Case5
墜ちる

おやすみございます！

夢主(富士見)の心の扉が全て開かれ現実にナイトメアが進出。
それにより不穏な空に妖しい光を纏った蝶が舞い、
それを目の当たりにした人々の心にナイトメアが生まれる種がまかれてしまった！！
という衝撃の事実。

三話で画面越しにあの光景をご覧になった皆さまも、残念ながら例外ではございません。
今夜あなたの夢にナイトメアが出てきてしまうかもしれません。

でも大丈夫。ゼッツがあなたの夢まで駆けつけ守ってくれる！
……はずなのですが、莫の心は揺れています。

今日も夢の中では敏腕エージェントとして結婚式の潜入捜査をしていましたが
まさか本当にエージェントになるとは夢にも思っていなかった莫。

目覚めた現実の彼は、平々凡々、不運で、頼りなくって、想定していた夢主も違っていたようで……
コードナンバー：セブンとしての使命を果たすことはできるのか。
そして、夢と現実の自分に、どのように向き合っていくのか。

…さて、今週の二度寝です。
の前に１.５度寝（？）！



大変お待たせしました！！
今回からオープニングがつきました！！

NAQT VANEさんの歌唱によるバチバチにかっこいい主題歌「VISIONS」はYouTubeや本編BGMでお馴染みだったかと思いますが
それをブーストするバチバチにかっこいいオープニング映像！！やっとお披露目です！！

監督は上堀内佳寿也さん。
東映撮影所のバーチャルプロダクションを駆使した、まるで夢のような画が続きます。

曲のテンポに合わせて目まぐるしくカットが変わっていったと思いきや

ゆっくり一歩一歩こちらに迫ってくるゼッツ。
迫力満点です。

そしてラスト、莫の起床直前に超速で流れるモノクロのフラッシュ……
この部分は毎話変わりますので目を凝らして、動体視力を上げてご覧いただけると嬉しいです。
今日、初見でフラッシュを見切った方は、エージェントの才能ありです◎



さて！ここからCase4の二度寝です！


★VIPな花嫁・麻宮みゆき役で入来茉里さんにご出演いただきました！！

幼馴染が包丁を構えて結婚式に乱入してくるという悲劇。
幸せだけどその奥に陰りも感じられる役柄が、とある舞台で拝見した入来さんの印象と重なりお声がけさせていただきました。
ウエディングドレス姿で吊りアクションが発生するかも知れず…と恐る恐る相談したら
「もう東映でやったことあります！！」とのことで、びっくり。

不勉強で大変申し訳ございません…！

入来茉里さん、なんと

劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー　ウィザード＆フォーゼ　MOVIE大戦アルティメイタム」で
吹き替えでなくご本人で、ウエディングドレスの華麗なアクションをきめておりました！！
（上村優・美少女仮面ポワトリン役）
かっこいい！！

懐かしい！！と思い出してくださった方、気になる！！と思ってくださった方へ
◆登場人物図鑑のリンクです→https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/3254
◆映画のリンクです→https://lp.tokusatsu-fc.jp/share/episode/movie/48986

そして、アフレコではリアルな叫び声を求め入来さんへは
本当に、本当に、本当に、たくさんの叫びをトライいただきました。
（かれこれ30分は叫び続けていただきました汗）

おかげさまで大空をおちていくスリル感、プルスウルトラされました！！！
本当にありがとうございました！！！



そして！！

三話から登場いただいてます
警視庁公安部長・東堂司役は宮川一朗太さん！！

夢という何でもありな舞台、オカルトまがいの事件を追う異端部署・怪事課など、ともするとファンタジーな警察になってしまいそうですが
宮川さんのリアルな公安部長役のお芝居が、物語全体に現実味を帯びさせてくださいます。

真犯人は夢の中…という「ブラックケース」の存在をはなから信じていないような東堂部長でしたが
原因不明の警視庁爆破事件をきっかけに四話では富士見となすかに引き続き怪事現象を追うように指示。
一見、シビアな組織の上官かと思われましたが、もしかすると怪事課の味方になっていくのか？
深層心理やいかに…

