アナザーワールドを破壊して消えた人々を救う鍵。それは白ウォズ、そして仮面ライダーエターナル!
【EPISODE46の振り返り】2019:オペレーション・ウォズ
復活した白ウォズは消滅前の記憶を持っていた。アナザーワールドに囚われたゲイツを救うため、ソウゴたちと白ウォズが最初で最後の共闘をすることに。
ゲイツのアナザーワールドから出現した白ウォズにたじろぐツクヨミ。その隙を突いてアナザーディケイドがツクヨミに襲い掛かるが、ウォズギンガファイナリーが間に割って入り、事なきを得る。この緊急事態にツクヨミ、アクア、ウォズギンガファイナリーは、いったん戦いの場を離れる。
クジゴジ堂にはすでにソウゴが戻ってきていた。これからのことについて話す4人。ソウゴが聞いた士の話によると、アナザーワールド=世界を破壊すれば、アナザーワールドに囚われた者を救えるようだが、どうすれば世界を破壊できるのか……。
この状況に妙案が浮かんだ黒ウォズは、とある場所に向かう。そこには白ウォズの姿があった。久しぶりじゃないかという白ウォズに、黒ウォズはやはり白ウォズに消滅前の記憶が残っていると確信。そして集まったソウゴ、ツクヨミ、ミハル。ゲイツを助けたいというソウゴの願いに対し、「我が救世主を助けたいのは私も同じだ」と、白ウォズはソウゴたちとの共闘を了承する。
そして、白ウォズが未来ノートに何やら書き記し、彼の立てた作戦が実行に移される。まず、ミハルが仮面ライダーエターナルに戦いを挑む。そこにソウゴが駆けつけ、ジオウへと変身して加勢する。続けて現れたのは、スウォルツが新たに生み出したと思しきダークライダー、「仮面ライダー幽汽」。ライダーとダークライダー、2対2の状況で勝負が拮抗する傍で新たな戦いが始まる。それは……黒ウォズと白ウォズ。両者は変身し、仮面ライダーウォズギンガファイナリーと仮面ライダーウォズの激戦が始まる。これも白ウォズの作戦なのか? だが、双方とも手を抜いている様子はない。そして、2人の本気の必殺技が交差する。勝ったのはウォズギンガファイナリー。ウォズが爆発四散し消滅した。
そこに拍手をしながら現れたのはスウォルツ。「面白い見世物だった。お代わりと行こう」。スウォルツがつくり出したオーロラカーテンから、再び白ウォズが現れる。それを見計らったようにツクヨミが駆けつけ、時間を静止させた! ……と思いきや、ゆっくりと時が動き出す。「残念! 力が足りないようだね」と小馬鹿にしたような口ぶりの白ウォズが衝撃波を放ち、吹き飛ばされるツクヨミとウォズギンガファイナリー。その先はゲイツのアナザーワールドへと続くオーロラカーテン。ツクヨミとウォズギンガファイナリーがアナザーワールド内に取り込まれると、2人とともにオーロラカーテンも消滅する。
敵の戦力を減らしてやったと得意げな仕草を見せる白ウォズだったが、これこそが彼の作戦のひとつであった。スウォルツが疑いの目で白ウォズを見るが、間髪入れずにジオウがスウォルツに斬りかかり、考える暇を与えない。だが、多勢に無勢。エターナル、幽汽、そして再びライダーに変身した白ウォズが、ジオウとアクアを徐々に追い詰めていく。
白ウォズの作戦の第2段階が実行に移される。ジオウがエターナルを挑発するかのようにダブルアーマーを纏う。それを見て激昂するエターナルはエターナルメモリを起動させると、強烈な必殺技を発動! それをジオウが真正面から受け止めようとする……。
ここからが白ウォズの作戦の総仕上げだった。ジオウはジオウトリニティウォッチをセットすると、必殺技に耐えながら前進し、エターナルを掴む。そして、ジオウトリニティウォッチを発動! エターナルごとジオウが消える。2人が向かった先は、ゲイツのアナザーワールド。ジオウトリニティウォッチの力は、世界をも越えソウゴ、ゲイツ、ウォズを融合させた。
