第22話
愛は刃(サーベル)！ ケミー・ストーリーは突然に

21話ご視聴いただきありがとうございました。

黒鋼スパナの「What's your FIRE」いかがでしたか？

まさか素面で燃えるヴァルバラッシャーを構えるシーンに使うなんて……
カッコ良すぎか！！

そしてそんな「What's your FIRE」や、「CHEMY×STORY」「Rising Fighter」「All for Love」などガッチャードを彩る楽曲を、今週2/7(水)に開催＆配信チケットも好評販売中の超英雄祭で聞けるなんて……
最高すぎか！！

先週20話から辛い一週間を過ごした皆さん、もう良いんですよ。
今週は思う存分羽を伸ばして下さい。（そして横浜アリーナで逢いましょう）

でも、また来週になったら辛い展開が待っているんでしょう？
ガッチャードは明るく！見やすい！なんて言っておいて、平気でイケメンを曇らせるんだから……

そんな声も聞こえたり聞こえなかったりしますが、皆さん、安心してください。

ズッキュンですよ。

I'm preparing a ZUKYUM!


ということで、次回はオカルトケミーのレベルナンバー５、ズキュンパイアが登場！
ガッチャードが誇る個性豊かなケミーたちの中でも一際異彩を放つケミーが一体どんな事件を巻き起こすのか？


ところで、このズキュンパイアには誕生から関わった生みの親と呼ぶべき存在がいます。

「レンキングロボが男の子の憧れならば、ズキュンパイアは女の子の憧れにしたい！」という方針のもとデザインを進めるクリエイティブチーム。
しかし基本男性メンバーが多い我々は何かが違う…どうしたら某◯◯ステみたいになるんだ……と暗礁に乗り上げていました。
そこに現れた一筋の光。
それが、東映・原島果歩プロデューサー補。
第二新卒採用１年目のフレッシュさ、そして女性ならではの目線で、いつも不足しがちなフラットな意見を補ってくれる原島APが、この時ばかりは専門家の様相を呈します。
するどい指摘と具体的なアイデアでズキュンパイアは見事現在のイケメンぶりを獲得したのでした。



そんな経緯で生まれたズキュンパイア。
もちろん今回のズキュンパイア回もキャスティングは原島APです。
生みの親自らが作り上げた実写版・ズキュンパイア。
そのハマりっぷりは是非オンエアでご確認くださいませ。

さらに脚本は19話以来となる井上亜樹子さん。
某◯◯◯の◯太郎などで培ってこられた経験を詰め込んで、らしさ全開のエピソードに仕上げていただきました。
山口監督もクロスウィザードで培った人型ケミー演出のノウハウを引っ提げ、劇場版から戻ってきました。

久々にガッチャードらしい、明るく！楽しい！ズッキュン回。
ぜひ、ご期待ください。

（文責：湊 陽祐）

Say what’s you want？


封印されてた記憶 Remind Remind
衝動の意味が 繋がって 怒り火を吹くーー！

迷いの受容体どころか

ミナト先生ともども
観ているこちらが熱すぎて消滅Stand upしてしまいそうです（？）

もう灰になってもいい……






皆様お気づきでしたでしょうか。

18話から使用されていて、かつ
もう既にフルバージョンの音源も配信で聞けてしまっている
「わちゃふぁいやー！」こと
ガッチャード第２の挿入歌
「What’s your FIRE」。
（配信リンクはこちら→https://avex.lnk.to/KR_GOTCHARD_FIRESONG/）

