アナザードライブの正体はオーラ!? 芽生えかけていたウールたちとの信頼関係が崩れ、ソウゴとゲイツの絆にも綻びが生じ始める……。
【EPISODE45の振り返り】2019:エターナル・パーティ
アナザーワールドから続々と出現するダークライダーたち。その猛攻にソウゴらが翻弄されるなか、ミハルとツクヨミが一計を案じ、スウォルツへの反撃の狼煙を上げる!
アナザーディケイドが呼び出したダークライダーたちの猛攻に曝されるグランドジオウとゲイツリバイブ 疾風。ウォズが加勢に駆けつけるが、あまりにも一方的な状況に危機感を感じたのか、ウォズはマフラーを伸ばし、グランドジオウ、ゲイツリバイブ 疾風を連れて逃走する。
ボロボロになったソウゴとゲイツが、ウォズとともにクジゴジ堂への帰路に就く。いつの間にかウールも合流しており、アナザードライブの正体がオーラだったと怒り心頭のゲイツは、激しくウールに詰め寄る。自分は何も知らないと困惑するウール。だが、ゲイツの気迫に押され、逃げるようにその場から離れていく。
ウールは本当に何も知らなかったのではないだろうか……。もう敵だった頃の彼とは違う。擁護の意見を述べるソウゴだったが、ゲイツは「敵はどこまで行っても敵でしかない!」と聞く耳を持とうとしない。
人が変わらないのなら、よりよい未来なんてつくれるわけがない、とソウゴ。
その未来を壊し最低最悪なものにしたのは、オーマジオウであるお前だ、とゲイツ。
対立するふたりの意見は互いの心の溝を深めていき、苛立つソウゴはゲイツとウォズを残し、ひとり早足でどこかへ行ってしまうのだった。
ボロボロの姿のまま、ソウゴは宛もなくひとり街を歩いていた。そこに現れたのは、高校時代の知り合いである小和田。久しぶりの再会にソウゴが近況を聞くと、小和田は格闘ゲームの国際大会を目指しており、これから日本代表決定戦の決勝に出場するという。是非応援に行きたいが、ゲイツとの件もあり、それどころではないソウゴ。だが、小和田の熱に押され、2人は大会会場へと向かうことになる。
そして、ソウゴが見守る前で小和田の戦いが始まった。勝利したのは……小和田ではなくその対戦相手。ガックリと肩を落とし、会場をあとにする小和田。そんな小和田を慰めようと肩に手を伸ばすソウゴだったが、小和田はその手を振りほどき逃走。慌ててあとを追ったソウゴだったが、追いついた先で見たのは小和田、そして彼に詰め寄るスウォルツであった。
「俺がお前の世界をつくろう」
スウォルツはオーロラカーテンを出現させると、小和田をその中へと送り込む。やはり人物消失事件の犯人はスウォルツ!? すると、小和田が消えたオーロラカーテンの中から、ひとりの男が現れる。小和田ではない……誰だ!?
「死神の名前か……地獄に行ったらこの名を告げろ。大道克己……変身!」
男は黒いマントを羽織った純白の仮面ライダーに変身した。新たなダークライダー!? 驚愕するソウゴもジオウに変身し、2人は激しくぶつかりあう。
不敵な笑みを浮かべながらスウォルツが戦いを静観する前で、少しずつ閉じていくオーロラカーテン。小和田の身を案じ、声を上げるジオウの前に、やれやれとばかりに門矢士が現れる! だが、スウォルツの顔に焦りの色は見えない。ディケイドの力が奪われた今、士に何ができるというのか。
だが、「俺の力は俺の存在そのものだ」と士が手をかざすと、閉じかけていたオーロラカーテンが拡大。それは士、そしてジオウを包み込んでいく。士とジオウの姿が消え、オーロラカーテンも消失した。その直後、この場に駆けつけたのは湊ミハル。彼はアクアに変身すると、白いライダーに戦いを挑むのだった。
オーロラカーテン内に消えたジオウと士。ジオウは変身を解除し、ソウゴの姿に戻っていた。そこはさっきまでソウゴがいたゲーム大会の会場。盛り上がる観客、大会は終わったはずだが……。壇上では小和田が先程の対戦相手に勝利し、歓喜の声を上げている。この状況に戸惑うソウゴは小和田に近寄り声をかけるが、突然時空が歪んだかと思うと時間が巻き戻り、再び小和田がゲームに勝利し、喜びの声を上げる。
