第10話
炎の京都！-悲恋・ケミー雷電事件-

仮面ライダーシリーズ、並びにスーパー戦隊シリーズは、バンダイが発売する玩具との連動が前提のテレビ番組なのは皆さんもご承知のことと思います。

つまり、放送された番組で登場したアイテムがおもちゃ売り場で買えるということ。
テレビで見たあのヒーロー、あのアイテムを手元で楽しめることが最大の魅力なわけです。（もちろん諸々の事情で発売が遅れてしまうなどのトラブルはありますが）

ですので、シナリオを制作するにあたっては、バンダイと打合せた上で登場スケジュール表が先行して存在しています。
ガッチャードで言えば、
３話　アッパレスケボー
4話　ヴェノムマリナー
5話　アントレスラー
6話　バーニングゴリラ
７話　ニードルホーク
8話　ドッキリショベル

そしてスケジュール表の９話の欄にはこう書かれておりました。

９話　ゴルドメカニッカ―


あれ？出てなくない？

そうなのです。
ワイルド態のバットキングロボは大活躍しましたが、２話完結エピソードを分量配分した結果、新スーツであるゴルドメカニッカ―は9話では登場せず。

例年なら、店頭に並んだ商品（仮にゴルドメカニッカ―レイズバックルとして）が

「これ、なにー？　まだテレビで見たこと無いよ？」

などと全国のお客様からそっぽを向かれてしまいかねない暴挙。
店員さんもゴルドメカニッカ―レイズバックルをどう説明したら良いものか、となりかねないところです……が！

今年はなんと物語の展開に応じて、ある程度の出し入れが可能ッ！！

そのこころは「カードアイテム」だから。

ゴルドメカニッカ―への変身に必要な２枚のカード、
ゴルドダッシュは第０弾パックに封入済（DXガッチャージガンにも付属）
メカニッカニは11月18日発売のカードパック第02弾に収録（玩具としては発売中のDXガッチャートルネードに付属）
ということで、なんとどちらもDX商品の付属カードとしてすでに入手可能なのです。

これが（我々的には）利点の一つ。
お陰様で物語を無理に調整することなく、もっとも盛り上がる登場シーンで皆さまの元にお届けできるわけです。


け、決して脚本を作ってみたら「やべ、入らなくね？」なんて焦ったりなんかしてないんだからね！！


ということで、皆さんお待ちかねの新フォーム、ゴルドメカニッカーは１０話で大活躍！
次週をご期待下さい……と思いきや！

なんと次週は放送休止！（ガーン！！！！）


でも皆さん、ご安心下さい。

来週は「仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド」が東映特撮YouTube Official他にて配信開始！
配信時間も本来なら放送している時間である午前９時ということで、放送を見るのと変わらない感覚でリアタイできるのです。

しかも配信PFもYouTube, TTFC, TVer, Abema, TELASA, テレ朝動画,　Prime Videoとなんと豪華７チャンネル！
これも配信だからできること。

ということで、金ピカのゴルドメカニッカ―を待つ間のひととき、もう一つの金ピカ野郎でお楽しみいただければと思います。

ぜひぜひご期待下さい。

（文責：湊 陽祐）

って、遊んでばっかり！！！！



冗談です。
しっかりみっちり仕事（撮影）だけして帰ってきましたよ。
京都弾丸撮影ツアー。

いや本当。
マジで朝から晩までみっちり撮影していたので
スタッフ・キャストの皆様は遊んでいる暇など皆無でした。

炎の京都旅行。皆様本っっ当にお疲れ様でございました。
ありがとうございました……！！！




ということで
9週目にしてやっと学校の掲示板っぽい入りから始められましたこのページ。

こちらのしおりは
スタッフ・キャスト用に、とあるスタッフさんが主となり
わざわざ今回用にボランティアで作ってくださったもの。
（スケジュールの記載など実務性もございますが）

遊ぶ暇はなかったけれど、遊び心は忘れない。
素敵なスタッフの皆様のおかげで、楽しい京都回をお届けできております。


ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが……
東映という会社は東西にそれぞれ撮影所を持っておりまして

