仮面ライダーになる者の資質
EPISODE18 スゴイ!ジダイ!ミライ!2022
ゲイツを救世主と呼ぶ、白い服を纏ったもうひとりのウォズの出現。それはまったく予期できない新たな未来の到来を意味していた……。そして、未来で仮面ライダーになるはずの男、神蔵蓮太郎がアナザーライダーへと成り果て、ソウゴたちの前に立ち塞がる。
過去だけでなく未来のライダーまでをも巻き込み、ジオウの戦いはますます拡大し、苛烈さを増していく――。
新たな歴史の到来を高々と宣言する仮面ライダーウォズに戸惑うジオウたち。そこに出現したスウォルツは、気絶した蓮太郎にアナザーシノビウォッチを埋め込みアナザーシノビを復活させてしまう。
クジゴジ堂に戻ったソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ、ウォズは改めて状況を確認。ソウゴの提案により、魔王の従者であるウォズを黒ウォズ、救世主の従者であるウォズを白ウォズと命名する。その後、ウォズが集めてきた情報により、アナザーシノビになったのは、やはりソウゴが夢で見た通り、2022年に仮面ライダーシノビとなる神蔵蓮太郎と判明。弱きを助けたい思いはあれど、自分にはその力のない歯痒さ。その心の隙に付け込まれてアナザーライダーとなってしまった蓮太郎に、何やら思うところのあるソウゴ。
一方、ゲイツとツクヨミは、タイムマジーンで2022年に行こうとするが、ふたつの時間軸が存在するために時空が安定せず、もはや未来に干渉することができなくなっていた。
そして、白ウォズの不思議なノートの導きにより、ソウゴはアナザーシノビのもとへ。だが、それはソウゴ自身も望んでいたことだった。ジオウに変身し、アナザーシノビと戦いながら蓮太郎の心に語りかけるソウゴ。この誤った力は本当に蓮太郎が望んでいたことなのか?
「未来の自分を信じろよ!」
一度は王の道を諦めたことを思い出しながら、ソウゴは必殺のキックを放つと、アナザーシノビは爆散。それを見たスウォルツが無駄だとアナザーシノビウォッチを手に蓮太郎に近づくが、蓮太郎はスウォルツの手を掴みアナザーライダーの力を拒絶。自身の手で未来を切り開く覚悟を固めた。そのとき、遠巻きに見ていた白ウォズの手中にあるブランクミライドウォッチが輝きを放ち、それがシノビミライドウォッチに変化する!
蓮太郎の抵抗虚しく、スウォルツが蓮太郎の体内へ強引にアナザーシノビウォッチを埋め込み、アナザーシノビは復活。そこへ仰々しく登場した白ウォズは仮面ライダーウォズへと変身! さらにビヨンドライバーにシノビミライドウォッチを装填し、仮面ライダーウォズ フューチャーリングシノビへとフォームチェンジする。そして、アナザーシノビに対してジカンデスピア カマモードの必殺技を放つと、アナザーシノビは爆散し、完全に消滅したのだった。
戦いの後、到達できなかった未来から戻ってきたゲイツとツクヨミの元へ白ウォズが現れる。この時代に存在しないはずの3つのライドウォッチを手にした戦士がオーマジオウを倒す。そう語る白ウォズはゲイツにシノビミライドウォッチを献上しようとするが、ゲイツはそれを拒否。だが、今回の一件で、明らかにまだ見ぬ未来が到来しつつあることを痛感したゲイツとツクヨミだった。
EPISODE18の相関図
ピックアップ
神蔵蓮太郎
弱きを助けたいという思いが強い勇気ある青年で、2022年の未来では仮面ライダーシノビとして悪と戦っている。2019年でもその思いを抱いており、理不尽な暴力や悪に立ち向かっているが、相応の力を備えていないために返り討ちにあってしまう。
アナザーシノビの事件に巻き込まれたことで強さの本質を知り、仮面ライダーとしての資格が備わる。まだ仮面ライダーシノビに変身する術は持たないが、その資格が生まれたことで、ウォズのブランクミライドウォッチがシノビミライドウォッチに変化したと考えられる。
黒ウォズ、白ウォズ
紛らわしいということでふたりのウォズに対してソウゴが付けたあだ名。服の見た目だけという非常に安直かつ大らかな考えでネーミングされており、ウォズは「ヤギではないよ」と否定的だったが、ゲイツがすぐにそれを使い出してしまったために、そのまま採用の流れとなった。
白服のウォズの方もいきなりゲイツから「白ウォズ」と呼ばれ若干疑問に思うも、その呼び名を受け入れたようだ。