DICTIONARY

用語辞典

かいちゅうどけい 【 懐中時計 】

懐やポケットに入れて持ち歩く携帯型の時計。首にかけたり帯に結ぶための鎖やバンドや時計盤を保護するカバーが取り付けられているものも多い。もともとは17世紀頃に登場し、男性が身につける装飾品として浸透する。20世紀に入るとそれまではおもに女性が身につけていた腕時計が男性にも浸透していき、懐中時計は嗜好品としての意味合いが強くなっていった。


野上良太郎と野上愛理が謎の男(桜井侑斗)に銀色の懐中時計をプレゼントしている。本当は新しい生活を始める愛理と桜井のふたりで持とうとしたが、予算の関係からひとつだけ購入した。


謎の男(桜井侑斗)が現代から姿を消したとき、唯一残されていたのがこの懐中時計で裏面にはプレゼントしたときにはなかった「過去が希望をくれる」(The post should give us hope.)という言葉が彫られていた。以降、この懐中時計はミルクディッパー天体望遠鏡が飾られている場所に良太郎が隠すように置いていた。

過去を移動する謎の男(桜井侑斗)も銀色の懐中時計を持っている。


また、実は良太郎は同じ懐中時計をもうひとつ購入しており、8月には送られてくる予定だったが、店主の手違いでクリスマス間近に届けられている。しかし、謎の男(桜井侑斗)がゼロノスカードを使ったことで記憶が抜け落ちていた良太郎は、時計を注文していたことを覚えておらず、最初は困惑していた。[#45]