今回は、その西の拠点
「東映京都撮影所」
そしてそこに併設されている
「東映太秦映画村」の皆様の多大なるご協力のおかげで
今回の京都回は成立させることができました。

（ということで台本の表紙も映画村仕様に！）

そして、映画村さん主導で
エキストラさんを公募したところ
なんと200名を超える応募が！！

ふだんの撮影では考えられない規模で
TVシリーズの1話とは思えない撮影を行うことができました。

エキストラの皆様、暑い中撮影にお付き合いいただきまして
本当にありがとうございました！

そして京都撮影所、太秦映画村の素晴らしきスタッフの皆様にも
改めて御礼申し上げます！　本当にありがとうございました！！



ゲストもご紹介！

クロトーによって見出された
凶悪犯罪者・矢吹役は　福地教光さん！

その卓越したキャラ付け能力の高さ！
福地さんのおかげで、マルガム変身者シリーズに
ひときわ目立つヤバイ人がラインナップされてしまいました。

あんなキャラ濃いワル、そりゃケミーも取り込まれちゃうよ……という説得力。

そしてアフレコも素晴らしく
どこかキュート（？）なジャングルマルガムも
福地さんのアフレコでかなり凶悪な怪人にしていただけたのが素晴らしかったです。

福地さん、ありがとうございました！

そして、一緒にいたフードの男は何者なのか……？
こちらのご紹介は次回！


そして、加治木にとっての
超・重要人物！
姫野聖役に、木下彩音さん！

この透明感たるや！！



加治木がひとときの恋に落ちる、あこがれの人
ということで
出来ることなら本当に京都ご出身の方にお越しいただいて
関西弁のまま演じていただき
加治木にとっての「非日常感」を強調したい……。

そんな想いで京都ご出身の女優さんを探し始めたところが
今回のキャスティングのスタートでした。

結果的に、木下さんという素晴らしい女優さんにめぐり合えて
狙い通り、いや狙い以上の「聖」がそこには居たわけですが……。

実は、なんと加治木役の加部くんと一緒に
今週のTTFCオーディオコメンタリーに
ゲストでありながら木下さんにもお越しいただいております！

お二人が語る京都回の裏話
詳しくは是非そちらのTTFCオーディオコメンタリーにて！！



そして、ケミーのゲスト声優には
先週に引き続きご出演の伊藤彩沙さんと

今週からご登場の葉山翔太さん！

伊藤さんには、先週に引き続き「ハピクローバー」に加え
「ジャングルジャン」そして次回に登場する「フレイローズ」

そして葉山さんには
気弱なコウモリのケミー「ヤミバット」
そして次回本格登場の「ライデンジ」「ヒーケスキュー」を
ご担当いただいております！

（実は京都から名古屋って新幹線で30分ですからね……近い！（？））

ケミーの声については
複数のケミーを兼役でお願いすることが多いので

声色を変え、しっかりキャラの聞き分けが出来て
かつ、「その人っぽさ」が残っていると有難いのですが
伊藤さんと葉山さんも、そこはさすがのプロの手腕！

しっかりと、演じ分けはされつつも
個性がある素敵なケミーたちにしてくだりまして……。
お二人とも本当にありがとうございました！





今回の京都篇
事の始まりは先週のガッチャどころで湊Pが触れておりますが
それを「加治木の恋愛譚」に仕立て上げたのは、脚本・長谷川さんの企み。


修学旅行といえば
日常と離れた場所でのアバンチュール！
……というとこまでは分かるのですが

そこで加治木と接続されるのが、長谷川脚本のたのしさです。

（というか長谷川さん、単に加治木を気に入っているだけでは……）


そうそう、冒頭教室でのグループ決めのシーン。

カットされてしまいましたが、こんな描写が。



宝太郎「えっ！　もう誰かとグループ決めちゃってた！？」
りんね「……まだだけど」
　　　　背後から加治木が顔を出し
　　　　超常惑星「京都・異界特集号」を掲げる。
加治木「俺もまだだ。だが、テーマはすでに決まっている」
りんね「えっと、名前、誰だっけ」
宝太郎「加治木涼。俺の大親友だ。で、テーマとは？」



