前に進みたかったのは誰なのか……
【EPISODE20の振り返り】ファイナルアンサー?2040
アナザークイズを倒すために必要なのは、堂安主水の持つ仮面ライダークイズの力。主水の想いを知るゲイツは、その力を奪うという非情な決断を下せるのか!?
激突するゲイツとクイズ。ソウゴはやむなく黒ウォズに助けを求めると、どこからともなく黒ウォズが出現。巧みにマフラーを操りソウゴとクイズを救出すると、その場から退散した。
クジゴジ堂に戻ってきたソウゴと主水。順一郎に預けた腕時計の修理は終わっていたが、残念ながらその針は動かなかった。仕方がないと納得する主水に対し、ソウゴは問う。
過去に来てまで事実を知りたいのは、本当に母親のためだけなのか。その壊れた腕時計を大事に持ちつづけていたのは、そこに自分の想いもあったからじゃないのか?
ソウゴの純粋な問いに、主水は何も答えられない……。
その後、アナザークイズが出現した研究所にソウゴと主水が向かおうとするが、ゲイツがその行く手を阻む。身構える3人は変身し、ゲイツがクイズを攻撃するのかと思いきや、その標的はジオウ!? この隙にジオウはクイズに先を急がせると、ゲイツはジオウに対しこの件からは手を引けと忠告。それを拒否するジオウに対してゲイツは強烈な一撃を加える。変身解除させられたソウゴが辺りを見ると、ゲイツの姿はすでに消えていた。
そこへソウゴを追ってきたツクヨミが合流。ソウゴはツクヨミ対しゲイツは一体どうしたいのかと問うが、それを聞いたツクヨミは思わず笑いだしてしまう。なぜならゲイツも昨日、ジオウならどうするかと同じことをツクヨミに聞いていたのだ。ツクヨミは続けて語る。以前のゲイツだったら真っ直ぐな性格故に、迷わずクイズを攻撃していたのではないかと。それを聞いたソウゴはハッとなる。
「なんだか……わかった気がする……!」
その頃ゲイツは、アナザークイズを操るオーラを白ウォズに牽制させ、自身は再びアナザークイズと交戦するクイズの前に対峙していた。だが、ゲイツはクイズではなくアナザークイズを攻撃。焦る白ウォズがゲイツを諌めるが、そこに登場したソウゴがゲイツの邪魔はさせないとばかりに白ウォズの前に立ちはだかり、ジオウ ダブルアーマーに変身する。ソウゴはもうわかっていた。言葉にこそ出さないが、ゲイツは主水にその想いを遂げさせたかったのだろう。そのためにはどうすればいいのか……。
アナザーライダーはその元となったライダーの力でしか倒せない。ならばオリジナルのライダーであれば、ライドウォッチを使わずとも倒せるはず。これなら主水からライダーの力を、そして記憶を奪うこともない。その読みは正しく、アナザークイズはクイズの攻撃を受けて大きくひるみ、直後にゲイツとクイズが炸裂させた必殺のダブルキックにより、爆炎の中に沈んだ。
変身を解除した主水はアナザークイズ消滅後に出現した保に近づくと、腕時計を見せて自身が息子だと告白し、今後訪れるかも知れない困難な人生のなか、誰を愛したのかを問う。そして保は答えた。
「……。お前のお母さんだ……」
それを正解だと信じた主水は安堵の表情を見せ、ふたりのわだかまりも溶けたと思われた。だがその直後、オーラが再び保にアナザークイズウォッチを埋め込み、アナザークイズを復活させてしまう。さらにジオウを躱した白ウォズが主水を捕縛すると、手にしたブランクミライドウォッチを近づける。
するとそれはクイズミライドウォッチに変化。ウォズは仮面ライダーウォズ フューチャーリングクイズへと変身を遂げると、ジカンデスピア ツエモードによる必殺の一撃を炸裂させ、今度こそ完全にアナザークイズを葬ったのだった。
戦い終えて、クイズミライドウォッチを主水に返そうとするゲイツ。だが、主水は自分の思いは遂げたと、クイズミライドウォッチをゲイツに託す。差し出された主水の腕には例の腕時計が。その時計の止まっていたはずの針は動き出しており、主水が前に進むための新たな時を刻みはじめていた……。
ピックアップ
堂安主水
2040年の未来で仮面ライダークイズとして戦っている青年。話をきちんと聞かない相手に対しては「問題はちゃんと聞け」と諌めるタイプ。志半ばで没した父親が誰を愛していたのかを知るために、白ウォズの誘いに乗って2019年に来訪。
アナザークイズが出現したにも関わらず、なぜ主水本人にライダーの力が残っているのかは不明で、白ウォズも困惑していた。また、ライダーの力を奪うことはその記憶まで奪ってしまうことになるため、ソウコやゲイツは主水の持つ仮面ライダークイズの力を奪うことを躊躇していた。
仮面ライダージオウ ダブルアーマー
ジオウがジクウドライバーにダブルライドウォッチを装填することで出現するダブルアーマーを纏った姿。ダブルライドウォッチは、映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』にて、屋台ラーメン屋・風麺のマスターからソウゴが貰い受けた。
必殺技のマキシマムタイムブレークでは、両肩部のガイアメモリ状の装飾が人型のメモリドロイドに変形し、ジオウと合わせて足先で「W」の文字を象ったトリプルキックを放つ。