2019.09.15 ON AIR
ソノ男、寿司職人
脚本: 高橋悠也
監督: 中澤祥次郎
第3話 予告動画
或人(あると)の飛電インテリジェンス代表取締役社長としての日々が始まった。或人とイズが今回訪問するのは、三ツ星寿司店『まごころ寿司』。ここで寿司職人ヒューマギアである一貫ニギローの契約を取り付けようというのだ。同時に或人たちが様々な職場を回り始めたのは、飛電が提供するAI搭載人型ロボット・ヒューマギアがテロリスト・滅亡迅雷.netによって悪用され起きた事件のしっぽを掴むためでもあった。ところが、その寿司店に人工知能特務機関であるA.I.M.S.(エイムズ)の技術顧問、唯阿(ゆあ)が突然訪れて―――。
第2話 ハイライト
さて次回3話です。ここからが「仮面ライダーゼロワン」の本領発揮です!
社長である或人が、ヒューマギアが実際に働く様々な職場を回るという「ゼロワン」ならではの“お仕事モノ仮面ライダー”シリーズが幕を開けます。
実はこの試み、2話から始めようとしておりました。
この2話での試行錯誤が、2話で描かれたA.I.M.S.という組織と、不破諫という男のキャラクター造型に深く関わっていったのです。
A.I.M.S.は当初、警察の中の人工知能犯罪対策部というようなポジションで設定されており、2話を『警察編』にしようと試みられておりました。しかし、「人間の犯罪者を追い詰めることが仕事であるAI刑事」と「(当初は)実直真面目キャラ刑事・(として設定されていた)諫」の描写がどうしても両立できませんでした。
こうして、A.I.M.Sを警察から切り離し、不破諫を人工知能ロボに対して憎しみを持っている男という設定に、さらに『警察編』という描き方をやめました。
それによって生まれたのが、或人が再び社長として決意する流れ。そして、それに対立する破天荒な対AI捜査官である諫の力強い宣言でした。1・2話を通じて、飛電インテリジェンスとA.I.M.S.であり、或人と諫であり、ゼロワンとバルカンの対象関係が確立されたのです。
そして、ついにお仕事編! 寿司職人の話!!
企画チームの頭から、なぜか寿司が離れませんでした。
一見して人工知能と遠く離れたところにある寿司。もちろん、AIは寿司業界でも利用されている技術ではありますが、そのギャップをお楽しみいただければと思います。
もともと“AIが仕事を奪う!”というショッキングなフレーズから始まっている「ゼロワン」。その企画意図のスタート地点となる、次回の『寿司職人編』をどうぞお楽しみに!!
(文責・大森 敬仁)
第2話プロダクションノート
ゼロワン第2話放送、いかがでしたでしょうか。飛電インテリジェンス本社を舞台にした今回のお話。或人社長に次ぐ≪飛電の顔≫として個性と言う名の輝きを放つ3人のレギュラーキャストを紹介します。
福添准:児嶋一哉(アンジャッシュ)
先代から国内の超巨大企業の副社長を務める人物。名前をジッと見つめるとほのかに漂うナンバー02感……しかし自社に懸ける想いと社長の座への野心は誰にも負けないクレバーな男・それが福添准です。AIをテーマにした本作において、福添は「人間代表」と言えるほど、様々な表情や感情を担う重要な立ち位置です。それを卓越した演技力で見せてくれるのがアンジャッシュの児嶋一哉さん。重厚なBGMと共に現れ、随所でコミカルな動きや顔芸を披露してくれる登場シーンは各話必見です。ピン芸人・或人の相方となってくれる未来はくるのか来ないのか。福添の動向にご期待ください。
山下三造:佐伯新
隣にピタリ寄り添い陰に日向にせっせと福添を支え続ける優秀な専務取締役・山下三造。福添のリアクションに気を取られがちですが、フッと視点をずらして注目しているとジワジワくる味のある演技をしてくださっています。演じるのは佐伯新さん。癖のある人物に仕上げるため、こだわったアイテムは眼鏡です。仮面ライダーシリーズにおいて注目されることの多い眼鏡。山下は今後、令和を代表する眼鏡キャラとして君臨していくのか……ジワジワくる活躍に刮目してください。ちなみに山下のネクタイは水玉柄。福添はチェック柄ネクタイのスリーピース。衣裳に込められた個性にも注目です。
シェスタ:成田愛純
スラリ伸びた手足にイズとは対照的な赤のコスチューム。クールに忠実に副社長の指示をこなすデキる秘書・シェスタを演じるのは成田愛純さん。とても大人っぽく見えますが、レギュラーキャストの中で最年少の17歳。ゼロワン撮影中に誕生日を迎えました(誕生日レポはのちほど)。ヒューマギア役がピタリとハマる成田さんですが、撮影の合間に声をかけると「すごく楽しいです!」と明るい笑顔で返してくれて、現場を和ませてくれます。福添・山下・シェスタのトリオは企業ドラマの側面も持つゼロワンにとって欠かせない存在。ぜひ、応援してください!
(文責・近松 知佳)