2021年 10月 31日放送

第9話 「 カゲロウ暴走!五十嵐兄弟…崩壊!?」

脚本: 木下半太

監督: 坂本浩一

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悲劇の家族旅行から数日。
五十嵐家には暗雲が立ち込めていた。

家族の目の前で大二の姿をした悪魔・カゲロウに
傷つけられたショックで落ち込む一輝。

だが、それは大二の意志ではなく、
カゲロウに乗っ取られた故の行動だと
独りごちている父・元太。

一方、あの優しい兄になぜ卑劣な悪魔が
宿っているのかを疑問に感じるさくら。

そんな中、母・幸実だけはいつも通りの
笑顔で銭湯のお客さんを接客している。

「アンタたち、何くらい顔してんのよ!
大二が帰ってくる場所はここだからね」

その言葉に勇気づけられた一輝は、
大二をカゲロウから助け出すという
決意を新たにする。

だが、フェニックスは世間に知られる
前に殲滅すべしと、エビル抹殺命令を出す。


時を同じくして、
カゲロウはデッドマンズから
ブラキオスタンプを受け取り、
無差別に悪用し始めーー。

見どころ


早くも序盤戦でシリーズ屈指の名作が生まれたか?と
思えるほど、トピック満載の第8話でございました。

先日も書きましたが、企画立ち上げの早めの
段階から、ワンシチュエーションサスペンス風味の
エピソードをやりたいね、と話していたところで
お母さんの退院祝いという物語上のポイントと
仮面ライダーエビルの正体が一輝や家族に判明する
というトピックが同じタイミングに重なるこの8話で
挑戦してみようとなったわけです。

ロビーを舞台にした各陣営の紹介、
温泉での各キャラクターの思惑の交錯、
夕食会場でのトラブル、
バックヤードでのちょっとしたいざこざ…

シナハン、ロケハンを経て、実際に想定される
温泉旅館でのシチュエーションを構築していく
作業は楽しかったですね。
(卓球大会を入れることができなかったことだけが
心残りです笑)

そしてクライマックスが、家族の目の前で起きる
悲劇ー大二の仮面ライダーエビルへの変身。
そこまでの幸せが一転、嘘のように崩れ去ります。
そのプロセスを丁寧に、緩急自在の演出で
料理してくださった諸田監督…
お得意の水落ちもこれでもかと入れ込んで、
毎日精力的に撮影されていたのが印象的でした。

そんな諸田監督にバトンを手渡されたのは坂本浩一監督。
一輝VSカゲロウの直接対決が避けられない決死の9、10話
を託しました!

五十嵐兄弟にとってシリーズ最初で最大の難所かも
しれません。行き着く先は、闇の沼か、光の道か…

世界のSAKAMOTOアクションと合わせて、
彼らの行く末をご堪能いただければと思います!

(文責・望月 卓)

第8話 あとがき

〜お・も・て・な・し〜

第8話「家族の休息、天国と地獄!?」いかがでしたでしょうか?
群馬の名湯・水上温泉にある「松乃井」さん全面協力のもと、撮影を敢行。
控えめに言って最高のロケーション、最高の撮影になりました。
まずは、温泉!

五十嵐家とフェニックスの面々が一緒に温泉に入る日が来るとは…!源泉掛け流しの温泉につかりながらのお芝居にテンション上がりっぱなしの若手レギュラーとは対照的に、百戦錬磨の戸次さんは慣れた様子で撮影に臨まれておりました!温泉シーンの撮影終了後は、出演者みんなでゆっくり温泉を堪能…という訳には行かず、汗を洗い流して次の撮影へ!

諸田組名物の水落ちの餌食(!)になったのは、戸次さん!
躍動感ある写真と共に振り返りましょう。

大二!
うわ!

おっ!
わー!!

バシャーン!…カットー!!
どうでした?

数多くの銭湯を堪能してきた戸次さんでも、一話の中で温泉とプールに入ったことは無いはず。
入念なテストを経て、無事にダイナミックな水落ちが押さえられました。
冷えた身体を癒すのは、やはり温泉。すぐ隣にある温泉に入ってあったまっていただきました。
ちなみに、温泉とプールの撮影日は別日なので、温泉→プール→温泉だったわけではございません。ご心配なく! (笑)

水落ちの直後、ついに実現したさくらとアギレラの直接対決。
アクターの永徳さんをはじめとするアクションチームのみなさんと一緒に、二人で何度も手合わせをして出来上がったシーンがこちら。

アクション監督の渡辺淳さんに「一番素質があるかもしれない」と言わしめた井本さんは、流石の蹴り技!!アクション初挑戦の浅倉さんも負けじと撮影前にトレーニングを重ね、撮影に臨みました!家族を傷つけられ怒りを爆発させるさくら。対照的に、あくまでも余興とでも言いたげに微笑みながらさくらの攻撃を受けるアギレラ。それぞれのアクションに役の感情が乗り、格好良くてキュートで、井本さんと浅倉さん二人だけにしか作れない唯一無二のアクションシーンに。無事撮り終え、安堵の表情を浮かべる二人に癒されます。

キラーカット尽くしの8話でしたが、衣裳もとっても素敵。
五十嵐家とデッドマンズのアザーキラーカットをどうぞ!

ちなみに、こちらの浴衣と制服、「松乃井」さんで実際に使用しているものをお借りしました。
実際ご用意いただいたものの中で、一番キャストスタッフを唸らせたのはお食事です。
美味しそうなのは当たり前ですが、美しい。撮影終了後は、「特に」五十嵐兄弟が美味しくいただいてました!!!
この撮影に携わったすべての皆さま、最高のおもてなしをありがとうございました!

(文責・百瀬 龍介)