40話
創世Ⅱ：タイクーン覚醒

３９、４０話の台本の仮タイトルは「ギーツの世界」でした。
ギーツの世界になっても、平和は訪れない……人類の歴史と同様のようです。
ギーツもまだ創世の神、一年生。理想の世界を目指して、一歩ずつです。

一年前、２２年６月上旬には、フィッテイング（キャラクターの最終チェック）や顔合わせ、衣裳合わせ、記念すべき最初の撮影の頃でした。
早くも一年。キャストの皆さんの芝居も円熟の領域です。それだからこそ出来るストーリー展開、見せられる芝居もあります。

物語もいよいよ４０話。創世編は最終章でもあります。
これまではゲーム仕立てで単発の見心地を意識していた「ギーツ」ですが、そろそろライダーならではの、縦軸まっしぐらで行きます。

脚本打合せは、発注、プロットから数えると、最低でも４～５回あるのですが、最後まで監督がこだわって、入稿ギリギリまで粘ったシーンがある場合があります。
３８話、ミツメとの再会のシーンは、杉原監督が、「ここでは、息子である英寿の一面、今まで見せなかった顔を見せたい」とのことで、口調も少し駄々っ子のように、動揺するニュアンスのセリフに改訂しました。
４０話でも、同様に柴﨑監督がこだわって、最後に改訂した部分があります。

そして、予告ラストに出た、黒いタイクーンは一体、何？
どうぞお見逃しなく！

（文責：武部直美）

「創世の力」を得た浮世英寿は、ツムリとともに新たな「デザイアグランプリ」を開始する。
世界が創り変えられながらも、かつてのライダーたちは記憶を失っておらず、吾妻道長、桜井景和、鞍馬祢音、桜井沙羅は困惑。
デザイアロワイヤル終盤で英寿の協力者となった晴家ウィンは、スタッフとして引き続き英寿への協力を約束する。
その後、街に出現したジャマトを掃討した英寿は、そこで再会した道長と景和にエントリーの選択肢を提示するが、ふたりは答えを保留。
だが、この世界に残ったケケラが景和に、ベロバが道長に接触し、ふたりは再びライダーになる決意を固めるのだった。
一方その頃、とあるプラントでジャマトを研究するひとりの青年がいた。異様な雰囲気を漂わせるその人物は、五十鈴大智。
そして、未来へ帰ったはずの運営側も動き出してた。とあるビルの上、サマスの傍らには新たなゲームマスターであるジットの姿が……彼らの思惑は一体!?

39話ご視聴ありがとうございました！
創世の力を手に入れた英寿によって創りかえられた世界。
章の名前はそのまま「創世」編です。

世界改変システムの主自体が交代したということもあり
何度最終回/初回やってんねんというギーツの中でも特にガラっと雰囲気の変わる回となりました。
演出担当は、ジャマトグランプリ開幕以来の柴﨑監督。
シリーズも最終クールに差し掛かっておりますが、まだまだ新機軸も沢山でお送りします！