DICTIONARY

用語辞典

あんでっど 【 アンデッド 】

“統制者”によってつくられた不死の生命体。

地球の生物の祖となった52種のほかに、どの生物の祖でもない特殊なジョーカーを加えた計53種がいる。

ジョーカーを除くアンデッドたちは、トランプと同じくスペード、ダイヤ、ハート、クラブの4種に分けられ、さらにA(エース=1)からK(キング=13)まで13のカテゴリーに分類される。このうちJ(ジャック)、Q(クイーン)、K(キング)に属するアンデッドたちは、知的で戦闘能力も高く、現代においては人間に擬態できるという強力な存在で、人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」では「上級アンデッド」と呼ばれていた。

アンデッドの存在意義は、バトルファイトに勝利して自身の種を繁栄させることだといえる。そのため基本的には好戦的な傾向にあるが、上級アンデッドは性格がさまざまで、なかには種の繁栄への渇望が乏しいタランチュラアンデッド=嶋昇や、戦う運命そのものを忌避していたコーカサスビートルアンデッド=キングのように戦いを望まぬ者もいた。

あんでっどさーちゃー 【 アンデッドサーチャー 】

人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」が開発した、アンデッドの位置特定システム。

プログラムをインストールしたパソコンに外部アンテナを接続して運用され、アンデッドをキャッチするとアラームが鳴り、画面にアンデッドの位置とカテゴリーが表示される。

仮面ライダーに変身した剣崎一真らの位置も表示されるため、通信機を併用すればアンデッドのもとへの誘導も可能。ただし、キャッチするのはアンデッドそのものではなく、戦意が高まったアンデッドの攻撃バイオリズムなので、人間を襲い始めたりアンデッド同士が遭遇して戦意が高まったアンデッドはキャッチできるが、戦意を喪失して逃げたアンデッドや、人間に化身して潜伏している状態の上級アンデッドなどには反応しない。

あんでっどはんたー 【 アンデッドハンター 】

新名が組織し、自ら隊長を務める対アンデッド部隊。

ワーウルフになってしまった人間やオーキッドアンデッドである吉永みゆきと戦った。しかし、新名の正体はウルフアンデッドで、組織は人間の力を利用するためだった。このことに隊員たちはまったく気づかず、剣崎一真や橘朔也の協力を得てブラックファングを完成させたのち、ウルフアンデッドに始末されてしまった。[#24]

あんでっどぽいずん 【 アンデッドポイズン 】

ティターンが体内に備えている毒液で、アンデッドを活性化させる成分を含んでいる。

天王路博史は、ティターンによってこれを仮面ライダーたちに注入し、活性化したアンデッドに意思を奪われた彼らが、互いに争い自滅するよう仕向けるためだった。[#41]

じんぞうあんでっど 【 人造アンデッド 】

広瀬義人(トライアルB)が作った疑似的なアンデッドトライアルシリーズに対する橘朔也の認識。

彼にトライアルDを披露した広瀬義人は、それをアンデッドだと思った橘に「正確にはアンデッドではなく、アンデッドの細胞と人間のデータからつくった実験体だ」と説明した。その言葉通り広瀬は「改造実験体」と呼んでいるが、橘はその後もトライアルDを「人造アンデッド」と呼んでいる。[#33]

でんせつのあんでっど 【 伝説のアンデッド 】

伊坂ことピーコックアンデッドがジョーカーを言い表した言葉。

突出した戦闘能力を備えるジョーカーは、その特殊性もあってほかのアンデッドから恐れられており、いわば「アンデッド界のレジェンド」ともいえる存在だった。