DICTIONARY

用語辞典

ぜくと 【 ZECT 】

地球外生命体、ワームに対抗するための組織。

表向きには知られていないが、その権限は警察よりも上で、ワームに関わる事件は隠蔽していた。マスクドライダーシステムによる仮面ライダーと、強化スーツを着たゼクトルーパーの部隊が主戦力であり、チームを組んで行動し、ワームの出現に合わせて出動、殲滅行動を行う。なお、天道総司=仮面ライダーカブトをはじめ、ZECTに所属せず独自の行動を行う仮面ライダーも多かったが、ワームとの戦いが激化していくとZECTに協力する者もいた。

その設立は、35年前にさかのぼる。隕石とともに地球に飛来した地球外生命体ネイティブと、彼らに接触した加賀美陸、日下部総一をはじめとした一部の地球人によって前身となる秘密機関が結成され、いずれ地球にやってくるであろうワームに対抗するため、ネイティブの能力を基に「マスクドライダー計画」としてマスクドライダーシステムの開発に着手。さまざまな対策が講じられたが、その内容には人体実験のような非人道的なものも含まれていた。

表向きは陸がトップを務めているが、実際には根岸をはじめとしたネイティブ勢が管理している。陸はネイティブのことを完全には信用しておらず、仮面ライダーガタックと仮面ライダーカブトのマスクドライダーシステムの使用者には自身と日下部の息子である加賀美新と日下部総司(天道総司)を設定。また、システム内には「赤い靴」と呼ばれる暴走装置を組み込み、ワームだけでなくネイティブをも攻撃対象にするよう画策していた。だが、この企みはネイティブ側に看破されており、日下部とその妻のさとみはネイティブの手に掛かって命を落とし、以後は擬態したネイティブが日下部夫妻に成り代わって生活していた。

ワームの個体が減って人類の勝利が確定すると、ZECTの存在は世間に公表されるが、根岸と陸の右腕であった三島正人が組織を乗っ取り、地球人類すべてネイティブ化するという計画がスタートする。だが、この企みはカブトとガタックにより阻止された。

すべてが終わった後、ZECTは解体され、所属者たちもそれぞれの道へと進んでいる。