すべてのライダーの力を手にし荘厳たる王、ここに誕生!
【EPISODE40の振り返り】2017:グランド・クライマックス!
過去へと飛んだアナザー電王とイマジンをゲイツ、ウォズ、モモタロスが追うなか、ソウゴは根本的な問題を解決するために2019年に残る。タクヤがユキヒロを恨むその理由とは!?
モモタロスからソウゴに電王ライドウォッチが渡され、すべてのライドウォッチが揃った。そして出現する最強の力、グランドジオウライドウォッチ。だが、起き上がった桜井侑斗がそいつを渡したら駄目だと叫ぶ。その言葉に慌てたモモタロスはソウゴから電王ライドウォッチを奪い取ると、グランドジオウライドウォッチも消滅してしまった。
侑斗から魔王扱いされるソウゴを訝しむモモタロス。それを横目に侑斗は懐から取り出したチケットのようなカードをユキヒロにかざす。するとカードの表面には〝2017年5月11日〟の表示が浮かび上がる。そして、この事件は俺が解決するから邪魔をするなと言い残し、侑斗はデネブとともにゼロライナーで去っていった。
ソウゴたちはモモタロスとともにユキヒロを連れクジゴジ堂へ。ユキヒロの話によると、アナザー電王はユキヒロの恋人だったサユリの弟・タクヤ。
2017年5月11日、ユキヒロは病気で入院していたサユリをタクヤに黙って病院から連れ出した。その直後にサユリの病状は悪化。そのまま帰らぬ人となり、タクヤはユキヒロのせいでサユリが死んだと恨み続けているのだという。
タクヤはその日のユキヒロの行動を阻止するためにアナザー電王となり、デンライナーを奪ったのだろう。そして、そんなタクヤを助けたい一心で自分もイマジンと契約したが、それもうまくいかず、イマジンは同じ日へと飛んでしまった……。
この事件、侑斗に任せておけるかと自分も過去へ向かおうとするモモタロスだったが、肝心のデンライナーがない。そんなモモタロスにウォズが提案を持ちかける。デンライナーがなくともこちらにはタイムマジーンがある。デンライナーを取り戻す手助けをする代わりに、電王ライドウォッチを提供してはもらえないだろうか、と。
モモタロスは渋々ながらもそれを了承。アナザー電王を放っておけないというゲイツを筆頭に、ウォズ、モモタロスの3人が過去へと向かうのだった。
過去でゲイツやウォズたちが奮戦するなか、ソウゴはツクヨミとともに2019年に残っていた。ユキヒロにはまだ聞かなければならないことがある。サユリを病室から連れ出してしまい、ユキヒロは後悔しているのか? ……と。
そしてユキヒロは語りだす。病院から連れ出してほしいというのはサユリの願いだった。自身はもう助からないと知っていたが、サユリはそれをどうしてもタクヤに告げられない。このままサユリの願いを叶えたら、きっとタクヤは自分を恨むだろう。でも、その恨みでタクヤの心に空くであろう穴が埋まるのなら……。そんな悲壮感あふれる覚悟を抱え、ユキヒロはサユリを病院から連れ出したのだ。
真実を知ったソウゴは、ある想いを抱え2017年へと向かう。ソウゴがサユリの病室に入ると、そこには過去のタクヤがいた。続けて戦いのなかでゲイツとはぐれてしまったウォズとモモタロスもやってくる。サユリはすでにユキヒロに連れ出されたあとで、憤るタクヤにソウゴが1から事情を説明する。
ユキヒロを恨む未来のタクヤがアナザー電王となったこと、ユキヒロがサユリを連れ出したのは、そこにサユリにとって大事な何かがあったからだ、と。それを聞き、すべてを理解したタクヤが口を開く。「止めてくれ。未来の俺を」。それに対し、ソウゴも「わかった」と返す。未来の過ちをタクヤ自身に改めることを決断させる。それこそがソウゴの目的だったのだ。そんなソウゴに自分の知る誰かの姿が重なったのか、モモタロスは
「お前、かっこいいな」
と、思わず感心の言葉を口にする。そして、この光景を遠巻きに見つめる2つの影があった。それはソウゴを魔王と断定して敵視する侑斗とデネブ……。
ソウゴが聞きそびれてしまったユキヒロとサユリが向かった先は、病室に飾ってある写真にヒントが隠されていた。それは2人の思い出の場所。やはりアナザー電王もそこに向かっていた。モモタロスとともにアナザー電王に追いついたソウゴは、ジオウⅡに変身しようとする。だが、そこに複数のイマジンたちが現れ、ソウゴのジオウⅡライドウォッチを弾き飛ばす。イマジンは過去へ行くという目的を果たしたアナザー電王が乗り捨てたデンライナーに乗り、少し前の過去へ向かって次々と自分自身を乗車。この時間を悪用した荒業で増殖していたのである。あっという間に無数のイマジンに囲まれ、窮地に陥るソウゴとモモタロス。
