2021年 11月 28日放送

第12話 「弱さは強さ!?無敵のジャンヌ!」

脚本: 木下半太

監督: 杉原輝昭

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私、無敵だからーー。

そう信じて疑わなかったさくらのプライドは
粉々に砕け散った。

兄たちに続けとばかりに、
通っている空手道場の師範代、大森聖子の
悪行を止めるため、決意の変身を果たす……はずが、
装着したドライバーは起動しない。

呆然とするさくらをかばった一輝は、怪我を負ってしまう。
そのことで激しく大二に責め立てられるも、
一輝は何とかしてさくらに寄り添おうとする。

ショックをうけたさくらは、
大二の言葉に傷つき、一輝の言葉に耳を貸さぬまま
飛び出してしまう。

一体、さくらが変身を遂げるためには、
何が必要なのか、何が足りないのかー。

だが、時は待ってはくれない。
聖子の意のままに操る灰谷天彦は
再びプラナリアスタンプを手に、街を襲撃する!!

見どころ

いよいよ、五十嵐家の最終兵器(?)のさくらが
颯爽と、カッコ良く変身する…かと思いきや、
まさかの展開で次回に続く展開となりました。

ここまでのさくらは、意図的にクールに、カッコよく、
強さを求める純粋なキャラクターとして、それを
あまり崩さずにきました。

11話は、そんなさくらにとって最も大きな
試練を与えるのが目的でした。
それでも物語を通して、彼女は一度
揺らいだ心を立て直しているんですね。
「自分で聖子さんを止めるんだ」
という決意をする、その時点でとても
強い女性だなあと思うし、若くして
ちゃんと勇気も持っている。
でも、それでも失敗してしまう。

ということは、おそらく信じてきたこと自体が
間違っているのかもしれない。
強さのみを求め、それが正義であると
疑わなかったさくらにとって、今は
これまでの人生を否定されたような、
そんな気持ちなのではないでしょうか。

でも、さくらは負けません。
きっと次週、自分の力で今の状況を
乗り越えて、何らかの成長と、結末を
皆様に示してくれると思います。

どんな困難にもめげない、負けない、
強い女性を描きたいという
脚本・木下さんの想いを、
スタッフ、キャスト一同全力で
表現しました。

その先頭に立つのはもちろん
演じる井本彩花ちゃん。
多くを語るのは次回にしたいと思いますが、
とにかく彼女の魅力が爆発しております。
それは、先日の仮面ライダーライブ誕生の際の
を軽く凌駕するほどの爆発です。

オーディションの時、掛け値なしに
全ての面で輝いていた彩花ちゃん。
僕らに一瞬で「あ、さくらいた」と
思わせてくれるような完成度でしたが、
彼女にはそれすら全くの通過点で
あったことに、今更ながら驚愕しています(笑)

早く、皆さんに見ていただきたい
いつも以上にそんな気にさせるエピソードが
完成しました。

12話、お楽しみに!



(文責・望月 卓)

第11話 あとがき

第11話「無敵のさくら、何のための力」ご視聴ありがとうございました!
さくらの変身失敗で幕を閉じるという衝撃の展開。ますますリバイスが見逃せません!
それでは早速、11話のゲストの皆さまを振り返っていきましょう。


〜ゲスト通信〜

灰谷天彦:柏原収史

デッドマンズと結託して悪事を働く「最低最悪の男」・灰谷天彦を演じたのは柏原収史さんです。表の顔は心理カウンセラー、裏の顔は「最低最悪の男」。時に爽やかで、時に憎らしく、、、両極端の二面性を見事、演じ切って頂きました!柏原さん、最高でした。ありがとうございました!そして、次週もそのカメレオン俳優ぷりを発揮しまくっております。皆様、来週も柏原さんの怪演にご注目ください。

そして、灰谷に傾倒してしまう大森聖子…。



大森聖子:小野まりえ

さくらの空手の師範代でもある大森聖子は小野まりえさんが演じられました。空手の師範代・母親・灰谷に心酔する一人の女性、シーン毎に変わる聖子を怪演!柏原さんと小野さんのカメレオン俳優お二人がご参加いただいたことにより、この話が成立したと言っても過言ではありません。人間の本質的な部分を問う木下脚本らしさが詰まった聖子というキャラクターを軽やかに演じる姿が素敵でした!

聖子を救いたいがために変身を決意したさくら。
だが、待ち受けていたのは変身できないという非情な現実。

さくらは変身できるのか。
五十嵐三兄妹のライダーキックが炸裂する日は来るのか。
12話も、そして最終回まで是非お楽しみください!!
決して、損はさせません!!!

(文責・百瀬 龍介)