士の説明によると、ここはスウォルツがつくり出した失われたはずの可能性の世界。言うなればアナザーワールド。そしてさっきジオウが戦っていた白いライダーは「仮面ライダーエターナル」。彼はかつて仮面ライダーW(ダブル)に倒されたはずだったが、アナザーワールドでは勝利したことになっているのだろう。おそらくダークライダーを蘇らせるのがスウォルツの目的。そして、その先に見据えている野望もあるはず……。この世界を破壊すれば、小和田を救えるようだが、ひとまず元の世界に戻るという士にソウゴも続く。
オーロラカーテンを抜け、小和田のアナザーワールドからソウゴが帰還。そんなソウゴの目に飛び込んできたのは、驚愕の光景だった。「生き残るのは私……」と冷酷な本性をむき出しにし、オーラがウールに致命的な一撃を加える。そして、彼女はウールの頭の羽根飾りを奪うと、その場から立ち去っていった。急ぎ駆け寄るソウゴだったが、ウールはそのまま息絶えてしまう……。
少し時間はさかのぼり、アナザードライブの正体が判明していた。それはオーラに擬態した機械生命体、パラドックス・ロイミュード。ウールがアナザードライブに襲われていたところにオーラが駆けつけたことで、すべての謎は解明した。だが、2人が危機的状況にあるのは間違いない。自分が本物になるため、オーラの命を狙うアナザードライブ。そこにウォズギンガファイナリーが救助に入り、ゲイツリバイブ 剛烈も合流。ゲイツが救援に駆けつけたことに、誤解も解けたかとウールは安堵。そこにオーラが駆け寄り……ウールの命を奪ったのだ。
「はははは! さすが私! 私以上に私!」
高らかな笑い声を上げるアナザードライブに、ソウゴの怒りが爆発する。ソウゴはグランドジオウに変身。出現させた仮面ライダードライブと連携し、必殺キックでアナザードライブを撃破した。変身を解除し、ウールの亡骸に寄り添い悲しみの表情を浮かべるソウゴ。そして、ウォズギンガファイナリーとともに戦っていたはずのゲイツリバイブ 剛烈は、いつの間にかその場からいなくなっていた。
一方、アクアとエターナルの激戦が続いていた。エターナルに向けて水流攻撃を放つアクア。だが、狙いはエターナルではなく、その背後にいたスウォルツであった。吹き飛ばされたスウォルツの背後からツクヨミが近づき、自身の力を奪い返す。アクア、そしてツクヨミの狙いはこれだったのだ。
してやられたスウォルツだったが、アナザーディケイドに変化し、ツクヨミに襲いかかる。そこに加勢に現れたのは、ゲイツリバイブ 疾風。
ゲイツは決断していた。逃げてしまった未来に帰ることを。ソウゴとはもう会わない……。少し前にその決断をミハルとツクヨミに伝えたが、ゲイツとツクヨミも違う時間軸の住人同士。一緒に帰ることは許されないとミハルに告げられたが、それでもツクヨミは守らねばならない!
やはり来たかとゲイツの到来を予見していたような口ぶりのアナザーディケイド。手をかざすとオーロラカーテンを出現させ、その中へとゲイツを送り込む。そして生まれたゲイツのアナザーワールド。オーロラカーテンの彼方から現れたダークライダーは……。見知ったその顔を見て、呆然とするツクヨミ。
「アハハハハハ! 久しぶりだね! ツクヨミ君!」
なんと、それは進むべき未来が確定し、消えたはずの白ウォズであった――。
ピックアップ
小和田
EP03にて登場したソウゴの高校時代の知り合い。ゲームが得意で、将来のソウゴ王室のコンピューターセキュリティ候補。
授業をサボってまで誰もクリアできていないというゲームに熱中し、呼び寄せられたアナザーエグゼイドに襲われ、昏睡状態に陥ってしまった。事件解決後に回復し、ゲームも続けていたようだ。
仮面ライダーエターナル
『劇場版 仮面ライダーW(ダブル)AtoZ/運命のガイアメモリ』にて登場した悪の仮面ライダー。不死身の肉体を持つ傭兵集団「NEVER」の首領である大道克己が変身する。ナイフ形の武器、エターナルエッジを巧みに操り、26本の「T2ガイアメモリ」を同時に能力発動させて巨大な光球を放つネバーエンディングヘルという最強の必殺技を有する。
左翔太郎&フィリップ=仮面ライダーWを圧倒的な力で苦しめたが、最終的には翔太郎が愛した街「風都」の風の力によりWが、W サイクロンジョーカーゴールドエクストリームに覚醒。必殺キックを受け、永遠の死を迎えた。