2022年 7月 24日放送

第45話 「終わらぬ悪夢、守る者と守られる者」

脚本: 木下半太

監督: 石田秀範

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カゲロウの復活と共に誕生したエビリティライブと
アルティメットリバイスの力で、ギフを封印。
大二も五十嵐家に戻り、束の間の平和が訪れようとしていた。

しかし、街では知らぬ間に謎の寄生虫が飛び交い、
人々を繭のようなものに包んでいく。
その姿はまるで、ギフの棲家に浮いていた
ギフテリアンやオルテカのそれに似ていて…。

危機はまだ去っていないのだろうか。
五十嵐三兄妹の戦いは続くー。

見どころ

みなさま、大変ながらくお待たせしました。
カゲロウと共に、大二が戻ってきました。
戻ってきたというと少し語弊がありますね。
兄妹や仲間と共にギフを倒して平和を実現するというように考えを改めた、というのが正しいでしょうか。
大二は決して間違ったことをしていた訳ではありません。
自分の考えや決意に対して、それを『本当に正解の道筋か』と問いただしてくれる、
本来はストッパーであるはずのカゲロウの不在が、方向性を軌道修正するという選択肢を奪ってしまっていた。
『自問自答』ができない状態に陥ってしまっていたんですね。

そんな状態では周囲の人間がいくら何を言っても、
自分の決意を覆してしまうことが、カゲロウを消した自分の行為を否定することになり、26話での決闘自体が嘘になってしまう。
大二はカゲロウのために、そう簡単には考えを改めることができなかったんですね。
真っ直ぐで、誠実で、優しい、大二らしさが裏目に出てしまっただけなんです。

この大二とカゲロウの物語で伝えたかったことは2つ。
人は失敗を繰り返し、そこから学び、道を軌道修正していく、何とも周りくどくて面倒な生き物です。
でも、それが成長と、成功と、幸せを呼び込むプロセスだと思っています。
誘惑も、選択肢も満ち溢れる今、特にこれからの未来を進んでいく子供たちには、面倒だけど楽な道を進まないで欲しいなと。
自分の進みたい道に対して、途中で障害もたくさんあると思いますが、納得するまで自分の悪魔と『自問自答』して下さい。

もう一つは、それが困難な時。周りに頼って下さい。
大二の周りには、素敵な仲間が、家族がいました。
兄弟喧嘩を通して一輝が。
ベイルとの死闘で元太が。
そして全身全霊をかけた変身で、ヒロミが。
みんな大二のことを大切に想うからこその体を張った行動でした。
その場では響かなかったかもしれませんが、これからの大二が歩んでいく人生の重要な1ページとして刻まれたことでしょう。
自問自答して、それでも解決できなかったら、周囲のアドバイスに耳を傾けてみて下さい。
その上で、最後に決めるのは自分自身であって欲しいですけどね(笑)

さて、エビリティライブの活躍もあってギフは倒され世界は平和に…まだならないのがリバイス。
まだまだ脅威はなくなりそうにありません。
でも、五十嵐三兄妹とその仲間が揃った今ならきっとどんな困難も乗り越えられるはず!
怒涛のクライマックス、巨匠にメガホンを託しました。
みなさん、乞うご期待です!

そしてそして…
7月22日には『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』が公開になります!!

『仮面ライダーはアクションだ』ということを皆さんに再認識してもらうため、
坂本監督と、ケイン・コスギさんをお迎えして完成したのは文字通り60分間のノンストップ・アクション活劇。
いつまでも便利で派手なCGにおんぶに抱っこという訳にもいかんだろう!と割と地に足つけたアクションを多くしていますが、
(もちろんCG班のいつものクオリティにも大いに助けられています)ドンブラザーズに任せていただけるだけの(笑)ものが
出来上がったと自信を持っておりますので、ぜひ皆様劇場の大スクリーンで観ていただければと思います!




(文責・望月 卓)

第44話 あとがき

■グッドオーメンズ! ~両翼となりて再び舞う
44話いかがでしたでしょうか。ヒロミの命改め全身全霊をかけた魂の訴えが響き、遂に吐露した弱音――「助けて」の言葉を向けたのは、彼の半身であり無二の相棒・カゲロウでした。
全国数千万人(?)のカゲロウファンの皆様大変長らくお待たせいたしました。満を持しての復活です!

おかえり! カゲロウ!!
「お前が泣き寝入りするまで黙っていた」とお決まりのひねくれ台詞を吐きながら。目覚めと共に銃を取り、さくらを守る様はただ呆れて出てきてやったというのとは確実に違う、頼れる相棒の復活を居合わせた全員に見せてくれました。シビレるぜ! カゲちゃん!!

