仮面ライダーゼロワン

#1

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2019.09.01 ON AIR

オレが社長で仮面ライダー

脚本: 高橋悠也

 監督: 杉原輝昭

あらすじ

都市の中央にそびえ立つ大企業・飛電インテリジェンスの本社ビル。人工知能(AI)やロボティクス・テクノロジーなど、あらゆる最先端技術で世の人々をサポートする会社である。ニュースは、その大企業の社長が亡くなったと報じる。それには目もくれず、今日もお笑い芸人としての舞台が待つ遊園地へと自転車を走らせる一人の男・飛電或人(ひでん あると)。彼こそが、仮面ライダーゼロワンへと変身を遂げる運命の持ち主であった。

ハイライト

令和ライダーはじまるってよ
Highlightとは「みどころ」のことらしいのですが「みどころ」は毎回全部です。
と、言うわけで、ここでは番組制作にまつわることを徒然なるままに書きたいと思います。

「ゼロワン」の名前の由来は新元号『令和』にあります。
新元号になっての1号ライダーであり、『0(れい)1(ワン)』という音感とのダブルミーニングに気付いた瞬間は運命を感じました。もちろん、他にも企業のナンバー1の社長ライダーであり、0と1が羅列されるデジタル世界と強く関わっていく仮面ライダーという幾多の意味があります。

最近よく「令和初のライダーを手掛けるにあたり、プレッシャーはなかったのか?」と聞かれる機会があります。この質問を受けるまで私は気づきませんでした。
『令和初なのだから絶対に変えなければならない!』という使命に。

「そうか、プレッシャーを感じるべきだったのか」と、逆にそこからプレッシャーを感じ始めました。
そこで、『仮面ライダーゼロワン』を作るために何を意識してきたのかを自分なりに分析してみて分かりました。
“新時代ライダー”ということをそこまで意識しなかったのは、正に“新時代”になったからこそなのだと。

「平成仮面ライダーシリーズ」は「昭和ライダー」や前作との“変化”をかなり意識してきたシリーズだと思うのです。自分なりにも『ドライブ』をやるときには 「『鎧武』がこう来たから、こう!」みたいなところがあったり、『エグゼイド』『ビルド』を手掛ける際にも、前の作品を意識して「どう変えていくか」という部分をかなり意識した憶えがあります。

しかし、今回の『ゼロワン』に関しては「変えてやる!」という意識はほとんど必要ありませんでした。恐らく新時代になったことによって「平成や前作とのカウンターを意識しなくてよくなった」からだと思います。なんせ時代そのものが変わっているので。

それがどういうことかと言うと、「ゼロワン」は“過去”を意識する作り方ではなく、かなり“未来”とか“これからの子供たちが生きる世界”を意識して作っているということです。そのせいで、今までのシリーズと比べる必要がなく、プレッシャーを感じる必要が無かったのだと思います。

というわけで最初の令和仮面ライダー「ゼロワン」です。
昭和の仮面ライダーシリーズ、平成の仮面ライダーシリーズ、どちらのシリーズも素晴らしく、それと比べることができないほど令和は生まれてまだ間もない。だからこそ、ここから仮面ライダーが生まれるつもりで、新ヒーローの誕生をただただ目撃していただければ幸いに思います。

「昭和」「平成」「令和」その時代の変化を意識できるのは大人だけです。
とりあえず、その意識は引き出しに仕舞って、もう一度童心に戻り、令和元年9月1日に始まる新番組「仮面ライダーゼロワン」を見ていただければと思います。

(文責・大森 敬仁)





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