サウザンベースでは大秦寺の離脱が大きな波紋を呼んでいた。大秦寺を蔑む発言をした玲花に対して尾上が意を唱える。
一方、久しぶりに仲間が戻り喜びを噛み締める飛羽真。そして、火炎剣烈火が赤く光り、メギドと人間を分離しかけたことに希望を見出す。
そんな中、ストリウスは前回倒されたメギドのアルターブックをもう一人のターゲットに入れる。それは、前回の被害者であるマミの双子の妹・レミだった。レミを探す飛羽真と芽依の前に尾上が立ちはだかる。果たして、その真意とは？

大秦寺との一騎討ちを経て、成長した飛羽真。次に立ちはだかるのは最強の育児王・尾上ことバスターです。一騎討ちの戦い様と戦いの結末は脚本家、監督と相談を重ね大剣、そして尾上らしい戦になっていると思います。その戦いを経て飛羽真が得るものとは？
そして、もう一つの戦いが本屋かみやまで繰り広げられます。ユーリこと光の剣を襲う大秦寺は剣士としての姿ではなく、刀鍛冶としての真骨頂発揮！引き続き最光・エックスソードマンの活躍も見逃せません。かっこよく、面白い第２２章、お楽しみください。

（文責・高橋一浩）

〜キャラクター紹介〜
伊本マミ・伊本レミ：MIO・YAE

双子の話が出た瞬間にキャスティング担当スタッフの頭に浮かんだのがこのお二人。
実際に双子タレントとして活躍しているMIOさんとYAEさんが、劇中では双子の大食いタレントの伊本マミ・レミ姉妹として演じてくれました。
顔合わせの際からそっくりすぎる二人に監督もスタッフも大盛りあがりで、双子あるあるや双子で困ることなんかを色々と質問攻めにしちゃいました。
現場では一人だけがカメラ前に立っている時はもうお一人はモニター前でお互いの演技をチェック。二人で上達していこうという姿勢が素敵でした。
劇中では今回のお話のターゲットになったのはMIOさん演じるマミ。（どっちがどっちかわかりましたでしょうか？）ユーリの活躍によって見事にマミは救い出せはしましたが……
どうやらストリウスの作戦はまだまだこれからの様子。
次回はマミ役のMIOさんもレミ役のYAEさんも見せ場がありますのでお楽しみに！


大秦寺の祖父：栗田芳宏
幼い頃の大秦寺哲雄：福島永大

大秦寺の思い出として登場した刀鍛治師の祖父を演じてくださったのは栗田芳宏さん。
そして幼い頃の大秦寺役にはオーディションで役を勝ち取った福島永大くん。
栗田さんは舞台を中心に活躍されている俳優さん、というのみならず脚本や演出も担うこともあるほど多彩な方。
「刀鍛冶」で、なおかつ「大秦寺のおじいちゃん」というイメージをしっかり具現化できるのはこの人しかいない！といっても過言ではないほど“大秦寺感”と“職人感”・“刀鍛冶感”に溢れるビジュアルではなかったでしょうか。
衣装合わせの際から緊張していた福島くんと、緊張を解いてあげようとおちゃめにボケる栗田さんという構図がなんとも言えず本当のおじいちゃんと孫に見えておりました。
お芝居も険しい表情で迫力たっぷりに匠の顔をしてくれた鍛刀シーンと、孫と接する優しい一面をしっかり演じてくれた栗田さん。さすが大ベテランの成すお芝居。
そして大秦寺哲雄もきっと幼いときにこんなんだったんだろうなと思わせてくれるようなキラキラと目を輝かせて祖父の姿を見つめる福島くん。
二人ともしっかりと演じていただき、説得力のあるシーンになったことと思います。

