用語辞典
- おまえはたまたまわーむとしてうまれてきたそれだけのことだ 【 「お前はたまたまワームとして生まれてきた。それだけのことだ」 】
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天道総司が日下部ひよりに投げかけた言葉。
自分がワーム(ネイティブ)だと知り、別世界での暮らしを望むひよりに、天道は優しくこの言葉を語り、「ワームだから戦うわけではない」「ひよりとひよりの住む世界を守る」と説得する。その言葉に心を動かされたひよりは、天道総司(擬態)の元を離れ、現実の世界で生きていくことを決める。[#44]
- たいせつなひとがわーむだったただそれだけのことだ 【 「大切な人がワームだった。ただそれだけのことだ」 】
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風間大介が天道総司に放った言葉。
間宮麗奈(擬態)がウカワームの擬態と知ってなお、彼女に惹かれる大介は、天道のもとを訪れ、二度と手を出すなと警告する。相手はワームと口にする天道に対し、風間はこう口にする。妹の日下部ひよりがネイティブと知ってなお、その愛情を貫き続けてる天道にとって、風間の言葉と苦悩は痛いほど理解できるものだった。[#40]
- わーむ 【 ワーム 】
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渋谷隕石とともに地球へと飛来した地球外生命体。
卵から孵化したワームは、まずサナギ体という姿になる。この姿はほぼすべてのワームがフードを被ったような全身緑色の姿をしているが、まれに体色が白い個体が出現することもある。
ここから成長すると、体が赤熱化し外皮が茶色に変化。脱皮することで成虫へと変態する。サナギ体とは違い個体によって異なる姿をしているが、なかには似たような外見と能力を持つ個体も存在する。
ワームには共通して「擬態」「クロックアップ」という能力がある。擬態は対象の人間の姿をコピーする能力。外見はもちろん、身に着けている服やアクセサリー、さらには記憶までコピーすることができ、ワームはこの能力で人間に成り代わり、擬態元の人間を始末してその人に成り代わり、社会に忍び込む。なお、擬態した状態では、人間と同じように成長する。
クロックアップは、成虫のワームのみがもつ能力で、一定時間のみだが人間には目視できないほどの高速での行動を可能とする。
ワーム(サナギ体)と似た姿をしているネイティブとは敵対関係にある。