再び現れた怪盗ライダーが状況をかき乱すなか、ソウゴはゲイツとの友情を取り戻せるのか!?
【EPISODE42の振り返り】2019:ミッシング・ワールド
変わり果てた世界を元に戻すため、ソウゴはゲイツを説得。少しずつだがゲイツの心に変化が見え始めるが、突如現れた海東大樹にグランドジオウライドウォッチを奪われ、ツクヨミがタイムジャッカーに拐われてしまう。
グランドジオウに襲い来るゲイツリバイブ 疾風。だが、ゲイツと戦う意味などない。ソウゴは変身を解除してゲイツを説得しようとする。ゲイツと戦うのは自分が最低最悪の魔王になったときとかつて約束した。今がそうだというのなら、ゲイツに倒されても悔いはない。覚悟を決め、甘んじてゲイツリバイブ 疾風の一撃を受けようとするソウゴ。
だったら望み通りにとゲイツリバイブ 疾風はソウゴへと歩み寄る。そこへツクヨミが駆け寄り、ソウゴの話を聞くように叫ぶ。それでもゲイツは止まらず、ジカンザックスの鋭い刃がソウゴの喉元に突き刺さろうとした瞬間! ツクヨミが時間静止の能力を使い、2人の動きを止める。これでようやく頭を冷やしたのか、ゲイツリバイブ 疾風も矛を収める。
その光景を遠巻きに見つめる門矢士。少し満足気な微笑みを見せるが、何者かの視線を感じ振り返る。しかし、そこには誰もいなかった。
クジゴジ堂ではソウゴとゲイツがテーブルを挟んで向かい合っていた。沈黙する2人を側で見つめるツクヨミと順一郎。そこに突然現れた士が割って入り、彼に促されるままソウゴはこれまでに自分が歩んだ歴史を話し出す。
今の世界は歴史が書き換えられていること。そして元の世界ではツクヨミとゲイツ、ウォズと一緒に戦っていたことを説明するソウゴ。だが、2人はウォズのことすらも忘れてしまっていた。だったらソウゴは誰と戦っていたのか……魔王なのか? というゲイツの問いに対し、ゆくゆく魔王になるのはソウゴなのだから、そんなはずがないだろうと余計な茶々を入れる士。
この言葉でやはり魔王はお前かと呆れ顔になったゲイツは、俺の敵はジオウであり、それが飛流であってもソウゴであっても変わらない。両方倒すと宣言し、クジゴジ堂から出ていってしまう。そんな頑固なゲイツに対し、ツクヨミはどちらにせよ加古川飛流は倒さねばならない、だからソウゴを信じてともにゲイツを説得すると約束するのだった。
クジゴジ堂を出たゲイツは、ひとり港で物思いにふけっていた。
「どうしてこんなにも胸がざわつく。俺は知っているのか? あいつのことを」
そんなゲイツの元にソウゴとツクヨミが近づく。ソウゴを信じることが飛流を倒す希望になるかもしれない、というツクヨミにゲイツは何も答えない……。
そこに「そうはならない」と現れたのは飛流。彼はアナザージオウⅡに変化すると、世界に王は2人もいらない、自分が最低最悪の魔王になると宣言。そんなアナザージオウⅡに対し、ソウゴは最低最悪の魔王になる気はない! とジオウⅡに変身する。そしてジオウⅡ同士の戦いが始まった。
ゲイツは手を出すことなく戦いを静観。そして、アナザージオウⅡの猛攻に徐々に圧され始めるジオウⅡ。ならばとジオウⅡはグランドジオウライドウォッチを取り出すが、そこに突如、仮面ライダーディエンドこと海東大樹が現れる。その見知った顔に何故? となり、手を止めるジオウⅡ。
「覚えていてくれて光栄だよ。ついでに、僕の新しい力も覚えてくれないか?」
そう言うと海東は時間を静止させる。時間が動き出すと、グランドジオウライドウォッチは海東の手の中にあった。
時間は少し遡る。荒廃した街に現れたのは、世界の変貌ぶりに呆れ顔だが「また、いいお宝が手に入りそうじゃないか」と、口元を緩ませる海東。
海東がお宝として狙っていたのは、時間を書き換える力を持つアナザージオウⅡウォッチであった。飛流の居城に潜入すると、ディエンドの召喚能力で護衛のアナザーライダーをかわし、目的のお宝を安々と手に入れた海東。だが、そこに割って入ってきたスウォルツが時間を止め、海東の手からアナザージオウⅡウォッチを奪還した。そして、時間を動かしたスウォルツは、何が起こったのかわからない海東に対し「お宝がほしいならいいものをやる。ただし、俺の役に立て」と、海東に時間を操る能力を与えるのであった。