実はこちらの二番の歌詞が
なんとしっかりこの20,21話のスパナの境遇に
ぴったり沿うものとなっていることに。

この歌を今日までに
聞きこんでくれていた皆様は
その回数に比例して、今日の「アゲ」指数が違ったことでしょう。


最初に藤林先生の歌詞を観た時には震えましたが
この21話の使われ方を観たときにはもう震える超えて燃えました（？）

ということで
観ている者の脳も心も焦がし燃やしてしまうほどの熱さで
生まれ変わった黒鋼スパナ。

まさに過去の自分から新たな自分へ。
「変身」することで
仮面ライダーの〝字〟（あざな）を名乗る。

余談ですが、仮面ライダーヴァルバラドのデザインも
最後の最後まで気を遣った箇所だったりしまして。






「疑似ライダーのときの歪さがよかったのに、ライダーになったらキレイに収まりよって～～～！！！😠😠」

というお声、あるでしょう。


ですがそれ、実はすでに
企画陣が最初にそう感じておりまして……
（結局疑似ライダーポジが一番好きな性質（タチ））


無印ヴァルバラドのデザインが秀逸だからこそ

「ヴァルバラドのままのほうがよかった」

と言われないよう
歪さを残したまま、ヒーローの形を目指す。
そんな無理をデザインチームにはこなしていただきました。

もちろんデザインが上がったころには
「スパナがマルガムになる」という過程は露ほど想定しておらず
後出し的に、文芸とデザインが合流する形となったのですが、それすらも幸運。
スパナが〝持ってる〟証拠かもしれません。

勢いで飛び込んでいく（番組制作の）Trouble Trouble
四苦八苦しても Luckでいこう！
分かりあうため～～



いやぁほんと良い歌詞…………はっ

失礼しました。
またわちゃふぁいやーが出てしまった。



そして仮面ライダーヴァルバラドでの戦闘時
ギアが入っていく最高の演出は杉原監督の発案によるもの。

だんだんトップギアに上がっていくタメと
それを一気に開放する気持ちよさ。

その演出の関係上
「タメ」中は、敵の攻撃を凌がなきゃいけないのですが

その時間ですらスーツアクター中田さん
福沢ＡＣ監督によって
「余裕感」「強者感」に変わってしまう凄さ。

はいもうこんなんカッコイイ～～～～！！！！！（2回目）

あれ？？　なんか今日メイキングというより
単なる号泣感想文になってません？？（だいたいそう）


ちなみに、と言いますか、もちろん
「ウィールマルガム」のスーツアクターをご担当いただいていたのは同じ中田さん。

こちらは打って変わって
惨めさとやりきれなさ、動きでスパナのしんどさが伝わってきます。

本日ＴＴＦＣで配信されている
20，21話のオーディオコメンタリーでも
杉原監督、藤林くんともに絶賛の嵐でしたが

それほどまでに中田さんの功績は大きく。
本当に素晴らしいスパナを、いつもありがとうございます！


そして、中田さんに並び
今回はまぎれもなく「主人公」であった藤林くんの熱演。

本気で「惨め」に堕ちなくてはならない怪人のアフレコも
育ての親を拒絶するほどの激しい怒りの芝居も
そして、その炎を自分のものにする覚悟も

すべてが最大極点。
藤林くんの、この話に懸ける思いが伝わってくるようでした。

そうそう、こちらの指輪の裏話をひとつ。

両親の想いによって
錬金術師としての力の証である指輪の色が変わる
という流れ自体は、脚本打ち合わせで長谷川さんから提案され

そして杉原監督によって
「両親の指輪が素材になる」という要素までは
台本段階で加えていただいたものだったのですが

その時点では、スパナの指輪は
ミナトや鏡花と同じ「赤」になる予定でした。

しかし
「スパナだけの力」ということを大事にしたいという
藤林くんからの発案があり、「赤」から急遽「紫」に変更。

錬金術師としての正当な流れではなく
「マルガム」の力を宿しながら「赤」レベルに強くなった
そんなイレギュラー的な立ち位置になることに。


普段は、それがキャストさんであろうと
誰かひとつの意見で設定や展開を変えることはないのですが
今回はスパナのイレギュラー性をより際立たせるという意味もあり
その提案に乗らせていただきました。