そこに現れたのは侑斗。「……ウォッチを渡してやれ」。信用したわけではないが、認めてやってもいいという侑斗の言葉に「相変わらず面倒くさい奴だぜ」とモモタロスがソウゴに電王ライドウォッチを投げ渡す。そして輝きを放ち始める電王ライドウォッチ。クジゴジ堂にある台座にセットされたライドウォッチもそれに共鳴し、時を超え、すべてのライドウォッチがソウゴの手の中へと収まった。そして、ついに誕生した黄金に輝くグランドジオウライドウォッチをジクウドライバーにセットして変身。全身に仮面ライダーのレリーフをあしらった、仮面ライダーグランドジオウが神々しく降臨する! 駆けつけたウォズが「もはや言葉は不要!」と短いながらも最大限の祝辞を述べ、さらにイマジンは任せろと侑斗もゼロノスへと変身する。
グランドジオウは、全身のレリーフに触れることで、対応するライダーたちを召喚できる。クウガ、ビルド、オーズ、鎧武、次々とライダーが出現し、イマジンを蹴散らし、アナザー電王を追い込んでいく。それを見て発奮したモモタロスも電王に変身! しようとするが……できない。ジオウに電王の力を渡したことで、変身能力は失われているとウォズが説明。だったらと、グランドジオウが召喚した電王にモモタロスが憑依する。そして、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスを呼び出すと、四位一体の電王 クライマックスフォームにフォームチェンジ。それを見て興奮するデネブをゼロノスが呼びこみ、2人が一体化するゼロノス ベガフォームへとフォームチェンジ! 3大ライダーにイマジンたちが次々と倒されていき、グランドジオウの放つ必殺技により、アナザー電王も爆炎に包まれた。
思い出の場所に佇んでいるサユリとユキヒロ。そこにアナザー電王から解放されたタクヤが現れ、サユリから真実を聞く。どうしてもこの場所に来たかった、最後に2人でこの光景を見たかった……と。サユリの想いを知り、タクヤの心から憎しみが消え、3人が微笑みあう。
そんな様子を見つめるソウゴ、侑斗、デネブ、モモタロス。侑斗はソウゴに「お前は本当に常磐ソウゴなのか?」と聞き、その質問に不思議そうな顔をするソウゴに背に向け、デネブとともに去っていった。そして「良太郎ほどではないが気に入った!」と興奮気味のモモタロスが振り向くと、いつの間にかソウゴの姿はそこから消えていた。
気がつくと、ソウゴはグランドジオウの姿になっていた。そこは覚えのある荒涼とした地、2068年の未来……そして、眼前には宿敵オーマジオウが!?
「若き日の私よ。全ライダーの力を手に入れたか」
オーマジオウの挑発に「行ける気がする!」と身構えるグランドジオウ。オーマジオウも受けて立ち、ついに最強の力を手にした2人の王が激突する!
ピックアップ
仮面ライダーグランドジオウ
〝最強の力〟であるグランドジオウライドウォッチを手にした常磐ソウゴが到達した、仮面ライダージオウの新たなる姿。すべての平成仮面ライダーの主人公ライダーの力が宿っている。全身に刻まれた仮面ライダーのレリーフに触れることで、そのライダーの召喚・使役が可能。メイン武器としてジオウⅡも使っていたサイキョージカンギレードを操るが、レリーフに刻まれたライダーたちが使用していた各武器もフォームを問わず自在に召喚でき、必殺技も放てる。
仮面ライダー電王 クライマックスフォーム
モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの4人のイマジンの力が結集した仮面ライダー電王のパワーアップフォーム。EP39でモモタロスが言っていた「てんこもり」とはこの姿のことである。『仮面ライダー電王』においては、変身者の野上良太郎に4人のイマジンが憑依していたため、体力的負担がかなり大きなフォームだったが、基本スペックは最終フォームの電王 ライナーフォームを上回っていた。また、ここに押しかけ助っ人イマジンのジークが加わることで、背部に羽が備わった電王 超クライマックスフォームになる。
今週のアイテム
グランドジオウライドウォッチ
すべての平成仮面ライダーの力が宿ったライドウォッチで、ソウゴがジクウドライバーにジオウライドウォッチとともにセットすることで、仮面ライダーグランドジオウに変身する。