失踪者の妻：吹越ともみ

カリバーやメギドたちが全知全能の書の目次録に近づいて以降、メギドたちが人間からアルターライドブックを作り数多くの被害者が出ていることが発覚しました。
そしてその沢山いる被害者の家族を代表して、飛羽真たちに彼氏が失踪した胸中を語ってくれたのが吹越ともみさん。
儚げな雰囲気と悲しそうな表情のお芝居によって、飛羽真たちにも視聴者の皆さんにも事件に遭った辛さが伝わったことと思います。
ちなみに、失踪した彼氏を演じたのは、セロワンではAIBO回のメガホンを取り、セイバーの1話からチーフ助監督を努めてくださっている作野助監督なのでした。



〜現場通信〜

21章「最高に輝け、全身全色（フルカラー）。」ご視聴ありがとうございました。
仮面ライダーセイバーでは初登板となった杉原監督演出の見ごたえはいかがでしたでしょうか。
仮面ライダーゼロワンで証明した杉原ワールドとも言うべき超こだわり抜く画作りがセイバーの世界でもたくさん盛り込んでいただけていたと思います。

刀鍛冶のシーンは実際の刃物製作所をロケ地にお借りし、本職の方に指導や手元吹き替えにもご協力いただきこだわりの大迫力の画を撮影できました。

そして印象的だったのは二度の立ち回り。
飛羽真（セイバー）VS大秦寺（スラッシュ）のアクションと、仮面ライダー最光・エックスソードマンが初登場となったラストアクション。

前者では大秦寺の覚悟と飛羽真の思いを熱く表現するべく、キャストのお芝居はもちろんのことアクションもスーツアクターさんの剣戟を軸に、実際の炎や火の粉を駆使したり、カメラワークにこだわり「果し合い」の雰囲気いっぱいの生っぽさが出ていましたね。

対して後者では初登場となった最光・エックスソードマンをド派手に、かっこよく魅せられるように変身モーションから攻撃のエフェクト、そしてなんといってもアメコミにハマり剣士に戻ったユーリらしく、アメコミ風コマ割りカットなどなど、CGを効果的に使いポップだけどイカしたアクションになていたと思います。
ユーリの登場場所も監督のこだわりポイント！なんとなくヒーローって、遅れて来て高いところにいるイメージがありますよね。

そんなイメージの下、カッコつけたまくったユーリの登場は太陽もいい位置に登ってヒロイックなシーンになりました。
足場はしっかりしていましたが、現場はかなりの高所。市川さんには本番以外は命綱をつけてもらい撮影に望みました。

次回も杉原監督による演出です。
次に飛羽真に相対するのは尾上亮こと仮面ライダーバスター！
監督のこだわり満載な大迫力でアツい展開となっておりますのでお楽しみにしてください。



また今回の撮影のあいだに我らが仮面ライダーセイバーのスーツアクターである浅井宏輔さんがめでたく37歳のお誕生日を迎えられました。
二人で一役。おなじ飛羽真／セイバーを演じる相棒とも言える内藤くんが自らケーキを用意して現場でお祝いしました。

浅井さん自身も初の仮面ライダーの主役ライダーを試行錯誤しながらも、毎日チャレンジ精神いっぱいに演じてくれております。
変身後のセイバーとして感情芝居や立ち姿、そしてもちろんアクションも見どころですが、内藤くんとのシンクロ率もこれからどんどん上がっていきますので、益々期待してご覧になってください。

（文責・土井 健生）

■pages of the history
今回、文献を調べていた飛羽真がたどり着いたのは、2000年前から始まる本と剣による戦いの歴史の一部。そして火炎剣烈火のルーツ。

今までベールに包まれていたセイバーの物語はここから加速してゆきます。
そのきっかけとなる超重要なイラストを圧倒的な描き込みと鮮やかなタッチでアーティスティックに表現していただいたのは、イラストレーターの武藤聖馬さん。
テレビやTwitterで活躍中の新進気鋭のアーティストです。

そんな武藤さんが手掛けた珠玉のイラストを改めて大公開致します。
後半に向けて、隠された謎を解くヒントも見つかるかもしれません。

いかがでしたでしょうか？
歴史から学び、剣と向き合い始めた飛羽真。
そして、始まりの５人。その正体とは？

明かされ始めた謎の先にはどんな未来が待っているのか。ご期待下さい。

（文責・湊陽祐）