そして海東は、時間を操る能力を使い新たなお宝として、ソウゴの持つグランドジオウライドウォッチを入手。焦ってウォッチを取り戻そうとするジオウⅡだったが、海東はそれはできないなと満足気な様子で立ち去っていく……。
その一部始終を物陰から目撃し、驚愕している人物がいた。それはオーラ。なぜ、あの男にタイムジャッカーの力が!? 疑心を強めるオーラは、飛流の世話など頭から消え去り、海東を追うのだった。
一方のジオウⅡも海東を追おうとするが、アナザージオウⅡが猛攻を仕掛けてくる。このままでは……とツクヨミが助勢をしようとするが、それを静止し、ゲイツがゲイツリバイブ 疾風に変身! ジオウⅡを掴み、超スピードでその場から消え去った。
どこかのビルの屋上で、変身を解除したソウゴとゲイツ。ようやく信じてくれたのかというソウゴに、ゲイツは情けなくて見ていられなかっただけだと憎まれ口を叩く。そして、ソウゴの知るゲイツについて尋ねると、ソウゴは今までの2人の関係を振り返る。
今のゲイツのように、ソウゴを倒すと頑固だったこと。
ともに敵と戦いながらも何度もぶつかったこと。
そして、戦う度に絆を強め、真の仲間になったこと……。
信じられないと思いながらも、ソウゴの話を聞くゲイツ。特にウォズからソウゴの家臣と呼ばれることを嫌がっていたということに対し、ゲイツは激昂するが、「ほら、そんな風にさ」と茶化しながら笑うソウゴに、ゲイツも白けてしまったのか怒りを飲み込んでしまう。
と、そこにゲイツのファイズフォンXに連絡が。ひとり残してしまったツクヨミが、アナザーライダーに襲われているという。しまった! となる2人は急ぎツクヨミの救出に向かった。
連絡のあった場所に行くと、アナザージオウⅡと士が変身した仮面ライダーディケイドが戦っていたが、ツクヨミの姿はない……。ディケイドによると、ウールがツクヨミを追っているという。ひとまず休戦だ、とゲイツはソウゴに変身をうながす。ようやくゲイツが力を貸してくれる気になったと喜ぶソウゴ。そしてソウゴはジオウⅡ、ゲイツはゲイツリバイブ 剛烈に変身! この場をゲイツリバイブ 剛烈とディケイドに任せ、ジオウⅡがウールとツクヨミを追う。
そして2人に追いついたジオウⅡだが、アナザーライダーたちがツクヨミを抑え、絶体絶命の状況。ジオウⅡが急ぎツクヨミを助けようとするなか、割って入ったのはウォズだった。アナザーライダーたちはツクヨミを連れ、ウールとともにその場から消える……。
ウォズの行動に「なんでツクヨミを?」と尋ねるジオウⅡ。だが、ウォズはベルトにミライドウォッチをセットする素振りを見せ、ジオウⅡに引くよううながす。
「私のなすべきこと。それは今も昔も変わらない」
ウォズの言葉に何かを感じたのか、戦闘態勢を解いたジオウⅡ。そしてウォズが立ち去っていくのを黙って見届けるのであった。
ピックアップ
スウォルツとツクヨミ
海東大樹がスウォルツから時間静止能力を与えられたことから、ウールやオーラの持つ同様の能力もスウォルツから与えられた可能性が高いと考えられる。だとすれば、オーラが毎回気にしていたスウォルツの上から目線も納得といえるのではないだろうか。
ただ、ツクヨミの持つ時間静止能力は何なのか。スウォルツはツクヨミを我が妹と断言していたが、そういった能力を有する家系なのか……。クライマックスに向け、スウォルツの野望が徐々に明らかになる!?
仮面ライダーディエンドが召喚した仮面ライダー
今回、ディエンドが召喚したのは仮面ライダースペクターと仮面ライダーブレイブ クエストゲーマーレベル2の2体。ボディカラーがディエンドと同じく青ということだけでなく、主人公ライダーに継ぐ2号ライダー的なポジションという共通点もある。