、これまで色々と大変だったので、

蓮華は久々の休暇へ！


大好きな祖母がいる、
大好きな「九ツ村」（ここのつむら）を訪れます。


こちらが今回の物語の舞台！


ちなみに九ツ村は、蓮華の母方の実家。
（父方の実家が大阪なんですね）


そんな蓮華の大好きなおばあちゃん「民子」が
物語のキーパーソンのひとり！

演じていただいたのは、
根岸季衣さんです！

蓮華に寄ってきた蚊を瞬時に叩いたり、

蓮華をおぶってしまったり、


とてもエネルギッシュでパワーに溢れており、
蓮華の事が可愛くて仕方ないあまり、
めっちゃくちゃ過保護。

そんな少し癖強めおばあちゃんを演じてくださいました。



ちょっとした事でも蓮華に危険が及ぶのではと
気にかける民子おばあちゃんは、

どんな時も真っ先に蓮華を守ります。

「おばあちゃんてば、
いつまでも子供扱いなんだから・・・」


と口では言っている蓮華も、

実際には民子の前では溺愛される孫の顔。


ぴったりくっついて離れません。

蓮華は実はとてもおばあちゃんっ子だったんですね。




演じる根岸さんは、とても優しく気さくな方で、

現場では安倍さんはじめ若いキャストたちを
優しく引っ張っていただきました！

そして実は、撮影期間中だった2月3日にお誕生日を迎えられた根岸さん！


光栄なことに、
当日現場でお祝いもさせていただきました！！

なんて平和で和やかな現場・・・！






と、
それだけかと思ったら大間違い！


28話のもうひとつのテーマは、奇怪、妖怪、オバケ回。



叫びまくりでございました。

今回、終始おどかされ担当だった蓮華。

演じる安倍さん、めちゃくちゃ頑張りました！！


特に苦労していた叫びのバリエーション。

ひとえにギャー！といっても、いろんな叫びがあるわけで、
監督から出される様々なオーダーに答えるべく、
現場でもアフレコでも頑張っていただきました。


唐傘オバケのベロン！のシーンも、

オバケの舌を手動で動かす演出スタッフさんとも息を合わせ、
体当たりで！！



あの振り切ったお芝居は、

まさに安倍さんだからできたもの！

ここで制作裏話！


今回、妖怪大暴れオカルトケミー回にしよう！という発案が
田口監督から出されたものというのは先述のとおりなのですが、


その際、りんねの「変な特性」にも注目した監督が、
これやりたい！と打ち合わせ初期から言ってくださっていたものが。



それは、京都修学旅行回で明らかになった、
りんねがオバケを見ると爆笑してしまうところ。

実は田口監督も、
りんねと同じくお化け屋敷などでオバケを見ると
悲鳴ではなく笑いをあげてしまうタイプなんだそうで！


まさかの共通点～！！


太秦映画村での爆笑具合じゃまだ序の口だ！と、

オバケに笑っちゃう監督による、
リアルなりんね爆笑演出が実現したのでした。

そんな、宝太郎たちがおどかされる一連のシーン、

ほかにも監督のこだわり演出が！

こちら、絶妙なタイミングで肩に現れたホッパー１。


監督オーダーは、
ゲ〇ゲの某お父さんが息子の肩にひょこっと現れるイメージでした（笑）


この後もよ～く聞くと、

福圓さん渾身の、
「おい！鬼〇郎！」ならぬ「おい！宝太郎！」のホパホパ節が聞こえてくるはずです！




なんといっても今回の脚本は井上亜樹子さん！


ゲ〇ゲも描いてこられた井上さんと、
オカルトにも精通した田口監督の手腕がガッチャーんコ！！

しております。



蓮華とりんねに無理やり変身させられちゃうガッチャードも、
打ち合わせの段階で監督から井上さんへご提案されたもの。

りんねはしっかり者なので（？）
カードの紹介もばっちりでしたね。



謎の妖怪と人魂に翻弄されるガッチャードでしたが、
そこに現れたこちらのお方。


物語のもうひとりのキーパーソン。

～星の力を宿せし退魔師～

「スターシャイン星野」

でございます。

※そしてなぜか弟子入りしていた加治木は
