正しき歴史を記す預言者の出現!
【EPISODE27の振り返り】すべてのはじまり2009
魔王をも凌駕する救世主の力を得たゲイツ。白ウォズの描く未来を阻止するため、黒ウォズが奇策を用いて仮面ライダーへと変身を果たす!
ついに始まった魔王=ジオウⅡと救世主=ゲイツリバイブ 剛烈の激突。互いの必殺技が交錯し、両者は大きく吹き飛ばされる。ダメージに堪え、なおも戦いを続けようとするゲイツリバイブ。だが、そこに主の危機を察知した黒ウォズが乱入。フードを伸ばしてゲイツリバイブを捕えると、ジオウⅡを残してその場から連れ去った。
そして対峙する黒ウォズとゲイツ。だが、魔王をも凌駕するほどの力を発揮するゲイツリバイブライドウォッチが、使用者の肉体に負担を与えないはずがない。先程の戦いとは明らかに違うダメージにより、ゲイツの足元がふらつく。
自分自身をも犠牲にしながら魔王を倒そうとするのはなぜなのか。それにゲイツはソウゴに対し、友情を感じ始めていたはず……。そんな黒ウォズの問いに対し、ゲイツは2009年で自分が見た衝撃の光景を語る。ツクヨミがまだ幼いソウゴに銃を向け、亡き者にしようとした。魔王を倒すのは自分の使命だったはず……。ゲイツは再びゲイツリバイブライドウォッチを力強く握り、ゲイツリバイブ 剛烈へと変身する。
このとき、ゲイツはまだ知らなかった。2009年の例の日、ツクヨミが向けた銃口は実はソウゴを狙っていたのではなかったということを。ツクヨミは事故の真相を知るため、たしかにあのバスに乗っていた。そしてこのバスのハンドルを握る人物は、特徴的なピンクのカメラを首から掛けていた……。
車内は複数の親子連れが楽しそうにしていた。だが、突如急ブレーキが掛けられ、ツクヨミのよく知る時間停止現象が発生。時間が動き出すと、バス車内にはタイムジャッカーのスウォルツの姿が!? 親たちの時間を停止させ、自身に詰め寄るソウゴの胸倉を掴み上げるスウォルツ。ツクヨミはとっさにファイズフォンXを構え、ソウゴの名を叫びながらスウォルツに向けて銃弾を放つ! だが、スウォルツはそれを弾き返すと、子どもたちを連れて未来へと移動。バスは炎上しながらトンネルへと侵入し、大爆発を起こした! これが事故の真相だった……。
そのようなことは知る由もないゲイツリバイブ 剛烈は、ソウゴとの友情を否定しながら黒ウォズに襲いかかる。それを受け流さんとする黒ウォズだったが、ゲイツリバイブの力は黒ウォズの予想を遥かに超えていた。剛烈の超パワー、疾風の超スピードに圧倒され、地に伏せる黒ウォズ。まさかこれほどまでとは……。動くことのできない黒ウォズを横目に、変身を解除したゲイツは何処かへと立ち去った。
ゲイツに完全なる敗北を喫した黒ウォズは、自分も新たな力を得ることを決意する。そして、起死回生の賭けに出るために訪れたのは、ウールとオーラのもとだった。協力を要請する黒ウォズに対し、これまでの経緯から当然ではあるが、オーラはまったく聞く耳を持たない。だが、対するウールは、複雑な表情で黒ウォズのことを見ていた。
その後、ウールはゲイツリバイブと再戦して敗北を喫した飛流に接触。どうすればゲイツリバイブ、そしてジオウⅡに勝てるのかと憤る飛流に対し、ウールはブランクのライドウォッチを差し出して、仮面ライダーウォズの力を奪えと指示する。それを受けた飛流は、見知らぬ人々に怪人ウォッチを埋め込み、自分の意のままに操れるアナザー鎧武とアナザーゴーストを生み出した。
そして、アナザーライダーたちに白ウォズを襲わせる飛流。白ウォズが変身して戦っている隙に飛流はウォズの背後に忍び寄ると、ブランクのライドウォッチを使い、仮面ライダーウォズの力を吸収した。強制的に変身が解除され驚愕する白ウォズ。その前に現れたウールが、力を失った白ウォズを嘲笑うように挑発する。だが、白ウォズは焦りを残しながらも未来ノートを取り出すと『仮面ライダーウォズの力、ウォズのもとに戻った』と書き記す。すると仮面ライダーウォズの力を吸収したライドウォッチから光が迸り、白ウォズの元へと向かってくる。
だが、その仮面ライダーウォズの力を手にしたのは、白ウォズではなかった。その間に割って入り、光を掴んだのは黒ウォズ! ウォズの名を持つ者はひとりではない。そう、未来ノートの導きにより白ウォズから仮面ライダーウォズの力を奪うこと。それこそが黒ウォズの計画だったのだ。
「仮面ライダーウォズの力、確かにウォズのもとに来た」
黒ウォズとウールの奇策にまんまとはまり、白ウォズは憤怒の絶叫。我に返ると、すでに黒ウォズ、ウール、そして飛流の姿も消えていた。
一方、ひとり残されていたソウゴは、クジゴジ堂に戻っていた。入り口の扉には入居者募集の札が掛けられており、その心境は複雑……。そしてスマホのメールにはゲイツからの決着の要請が。より重苦しい表情になりながらも外に出ようとするソウゴを呼び止めたのは真剣な顔の順一郎だった。両親を亡くしたソウゴにどう接すれば良いのか悩んでいた末に、今まで叱ることのできなかった自分を省みながら言う。
「寂しいときくらい、大丈夫なんて言わないで、ちゃんと寂しいって言いなさい!」
その言葉を聞いたソウゴの顔は完全に吹っ切れており、順一郎にお礼を言うと、覚悟を固めてゲイツのもとへと向かうのだった。
同じく決戦の地へと向かおうとするゲイツの前には、黒ウォズが立ちはだかっていた。先を急ぎたいゲイツはゲイツリバイブ 剛烈に変身するが、対する黒ウォズは腰にビヨンドライバーを出現させる。まさかの展開に驚くゲイツを前に、黒ウォズは仮面ライダーウォズへと変身し、その誕生を自ら高らかに祝う! 未来での因縁を持つ、ふたりの戦いが始まろうとしていた。
ピックアップ
2009年に出現したスウォルツ
事故を起こすバス内に出現したスウォルツは、ツクヨミと面識がないことから、まだタイムジャッカーになる前の過去に行動していたスウォルツだと思われる。王の資格を持つ2000年生まれの子どもを探しており、バス内の子どもたちに受けさせた死を賭けた試練。それが事故の真相だった。
また、彼が纏っている服は、EP15でソウゴの夢の中に出現した男のものにも似ているが……。
新たな仮面ライダーウォズ
黒ウォズがウォズミライドウォッチをビヨンドライバーにセットして変身した姿。白ウォズの持っていた仮面ライダーウォズの力を奪って黒ウォズが変身できるようになったことから、単にビヨンドライバーや各種ミライドウォッチがあれば、誰でも変身ができるというわけではないようだ。