常磐ソウゴのRoad to the King!

　2019年、年明け早々にソウゴは不思議な夢を見る。2022年の未来、そこでは神蔵蓮太郎という青年が、ソウゴの知らない忍者のようなライダー、仮面ライダーシノビに変身し、怪人たちと戦っていた……。
　ソウゴが目覚めると、そこはやはり現代の2019年のお正月。クジゴジ堂に来訪したウォズから聞かされたのは、逢魔降臨暦にも載っていないアナザーライダーが街に出現し、暴れているという不穏な話だった。

　事件の起こった場所に駆けつけたソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ。そこに出現したアナザーライダーは影から影へと移動するなど、変幻自在の動きを見せてジオウやゲイツを翻弄。その忍者のような技を見せるアナザーライダーに、ソウゴは今朝見た夢を思い出していた……。
　そんなソウゴを尻目に逃げたアナザーライダーをライドストライカーで追うゲイツに促され、バイクライドウォッチを取り出すジオウ。だが、そこへいつもとは違う白い服を纏ったウォズが現れ、突如ジオウを襲撃！　白服のウォズは〝書いたことが実際に起こってしまう不思議なノート〟の力で、ジオウを追い詰めていく。そして追撃を加えんとペンを握る白服のウォズ。それを止めたのは……もうひとりのウォズだった。

　いったん態勢を立て直すために撤退し、ゲイツと合流したソウゴ、ツクヨミ、ウォズ。混乱する一同の前にアナザーライダー、そして白服のウォズが再び現れる。白服のウォズが欲しているのは、ゲイツやツクヨミの知らない未来のライダー、「仮面ライダーシノビ」のライドウォッチ。だが、オーマの日以降、新たに仮面ライダーが誕生することはなかったはず……。そしてウォズは気が付く。白服のウォズは、自分やゲイツたちとは違う時間軸の未来から2019年に来たということを。

　激突するジオウ＆ゲイツとアナザーシノビ。だが、アナザーシノビは手強く、その猛攻によりゲイツが吹き飛ばされ白服のウォズの足元に倒れてしまう。危険を感じるゲイツだったが、そんなゲイツを見た白服のウォズは片膝を付いて傅き、頭を垂れた。驚愕する一同を前に白服のウォズが口を開く。
「初めまして、我が救世主……」
　やがて訪れるオーマの日。その日、ゲイツリバイブとなったゲイツがオーマジオウを葬った。白服のウォズはそんなゲイツを支えるために、未来から参上したのだという。そして、見たことのない変身ベルト、ビヨンドライバーを取り出した白服のウォズは、緑と銀を基調とした仮面ライダーへと変身を遂げる。未来の創造者を宣言するそのライダーの名は「仮面ライダーウォズ」。
　ウォズは手にした武器、ジカンデスピアでアナザーライダーの攻撃を華麗に捌くと、続けて必殺キックを炸裂！　爆散したアナザーシノビから蓮太郎が出現し、彼は気を失ってしまう。
　新たな歴史を刻むために現れた白服のウォズ、そして仮面ライダーウォズ。間違いなくソウゴとは相対する存在の出現に、一同はただただ驚愕するしかなかった……。