「パンドラ加治木」となりました。

（きっと超常惑星で星野の情報を得たのでしょう・・・！）




というのもこの方、肩書は「妖怪退治の専門家」。


本人の説明によると、
「過酷な修行中」に「倒れた」ところ、

「４つの光」を見つけ、

「世の為人の為に使うから力を与えてくれと祈った」ところ、霊力を得たと。




まあ本当のところは・・・

「過酷な修行をサボろうとしたとき」に「足をすべらせた」ところ、

「４つの球体に憑依したケミー」を見つけ、

「世の為人の為に使うから力を与えてくれと祈った」ところ、霊力を得た。




前半の方は一旦置いておいて・・・

『世の為人の為に使うから力を与えてくれと祈った』は本当だったよう。



星野が見つけた球体は、実はコズミックの４つのケミーが憑依したもの。

（マーキュリン、キンキラヴィーナ、グランドサターン、ジュピッタ）



もし星野が何か悪い事を考えていようものなら、
その「悪意」によってケミーたちは一斉にマルガム化してしまったはず。


しかし、マルガムにはならず、むしろ星野の首元に集まり、
宝太郎がガッチャ済みの「ファイヤマルス」までひきつけられることに。

何なら「スターウェーブ」なるものまで放っていました。

つまり星野は、

ちょっとだらしないけど・・・
修行着にクロックスとか履いちゃうけど・・・


根は結構良い人なのかも！！！





そんな星野を演じてくださったのは、

青柳尊哉さんです！

田口監督との「とあるご縁」もあって、

ぜひ星野になってくださいと、今回ガッチャードに参戦いただきました！！

（星野は夜明けにコーヒーではなくラーメン派！！）




現場では監督とさすがのコンビネーションといった感じで
レギュラーキャストたちがお芝居に素で笑ってしまう場面も。




ここで撮影裏話！

こちらの入水シーン、撮影時期は2月の頭。


当日も超～寒かったんです。。。


青柳さん、頑張っていただきました。。。

サビーの助けもあって、
九ツ村で起きた不思議なことたちはケミーによるものと判明。


唐傘お化けと人魂も、
「ベロソル」と「ケアリー」が憑依したものだとわかりました。


その矢先・・・

で、出た～～～～～～～！！！

なぜかベロソルとケアリーがマルガムに。



それはアトロポス様の仕業でした。

ボスとなるグリオンを失ってしまったアトロポス。


彼女が九ツ村に来た理由とは一体何なのでしょうか？





そしてマルガムにされてしまったのは、
いかにも感じの悪いこちらの2人組。

（久しぶりの一般人マルガムだ！）



２対１で戦うガッチャードですが、

圧倒的なプラチナガッチャードのパワーと戦闘力。



ガッチャリバーだって使っちゃいますよ！

見事マルガムを撃破したガッチャード。


ケミーと連携し、
戦い様にだいぶ余裕が出てきた宝太郎。


ひとりの高校生の成長がバトルからも感じられる魅力的な戦い様、
アクションを演出してくださるアクションチームは
いつもながらさすがです・・・！



ここで新たに判明したことが。

マルガムになった2人は地上げ屋で、
九ツ村は廃村になり廃棄物の処理場になる話があがっていると・・・



大好きな村の現実に「そんなのあかん！」と
ショックを受ける蓮華。

しかし、
「活気が失われた村の現状では受け入れるしかないかもしれない」と
村長をはじめ村の人々は諦めている様子。。。



そんな中、
スターシャイン星野が謎の言葉を残します。

～星への供物が捧げられし時、地獄への扉は開かれ

灼熱のいぶきがこの世に吹きすさぶ・・・～

（霊験あらたかさんが怖いこと言ってるで・・・）




そして鳴り響く村長の悲鳴・・・！！？

蓮華の大切な村、九ツ村の運命とは・・・？

そして村をめぐる本当の事件と謎はここから始まるのです・・・！！



ということで富良洲高校掲示板はここまで！

今週もご視聴ありがとうございました！
来週もお楽しみに★

（文責：原島　果歩）