なぜなら、それがスパナにとって良いことだろうから。

設定とはキャラを縛るためにあるものではなく
キャラをより魅力的に描くためにあるものであって欲しいので……。


イレギュラー性を際立たせるという意味で
もっともイレギュラーであったのは
「マッドウィールからマッハウィールへの自己再錬成」。

いささか急な変貌に見えたかもしれませんが

今回のケースで重要だったのが
マルガムとなったスパナの中に
マッドウィールもずっと居たということ。

そこでスパナの内に秘める黒い炎の影響を受けていたとしても
不思議ではありません。

黒い炎→赤い炎と、スパナが自身を再錬成したのと同じように

マッドウィールも
新たに変わったスパナに並べるように
おのずから自身を再錬成したのでしょう。

黒い炎というイレギュラーと
スパナに対するマッドウィールの思いが
彼を新たな姿に変え、仮面ライダーへの道を開いたのかもしれません。

仮面ライダーヴァルバラドの固有能力である
同じレベルナンバー同士でのカスタムアップであるオロチショベルも初お披露目。


ケミーみんなと分かりあって
自分のほうからどんどんケミーに向かっていく一ノ瀬と違って


「ついてきたい奴だけ来ればいい」
とでもいうような、全面的にケミーの方は向かない在り方に落ち着いたスパナ。


それはある種「カリスマ」的な在り方。

その姿勢に「共鳴」したケミー達が、思わずその背中を追ってしまう。

スパナも、追ってきてくれるものは拒まず
自分の力に変えていく。
そんな付き合い方も、またひとつの形なのでしょう。

（スパナの兄貴、どこまでも付いていくぜッ……！ 　　的な感じなのでしょうか）



そして、今回のスパナ覚醒に欠かせなかったのはこのお二人。

ミナトと鏡花。

この二人だけのシーンでは
普段のガッチャードとは違った大人な雰囲気が流れていましたね。
そのコントラストがまたありがたい……！

違うアプローチで、スパナを導いた二人。

一人は敵として。

もう一人は保護者として。




ここで設定を明かすと、この二人は同級生だったりします。
ミナトも鏡花さんも劇中年齢は34歳同士。


そして、演じる福田さんと熊木さんも
なんとこれまた同級生だったとのことで！
不思議な縁を感じますね。
スパナとは、10年の歳月の違いがあるということ。

そしてこの二人には
現場ではある程度共有されている「裏設定」があるのですが……
それは今回はお預けにしておきましょう。語ると野暮かも？


そんな鏡花さんのもとで
宝太郎たち「いちのせ連合」一同も頑張っていたのが
けなげで良いシーンでした。

ハードな話の中でも
お宝ちゃんたちがで出てくると
一気に文化祭準備感（？）が出て
これは素晴らしい武器ですね。明るさの担保。

そしてじつは珍しい宝太郎の錬金術使用シーン。

別にまったく使えないというわけじゃないんですよ？
ただずっと素人レベルというだけで……。


そしてスパナのために動いてくれる
彼らのことを見て、鏡花さんはどう思ったことでしょう。

きっと10年間、一人でスパナを見てきた彼女。
だけど彼のために、集まって頑張ってくれる仲間ができた。
それだけで彼女の10年間は無駄ではなかったようにも思えます。


黒鋼スパナという人物は、最初からいなかった？

いいえ、宝太郎たちにとっては
それが呪いだろうがなんだって、間違いなくそこに居たのです。

その答えは、じゅうぶん鏡花さんにとって
救いのあるものになったのではないでしょうか。

黒鋼スパナの、人生というゲームは
いままさに、駒を並び終えたところ。

やり直しでもリセットでもなく、再開しましょう。

鏡花さんとスパナの、これまでを否定せず
その上でのこれからを、新たに歩んでいくために！





以上、富良州高校掲示板でした。
たまにはしんみり、余韻ある感じで終わり……

終わり……

（ズッキュン……！）








おわ……

（ズッキュウウウウウウン！！！！）

いやこれしんみりとは終われねぇ！　
ごめんスパナ！！



ということで
お待ちどおさまテンションジェットコースター！
2月はガッチャード式温冷交互浴でキメていけ！！



来週は、いざ！
ズキュン祭りじゃああああああああああああああ！！！！！！！

（文責：松浦大悟）