2024年 11月 15日

11月8日(金)開催 劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』初日舞台挨拶&仮面ライダースカルフォトセッション付上映会 イベントレポート


 劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』上映開始を記念して、11月8日(金)に初日舞台挨拶&仮面ライダースカルフォトセッション付上映会を新宿バルト9にて開催しました。
 上映前の舞台挨拶には細谷佳正さん(左 翔太郎役)、内山昂輝さん(フィリップ役)、村瀬 歩さん(少年翔太郎役)、椛島洋介さん(監督)、塚田英明さん(エグゼクティブプロデューサー)が登壇。
仮面ライダースカルも駆けつけ、熱気あふれるイベントとなりました。以下、イベントレポートをお届けします。


初日舞台挨拶&仮面ライダースカルフォトセッション付上映会 イベントレポート

 客席からの拍手に迎えられて、細谷佳正さん、内山昂輝さん、村瀬 歩さん、椛島洋介監督、塚田英明プロデューサーが登壇。
本編上映前の舞台挨拶だったため、MCのお笑い芸人・しいはしジャスタウェイさんからゲストの皆さんへネタバレ注意のアナウンスが。
ネタバレトークをしないか不安な村瀬さんが、細谷さんに応援のパワーを送られる一幕で、会場は笑いに包まれました。

 事前に、細谷さんが演じる翔太郎の演技を聞いていたという村瀬さんは、思い立ったら突っ走る翔太郎のエネルギッシュな一面を大切に、子どもの頃の雰囲気をイメージしながら演じたと述懐。
また、若い頃の翔太郎の演技について尋ねられた細谷さんは、観客が自然に作品へ入り込むことを意識し、無理して演じ分けることはしなかったと答えました。


 翔太郎と出会う前のフィリップの役作りにあたって、シリーズアニメで演じた記憶をリセットしたという内山さん。
フィリップを「複雑な歴史をたどっているキャラクター」と表現し、「『この時点のフィリップはこういう立場だよな』と頭の中を再整理する必要があった」と、アフレコを振り返りました。

 内山さんが過去のフィリップの顔つきについて言及したことから、トークはフィリップの作画の話題へ。
椛島監督はガイアメモリ生産に利用されて疲弊した様子を表現し、翔太郎や荘吉と出会ってからの変化を際立たせるために、表情や瞳の光の描写、歩き方の演出にこだわったと語りました。

 劇場版制作の経緯について塚田プロデューサーは、シリーズアニメ『風都探偵』の続編や、劇場での上映に対する気運が各所で高まったことから実現したと回答。
また、『仮面ライダーW』と原作マンガの脚本、アニメの脚本監修を担当した三条 陸さんの提案で、原作第6集の仮面ライダースカルの物語を題材にすることが決まったと裏話を披露しました。
椛島監督は、劇場版の実作業期間を約9ヶ月と明かし、シリーズアニメのノウハウを活かせたことや、仮面ライダーの作画を他のスタッフに任せられたことが功を奏したと振り返りました。


 イベントの中盤には仮面ライダースカルが登壇し、会場のボルテージが急上昇。
キャスト陣も間近で目にしたスカルのカッコよさ、見つめられたときの恐怖感を口にし、怖いと感想をもらした村瀬さんに細谷さんが、「敵役の立場だったらこんなおっかない相手いないよね(笑)」と同調する場面も。細谷さん、内山さんに促されてスカルと握手をした村瀬さんは、「幼い時のときめきが蘇ってくる」と、喜びの表情を見せました。

 スカルのデザイン的なポイントを尋ねられた椛島監督は、エアブラシで入れられたマスクのシャドウを挙げて、スリット部分にまでこだわった彩色の質感を絶賛。
また、アニメでのスカルの表現について、「動いてもグラデーションになるように、撮影さんとデザインを調整したんですよね。グラデーションの頭が動くことって難しいので、実は結構すごい技術を使っています」と明かし、客席から拍手が沸き起こりました。

 塚田プロデューサーはスカルの魅力について、「帽子を被っていると目つきが変わるんですよね。そこがスカルのいいところかなと思います」とコメントしました。


 イベント終盤、塚田プロデューサーはアニメ『風都探偵』のスタッフを、「『仮面ライダーW』をリスペクトしていただいて、すごい愛を持っていろいろなところにこだわって、アニメの仮面ライダーというものを、新しいことを意欲的に盛り込んでクリエイトしていただきました」と称賛。
これから劇場版を鑑賞するファンに、改めてアピールしました。

 椛島監督は少年翔太郎と荘吉との出会いについて、「演出していて『ハートフルな作品になったな』と自分でも感じました」と手ごたえをコメント。
スカルの演出を注力したポイントとして挙げつつ、「スタッフ一同、とても頑張った映像になっていると思いますので、ぜひ楽しんでください」と話しました。

 村瀬さんは「本当に映像がとっても綺麗で、おやっさん関係の劇伴とかもめちゃくちゃカッコよくて!」と見どころを挙げて、スタッフの愛情があふれる作品に携わった感慨を言及。
すでに鑑賞した劇場版の感想を口にし、ファンの期待感を煽りました。

 内山さんは初めてフィリップを演じたゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』、デザストの声で出演した『仮面ライダーセイバー』を話題に出し、「大人になってこんなに仮面ライダーとお仕事で縁がある人生になるとは思ってもいなかった」と述べると「原作『風都探偵』との違い等々も含めて、大スクリーンで楽しんでいただければと思います」と結びました。

 細谷さんは劇場版の見どころで荘吉に触れようとしたところ、翔太郎が普段“おやっさん”と呼んでいるためかフルネームが思い出せずスカルに睨まれてしまい、会場からは笑い声が。
気を取り直した細谷さんは、荘吉役の津田健次郎さんを話題に挙げつつ、「この作品は鳴海荘吉の作品だと言っても過言ではない」と語りました。

 ご覧になられた方が今回の劇場版の感想を投稿することで、シリーズアニメの続編につながるかもしれないと細谷さんは話し、客席から大きな拍手が巻き起こりました。その言葉を受けた塚田プロデューサーは、「みんなの力で頑張りましょう!」とコメント。
細谷さんのさらなる応援の呼びかけで、トークセッションは締めくくられました。

 ゲストの降壇後はふたたび仮面ライダースカルが登場し、ファン向けのフォトセッションを実施。イベントは大盛況のうちに幕を下ろしました。


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