2021年 12月 5日放送

第13話 「フェニックス危機一髪!」

脚本: 木下半太

監督: 上堀内佳寿也

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空中に浮かぶフェニックスの要塞、スカイベースが
燃料補給や物資補充のために地上に降りてきていた。

隊員も適宜休暇を取るにあたり、人員が手薄になるため、
自分たちがしっかり守ります!と意気込む五十嵐三兄妹とヒロミ。

しかし、狩崎は一輝からリバイスドライバーを取り上げてしまう。
新しいバイスタンプの開発のためだというが、戦力となれない
もどかしさと、大二とさくらへの心配から焦りを感じる一輝。
他の隊員同様に休暇を命じられたヒロミと共に、まずは風呂に浸かる。

一方その頃…
デッドマンズベースでは不穏な会話が飛び交っていた。

スカイベース内にあるバイスタンプ使用者の更生施設
襲撃計画、その急先鋒に立つのは変幻自在のカメレオンデッドマン!

フェニックスに魔の手が迫ろうとしていた…。

見どころ

とうとうさくらも仮面ライダーになりました。

さくらは家族の中ではずっと「守られるべき存在」。
それは末っ子の宿命として致し方ないことだと思います。
でもそれに反するかのように、さくら自身は強さを求め、
それ故に兄たちが「仮面ライダー」として戦う姿に
大いに刺激を受け、自分だってやれるんだという
マインドが大きくなってしまっていたのでしょう。

ーー実際はまだまだ弱かった。
11、12話では、この事実を知ることによって、
さくらの「挫折からの復活」を描いています。
弱さを知って強くなる、そのドラマの陰影をはっきり
させたくて、さくらを追い込むシーンはセリフや
シチュエーションをかなりキツめに設定しました。

演じる井本彩花ちゃんも、この台本を演じるために
自身をかなり追い込んで、突き詰めたと聞きました。

その成果が画にたくさん現れていましたね。

空手道場で独り、鳴らないドライバーをひたすら
操作し続けるシーンは、監督も「ここは無音で
行きたい、彼女の渾身の芝居を見せたい」と
音楽をつけないという選択。
どうしても音楽をつけて盛り上げたくなってしまう
ところを、彼女の芝居だけで表現したことこそが
この2話を全力で、真摯に取り組んでくれた
彩花ちゃんへの監督からの回答なのではないでしょうか。

さて、これで五十嵐三兄妹が全員
仮面ライダーになってしまいました。

きっとこれから人々のヒーローとして活躍して
くれるであろうとともに、人生が変わってしまった
三兄妹の行く末が案じられるー普通の生活を営んでいた
頃とはいい意味でも、悪い意味でも変化していくでしょう。

今後も多くの試練が待ち受けていますが(笑)
一輝はお節介に磨きをかけ、
大二は冷静に、慎重に判断し、
さくらは己の弱さを武器に、
子供たちの憧れの存在として前に進んで
行って欲しいなあと思います!

ここからは、年末に向けて
フェニックスとデッドマンズの対立が表面化して
行きます。

13話はデッドマンズが仕掛けます。

着陸したスカイベース、
手薄な人員配置、
そのタイミングでドライバーを回収される一輝とヒロミ。

攻略しやすい状況を作り出したのは
偶然の産物か、それとも…。

ラストには久々に度肝を抜くどんでん返しが用意
されておりますので、目を離さぬよう、お願いしますね!


そして、12月17日公開の映画「仮面ライダー ビヨンド
ジェネレーションズ」も封切りが近づいてきましたね!

ゲストに発表されたのは中尾明慶さんと古田新太さん。
中尾さんが父親で、古田さんが息子役…
間違えたわけではないですよ(笑)

1971年時点ではショッカーの一員だった中尾さん
演じる百瀬龍之介は、紆余曲折あって、2071年
から2021年にやってきて、50年の年げつを重ねた
息子である秀夫に会いにきます。
その目的は一体…というのがメインストーリーを
引っ張っていきます。
おそらく仮面ライダー映画史上最も
出番の多いゲストになったお二人だと思います。

そしてゲストについてはまだまだ隠し玉を懐に携えて
おりますので、楽しみにしていていくださいね。

かっちょいい本予告もぜひご覧いただいて、
公開まで楽しみに待っていてもらえると嬉しいです!

映画の公式ホームページはコチラ↓
http://kamenrider-winter.com





(文責・望月 卓)

第12話 あとがき

■さくら、遂にヘンシン!!
第12話「弱さは強さ!?無敵のジャンヌ!」いかがでしたでしょうか?
ついに、五十嵐家の末っ子・さくらも仮面ライダーに変身しました。
ただ、それまでにさくらには数多くの葛藤が…。

さくらを演じる井本さんも気合十分。
変身当日は、杉原監督と渡辺アクション監督と入念に打合せ。
すでに完全に役に入っている井本さんの表情が素敵です。

いざ変身。

自分の弱さを認め、無敵の仮面ライダージャンヌに変身したさくら。
さくらと共に日々成長する井本さんのこれからの活躍にご期待ください!


■ラブ?コフ!?ラブコフ!!!

シャキーン!
ん?何かいる!?

やっぱ、いるー!
ちょ、やめたげて!!

さくらにもいました、可愛すぎる悪魔が。
その名も、ラブコフ。
見た目も名前もキュートですが、ちょっぴり毒舌なさくらの悪魔=ラブコフの声を演じるのは伊藤美来さん!
2020年に公開した『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』にご出演していただいた伊藤さん。
杉原監督のラブコールが実り、ラブコフの声を担当していただけることに!

番組を第1話からご覧になってくださっていたライダー大好きでいらっしゃる伊藤さん。
番組の内容説明が必要ないくらい、番組の内容を理解してくださってました!
「ラブ〜」と「コフ〜」しか発しないラブコフを、感情豊かに演じてくださる伊藤さんの声にもぜひご注目下さい。
(ラブコフがバイスに対して、「クズ〜」と言ってたのは筆者の空耳ですかね。)


〜『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』情報〜
ゲスト情報①

百瀬龍之介:中尾明慶 / 百瀬秀夫:古田新太

謎の研究者・百瀬龍之介を中尾明慶さんが演じ、息子である百瀬秀夫を演じるのは古田新太さんです。
全貌はまだまだ謎ですが、続報をお待ちください!
お二人のコメントは、以下よりご覧いただけます!!

<百瀬龍之介役 中尾明慶さんコメント>
お話をいただいた時は、自分が特撮の世界に
呼んでいただけるとは考えた事もなくまさか自分が!?という感じでした。
このチャンスを逃すと、もう出演できる機会はないと思い、
是非やらせて下さいという気持ちでいっぱいでした。
現場では特撮ならではの初めて経験することも多くあり、とても勉強になりました。
息子と2人で映画館に行こうと思います。


<百瀬秀夫役 古田新太さんコメント>
おいらが小学校1年生の時にそれは始まった。
センセーションだった「変身」これはもうエポックだった。
それまでのヒーローは宇宙人かロボットだった。カッコ良かったなぁ、
もう50年も経つのか。そりゃ年もとるはずだ。
しかしライダーに出演することで「ロボコン」「スーパー戦隊」と、東映特撮、3本制覇だぜ。

仮面ライダーセンチュリーの勇姿が見られるのは、12月17日公開の本作だけ!!
ぜひ、劇場でご覧ください!!!

(文責・百瀬 龍介)