2020.03.08 ON AIR
ワレら炎の消防隊
脚本: 高橋悠也
監督: 上堀内佳寿也
第26話
飛電インテリジェンスとZAIAエンタープライズジャパンの“お仕事5番勝負”の第4回戦がやってきた。今回は消防士対決。火災を想定した消防訓練の現場において、ザイアスペックを使用した人間とヒューマギア、どちらがより多くの要救助者を助け出せるかという勝負だ。地下のフロアは瓦礫から、1階は火災から、そして2階が煙からの救出が目的となっている建物が準備され、ついに消防士対決が幕を開けた。ところが、そんな勝負のさなか、謎のレイダーが出現し本当に爆発事故を起こしてしまい―――。
第25話 ハイライト
次回は消防におけるAIがテーマです。消防という側面を切り取ってみると、ロボティクス技術の要素がより際立って見られます。なぜなら、危険な場所では命の危険のないロボットの方がより効率的に作業ができるからです。日本は災害が多い国と言われています。近年は集中豪雨や台風など自然災害の被害も多くなってきました。こういった災害の被害や救助活動を、科学技術を活用することによって改善していこうとする試みはいたるところで見られます。
総務省消防庁によると、消防隊が現場に近づけない際に災害状況の画像伝送や消火活動ができるAI技術を活用した消防ロボットシステムが開発され、実際に運用が開始されいているそうです。このロボットシステムは操作なく、位置の指示や入力によって半自律的に消火活動などができるとのこと。例えば、空中や地上から監視ロボットが視覚的な情報を得て、それを元に放水ロボットが適切な範囲で消火活動を行うことが想定されています。
https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r1/items/special4.pdf
また、東京消防庁のサイトでは救出ロボットが紹介されています。モーター駆動のクローラによって無線操縦で要救助者を収容して救出するというもので、実際に現場で要救助者を発見したあとのロボットによる物理的な救出活動の能力も向上しているようです。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/ts/soubi/robo/05.htm
さらに優れた機動性、画像認識能力、計測能力やシミュレーション能力の向上にむけて日々研究が行われている災害救助におけるAIロボットのシステムは、日々の我々の生活の中でもより大きな被害の予防策としても機能する日が近いかもしれません。番組のAI技術アドバイザーの佐藤一郎先生によると、
災害対策や防災分野におけるAIの活用は多く
① AIによる災害発生の予測または災害発生時の被害想定
② AIによる災害発生時の情報収集・整理や計画立案の支援など
が代表的で、災害時のTwitterなどの書き込み内容を分析して被害状況を想定するなども提案されているようです。
次回の対決はAIと人間によるバトルですが、「人間の命」という欠けがえのないものを守る使命に対してスタンスの違いが描かれていきます。計算や画像認識では決して図れない、命の重みのラーニングを軸に展開する消防士対決。ぜひご注目ください。
(文責・大森 敬仁)
第25話プロダクションノート
■バック・トゥ・ザ・デイブレイク
25話いかがでしたでしょうか?
博士ヒューマギアのボットが紐解く、ゼロワンの歴史。
それは12年前のデイブレイクの歴史を振り返ることであり、ヒューマギアの歴史でもありました。
ボット:六角慎司
歴史の語り部であるボットを演じていただいたのは、六角慎司さん。白髪のクルクルヘアーに白衣とアロハシャツ。名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクを彷彿とさせる井で立ち。但し、これだけでは終わらないのが今回ゼロワン初参戦の上堀内監督。頭の上には裸電球、アゴにはヒューマギアの認識コードと、個性に個性を追加していきました。そして、その超個性的な衣装に負けない、超!個性光る演技でボットを演じ、ゼロワンの歴史を紐解いてくださった六角さん!!ありがとうございました!
「将来、またどこかで出くわすかもしれませんね…!」
■迅、復活!
あの男が、不死鳥のごとく舞い戻ってきました。
仮面ライダー迅、改め、、、