そして、強大なパワーを秘めたエターナルメモリが発動させる必殺技は、世界のひとつやふたつを消滅させるだけの凄まじい力を秘めている。その余波が広がりゲイツ、小和田などのいくつかのアナザーワールドが消えていく。
元の世界に戻ったジオウトリニティとエターナル。小和田のアナザーワールドが消えたことで、エターナルが消滅していく。変身を解除した大道克己は、これで仲間の元へ戻れると満足げな笑みを浮かべながら消えていった。そして、ゲイツのアナザーワールドが消えたということは、白ウォズも……。
「私の見立どおりだ。トリニティの力は君たち3人が互いを想う力。世界の壁など越える」
彼もまた、満足そうな笑みを見せながら消えていった。
少し離れた場所ではゲイツとウォズがアナザーワールドから帰還し、そこにツクヨミが駆けつける。まだすべてのアナザーワールドが消えたわけではない。彼らの前にダークライダーたちが出現。ゲイツがゲイツリバイブ 剛烈、ウォズがウォズギンガファイナリー ワクセイフォームへと変身してこれを撃破する。戦いを終え、ツクヨミの前で変身を解く2人。
ツクヨミとウォズが見たゲイツが願う可能性の未来。それは、ソウゴとともに新しい未来をつくっていきたいと心の底から願うゲイツの姿であった。自分自身、それを繰り返した記憶が残っているのか、ゲイツの心から迷いは消えていた。「やはりこの時代にいたい、この時代はもう俺たちの時代だ!」。それを聞いて安堵するツクヨミとウォズ。
一方のソウゴはスウォルツと対峙していた。そこへアクアが駆けつけ、スウォルツに攻撃を仕掛けようとするが、その一撃は届くことなくアクアとソウゴの動きが止まってしまう。時間を静止させたのは、ウールを葬ったことでスウォルツから認められ、再び力を与えられたオーラであった。スウォルツは動けないソウゴに近づいて言う。
「常磐ソウゴ……やはりお前は生まれながらの王。お前には王となり、世界を破滅から救う使命がある」
その聞き覚えのある言葉は……!? そしてスウォルツは己の真の目的を語り出す。王の才覚を発揮し、続々とソウゴのもとに集まったライダーの力。それを奪い、自分が王になる! と。
スウォルツが野望をあらわにし、次に行動したのはオーラだった。「ウールにできなかったことを私がやる!」とスウォルツの時間を止めて一撃を加えようとする。だが、その動きはスウォルツに読まれており、オーラの攻撃はオーロラカーテンに遮られる。スウォルツはアナザーディケイドに変化するや、強烈なキックをオーラに放ち、オーラは息絶えた。そして、ソウゴとアクアの時間が動き出す。
「お前さ、王に向いていないよ」
世界を良くするのが王であり、力とはそのために与えられたのだ! そんな信念とともにソウゴは、グランドジオウに変身! 俺の野望を阻止したければ俺を倒せばいいと挑発するアナザーディケイド。だが、そうなればスウォルツの世界の時間軸は消え、ツクヨミも……。そんなアナザーディケイドの言葉に、はっとなるグランドジオウ。
たったひとつだけ回避する手立てがあるというアナザーディケイドだったが、アクアがそれを遮るように必殺技を放つ。だが、それはオーロラカーテンに阻まれ、返す刀でアナザーディケイドが放った強烈な反撃がアクアに直撃! その余波によりグランドジオウも変身解除されてしまう。そしてミハルは、「ツクヨミを、アルピナを明日へ」と言い残し、息絶えた……。
アナザーディケイドがスウォルツの姿に戻ると、ソウゴに言う。
「お前に残された道は3つ。ツクヨミを取るか、己を取るか、それとも、オーマジオウの道を取るかだ」
スウォルツの言葉の真意はいったい……!?
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