カラスのナイトメア、クロウナイトメアとの戦いは大空へ……

落ちながらフィジカムウイングにフォームチェンジ！！
天地逆転のピンチにもエージェントはスマートに対応します。

（Xのポストにて「ウイングフォーム」と書いておりましたが、正しくは
ホームページ冒頭のみどころに書かれている法則の通りで「フィジカムウイング」です。失礼いたしました…）

夢主は花嫁のみゆきだったようで、心の扉探しは振り出しに。
いったいなぜ、どうして……？
富士見の時とは違って、全く関わりのない他人の心の扉をどうやって探せば良いのか……

ハテナはたくさん、空中戦もまだまだ続いていきます。
青い「テクノロムストリーム」へのフォームチェンジにもご注目。

次週までにみゆきの心理を推理してみるのもまた一興かも知れません！？

それでは今週の二度寝はこの辺で。
Case5もお楽しみに！！

（文責：阿波根礼奈）

今作で万津莫、ねむ、ノクスなどを手掛けるスタイリスト・村瀬昌広氏による連載解説「Zeztz Clozeztz（ゼッツクローゼッツ）」。
仮面ライダーシリーズには幾度となくスタイリストとして関わっている村瀬氏によるクリエイティブの裏側を、ぜひご堪能下さい。



Mission_04「シアワセヲハコブネム」



ゼロ（柏木監督）からだ。

指揮官が替わると司令書も変わるのか……

さておき。ウェディングプランナーである。


新郎新婦の幸せを後押しする裏方としては、決して目立ってはいけない…は、お決まりごとに過ぎない。
ここは誰かの夢の世界だ。
国民的タレントなんだから、それにふさわしい装いになってもらおう。

センターラインの入ったワンピースはMSGM。
合わせる短ジャケットも同様。
今回は上物に手を加えていく。

左袖には、「幸せの黄色い…」つながりでベルベット生地の同色ラインをアタッチ。
それだけでは寂しいので、私物のコサージュやブローチをつけていく。留め方はピンや縫い付けるなどさまざま。


個人的な話をちょこっと。


これまでにミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンなど世界中の都市で散財してきた。それはもう目を覆いたくなるほどに。

買い物にはいつも物語がついてくる。
一本のベルトを買うために飛行機に乗り遅れたこともあるし、同じタイミングでフィッティングと会計をしたファレル・ウィリアムスよりも購入額が上だったこともある。
＊もちろん、彼はその足で他店舗をハシゴしてたけど（笑）

そんな思い出とともに集めてきた小物たちが、こんな風に集結するとなんか感慨深い。

舞台俳優は千秋楽が近づくにつれ、メイクが濃くなっていくそうだ。
それと同じかどうかはわからんけど、こういった小物はいったんつけ始めると「あれもこれも」が止まらなくなる。だからバランス感覚が重要。

GUCCIから109まで、ブランドで選ぶのではなく、あくまで見栄えを大切にしていく。
しかし、我ながらどんだけ持ってんねん！ と、かつての自分にツッコミを入れながら、「今日はこの辺にしといたるか」で、完成したのがこちら。

真帆ちゃんは、想像よりさらに可愛く着こなしてくれたから感無量だ。
そして、あの日の俺にも感謝！

こんな素敵なウェディングプランナーに式をサポートしてもらえたら、お二人さんはきっと末長く幸せですな。

ちなみに、
本編ではジャケットの有り無しで、靴下が変わっているのでチェックしてみてね。

Mission Complete !

（構成・資料・文：村瀬昌広）

【Profile】
Masahiro Murase

東映特撮作品をこよなく愛するスタイリスト。
ファッションエディターとして、みずから企画・プロデュースした『仮面ライダー40thコレクション』（マガジンハウス刊）をきっかけに東映内部に潜入。
以降さまざまな極秘活動を遂行中。


万津莫のコート、シャツ、ハーネスベルト、パンツなどは、バンダイアパレル公式サイトで販売予定。
https://p-bandai.jp/apparel