1話でクラスメイトである宝太郎の名前も
覚えていなかったりんねさん。

当然、加治木の名前も知らなかったみたいです。

そう、りんねさん
セリフだけだと実は結構イイ性格していやがるのですが

しかしこれが
天性のやわらかさを持つ松本麗世さんに引っ張られて
「九堂りんね」というキャラ自身も
加速度的にやわらかくなってきている今日この頃。

お化け屋敷では爆笑。
（本当は台本では「ニコニコ笑う」くらいでした）

新選組マニアということも発覚し……

挙句の果てには「そこで必殺ビーム！」



などなど。
どんどんはっちゃけて来てますりんねちゃん。

キャストがキャラを引っ張ることもあれば
キャラがキャストを引っ張ることもある。

この相関関係が、「実写キャラもの」である特撮の醍醐味ですね。


キャストとキャラ。異なる二つの、まさに錬金術！
りんねちゃんの今後のフニャフニャ具合も、お楽しみに！（良い意味で）

もちろんそれに負けずに
宝太郎も坂本龍馬コスプレに挑みます！！

今回の京都篇
「加治木の恋愛譚」というのとは別軸で
宝太郎＝ガッチャードとして
何か面白いことは出来ないものかと考えていました。

その結果
「東京ー京都」間の「距離」をうまく使うのが
今回ならではで楽しいのではないかと

宝太郎のキャラ性も含めて
「カードを忘れてしまった！」という展開に。

店（＝母）の手伝いを毎日欠かさずする。
そういう変なところでしっかり真面目な宝太郎くん。
そのマジメさが発揮されたということでしょうか。


修学旅行に玩具持ってきちゃダメだよね！　そうだよね！！


錆丸先輩たちにダッシュでお届けしてもらわなきゃ！！

ちなみにゴルドダッシュの運転席には蓮華姐さん。
満場一致で即決でした。

「カードが無くて変身できない～～」
つまり「顔が濡れて力が出ない～～」
的な。

「新しい顔（カード）よ！」
が来るまで、どうピンチを凌ぐのか！？
的な。



そんなハラハラ感をお届け出来ればと思っていたのですが……

ど　う　し　て　こ　う　な　っ　た



なんで「変身できないハラハラ感」をお届けするつもりが
「京都の町で巨大ロボが大暴れ！」的な画面に！？　
っていうかこれ何の番組！？



出発点は非常にマジメはなずなのに
出てくる絵面がなんかヘン。

この流れ、非常に憶えが。
２年前のあの戦隊と同じ味だ……。
受け継ぐべきではない秘伝のタレを受け継いでしまったのかもしれません。




ということで仮面ライダーガッチャード
「バットキングロボ ワイルド」が大暴れ！！

こんなオモシロ画面が「仮面ライダー」で出来ちゃうのも
「ワイルド態」という発想あればこそ。


ワイルド態には
ライダーの姿（人型）に縛られない可能性を秘めたものだと
その面白さを結構真剣に思っているのですが
今回はそれが如実に現れた気が。

もちろんワイルド態も扱いは「新フォーム」なので
「〇話までにこれとこれを出してください～～」というノルマがあります。
その中で脚本長谷川さんが選んだのがこの形態
というだけだったのですが……。


思えばそれが運の尽き。

「巨大ロボ」なんてものを
あの田﨑監督（と佛田監督）に与えちゃダメなんですよ。
マニア魂と職人魂がガッチャンコ！


結果、こちらの想定の何倍も巨大特撮してしまったじゃないですか！

しかも京都の町での巨大特撮なんてなかなか観れるもんじゃないですよ！
いや～～～～～～～～～～～～～～～イイもん観ました。最高です。





ということで京都で巨大特撮が見れてホクホクしていたら
なんと来週は放送休止！？

京都回の後編は、1週お預けの11月12日放送となります。

ゴルドダッシュの新たな力とは？
加治木の恋は叶うのか！？


京都後編、没サブタイトルは
「花の京都～恋のレンキン物語～」

でした。
もはやどういう京都篇なのか皆目見当つきませんが！！
次回へ続く！


以上、富良州高校掲示板でした。