そして大二とカゲロウの融合フォーム、エビリティライブの爆誕です!
白と黒の双対の翼。歪でも異様でもない、これが二人の答え。より高く、より強く。まさにパーフェクトウィングです。汚れなき白に映える黒のライン。互いを引き立て、盛り立て、そしていつものように罵り合いながら。リバイとバイスとは異なる形での「1人で2人の仮面ライダー」。その彼ららしい戦闘スタイルにもぜひ今後ご注目いただけたらと思います。

シリーズ前半で行われた打ち合わせの時点では、エビリティライブが誕生する予定はありませんでした。
大二が抱いていた一輝への妬み、そして自身に向けた劣等感から生まれた悪魔・カゲロウ。二人の関係は最初、カゲロウが大二の存在を乗っ取ろうとするところから始まりました。何事も我慢してしまう優しい大二が抑圧を続けた本音であり、かつ、目を逸らし続けた本性でもあった存在。当初は乗り越え、打ち破ることに大二の成長のゴールが据えられていました。しかし、「悪魔と人間」を描くリバイスにとってその結論は正しいのか? という疑問が生まれ、大二の最終的なゴールが悪魔との融合である「エビリティライブ」に定められました。
それまでの過程は苦しく、大二推しの皆様に長らく大変歯がゆい思いをさせてしまったことと思います。物語を作り上げていく中、先に据えたゴールにたどり着くまで、企画チームの中での“大二”もたくさん苦悩しました。一輝との兄弟喧嘩、赤石から向けられる愛情への嫌悪、父の背中……しかし最終的に大二を救うのはカゲロウであってほしい。
しかし一方で、26話での二人の決意や戦いを否定することはできない。むしろ、あの時から始まったふたりの目には見えなくとも固く結ばれた絆を成就させる形でなければ。そうしてたどり着いたのが、大二自身が自分の限界にぶち当たり、助けて、と口に出来ること。
そしてそのために必要だったのが、大二自身が変わること。
トリガー役を担ったのはもう一人の兄とも呼べる存在、我らが門田ヒロミです。

人は変われる。過去の行いに絶望しても、想いを込めて願い、行動すれば「変身」できる。そんなメッセージを自らの「変身」で伝えたヒロミ。力ずくでドライバーを奪って変身することも可能だったはずなのに、機を待ち、安全を担保した上で臨んだヒロミにも、ただひたすら「命を懸けて」いた頃からの確かな変化がありました。

仮面ライダー達の叫ぶ「変身」に込められたそれぞれの想いが描かれた44話。ヒロミはこれから命でなく「全身全霊を懸けて」闘う男へとさらなる進化を遂げることでしょう!(でも無理はしないでね)

あらゆる周囲の人から想いを受けて「変身」を遂げたエビリティライブの戦闘時、流れた挿入歌が気になった方も多いのではないでしょうか。こちらは初お披露目となりました大二とカゲロウのキャラクターソング。タイトルは『Mirage Mirror』です。
【楽曲情報】
Mirage Mirror
五十嵐大二&カゲロウ(日向亘)
作詞:藤林聖子
作曲:Ryo
配信などの楽曲展開は後日お知らせがあるかも……? 楽曲展開は仮面ライダーavex SOUND webのアカウント(https://twitter.com/KR_avex)もチェック!

笑顔での「ただいま」と「おかえり」。
今週末22日(金)からはこうして絆と笑顔を取り戻した五十嵐家が大活躍する『劇場版仮面ライダーリバイス バトルファミリア』がいよいよ公開です! 今週と先週に渡って絶賛療養中の父ちゃんも、ここではしっかり回復して元気になって大スクリーンで暴れてくれるはずです!!
44話のラスト、ギフを封印し、倒した? かに見えつつまだ戦いは終わらない……。気になる緑のアイツも復活!?
さらには、親子で和解できないまま訪れた父・真澄の死に狩崎は……。そして、さくらの悪魔・ラブコフにも異変が……!?(写真は44話冒頭のオフショットです)

大大大クライマックスに向けて目が離せない仮面ライダーリバイス!
残すところあと6話となりました。撮影もいよいよ、終盤を迎えています。最後まで沸きまくりで駆け抜けて参りますので、これからも応援どうぞよろしくお願い致します!

(文責・近松 知佳)

■7月22日は何の日?
そうです。
皆さまご存知、望月Pの誕生日でございます。
フライング気味ですが、36歳もハッピーにお過ごしください。
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と、そんなことはどうでもよくて、(上司…!)
劇場版『仮面ライダーリバイス バトルファミリア』の公開日でございます!誕生日に映画が公開されるなんて、望月さんはしあわせ者です。


本日解禁されたキャラクターポスター。超クールです。
豆原くんや立石さんら、若手キャストはそれぞれの役を好演!八嶋さんと藤森さん(声の出演)ら、ベテラン勢はものすっごい怪演で作品を盛り上げてくださっております。



そして、ケイン・コスギさん演じるアヅマと一輝の生身のアクションは必見中の必見でございます。空手の経験を活かした前田くん渾身のスーパーアクション!ケインさんのM○NSTER B○Xアクション!?

寸秒たりとも見逃せない盛り沢山の内容となっております。
是非是非、大きなスクリーンでご覧ください。


(文責・百瀬 龍介)