48話
創世Ⅹ：ツムリの鎮魂歌

ツムリが創世の女神にされようとして捕まっているころ、ケケラを演じる俊藤さんに、「（カエル時代に比べると）ケケラも悪くなりましたよね……」と話したところ、「いや、俺は悪のつもりで演じたことは一度もないんですけどね」とのお返事。すみません、確かにそのとおりです……。
推しの輝きを見られて、幸せに笑えたでしょうか。あっぱれな散り際でした、ケケラ。俊藤さん、ありがとうございました。

新たに登場した渋い赤のライダー＝リガド。アクションも、ジットをトレースして、荒々しかったです。そんなジットも惜しくも退場。
「ギーツ」の終盤をピリッと引き締めてくださいました。衣裳合わせのとき、「爪痕、残させていただけたら」と笑顔を見せていた佐藤流司さん。（素顔は茶目っ気のある方なのです）最高のゲームマスターをありがとうございました。

敵が際立つとライダーも引き立ちます。
道長に景和ーーカッコいい男たちのドラマ……柴﨑監督のまさに得意とするところを堪能できた３話でした。

いよいよ「ギーツ」も残り２話。ラストは、パイロット（１、２話）や公開中の夏映画を撮った中澤監督が締めてくださいます。
物語もいよいよ佳境。創始者スエルが、最後の打上げ花火とばかりに仕掛ける終幕のデザイアグランプリ。
中澤監督の撮るツムリは、いつもどこか新しい面を見せてくれます。夏映画のボロボロツムリも可愛かったですよね。
次回、サブタイトルにも「ツムリ」が初めて入ります。予告の不穏な映像は？必ず見てくださいね。

（文責：武部直美）

桜井景和だけでは世界を救えないことを思い知らせる、というケケラの願いが受理され、
景和以外の仮面ライダーである吾妻道長、鞍馬祢音、晴家ウィンが置物へと変化。
景和とケケラの戦いが始まり、巻き込まれた桜井沙羅を救ったのは、もう仮面ライダーではない五十鈴大智だった。
そして、ケケラの猛攻を受ける景和が、ポーンジャマトの脅威が迫る拘束された一般人を救わねばならないという、あまりにも理不尽な「仮面ライダーゲーム」が始まった。

ショーアップされた舞台はVIPオーディエンスだけでなく、街頭にも中継され、人々が仮面ライダーの戦いを見守る……。
ここでも景和を救ったのは大智だった。実は大智が育てた個体だったポーンジャマトは一般人の拘束を断ち切ると、景和はケケラとの決着に集中する。
一方、バッドエンドを望むVIPオーディエンスの期待に答えるため、ジットは新たなドライバー「ジリオンドライバー」を手に「創世の女神の間」へ向かっていた。
ドライバーを操作し、英寿が創世の神となる速度を早めようとするジットだったが、英寿はそれに抗い、「仮面ライダーギーツⅨ（ナイン）」へと変身。ジットもVIPオーディエンスと融合して「仮面ライダーリガド」へと変身し、壮絶な戦いが始まった。

世界はバットエンドを望むものばかりでない。中継を見守る人々の仮面ライダーへの声援を背に、景和、そして英寿がそれぞれの敵を撃破。
景和を真の仮面ライダーとして認めたケケラは、満足そうに笑いながら消滅し、スエルの片腕だったジットは本体に吸収された。
地上に戻った英寿は景和と再会。本当の意味で互いを認めたふたりは拳を合わせるが、街中に出現したビジョンに姿を現したスエルが「終末のデザイアグアンプリの開催」という不気味な宣言を行うのだった。

47話ご視聴ありがとうございました。
2週間ぶりの本編放送となった今回ですが、また一つ大きな一歩を踏み出した感じがしますね。