裏のライダーの王、降臨!
【EPISODE25の振り返り】アナザージオウ 2019
これまでのルールからあまりにも逸脱した特徴を持つ新たなアナザーライダーが出現。その契約者はソウゴのことを知っているようだが、いったい何者なのか!?
ゲイツとツクヨミが去り、ソウゴと順一郎だけになってしまったクジゴジ堂の朝の食卓。その何とも寂しい空気を解消させたのは、アナザーライダーの出現を伝えに来た黒ウォズだった。
調査のために現場へ向かったソウゴと黒ウォズ。そこで2人の目に飛び込んできたのは、アナザーライダーに襲われたと思しき人物が、救急車に搬送されている光景だった。担架に乗せられていた人物の顔にソウゴは見覚えが……。それはかつてアナザーエグゼイドと化した飯田。黒ウォズによると、どうやらかつてアナザービルドだったバスケットボールプレイヤーの青年も、飯田と同様に襲われたのだという。いったいどういうことなのか。
すると、そこに突如アナザービルドが出現! ソウゴはジオウに変身し、ビルドアーマーを纏って必殺技を放つ。だが、アナザービルドは攻撃が直撃したにも関わらず平然としている。アナザーライダーにはオリジナルのライダーの攻撃が有効という今までのルールが通用せず、面食らってしまうジオウだが、奇妙な展開はさらに続いた。
アナザービルドがアナザーエグゼイドへと姿を変えていく。いったい何がどうなっているのか? このあまりにも理解不能な状況に危機感を覚えた黒ウォズは、フードを伸ばしてジオウを包むと、急ぎその場から撤退するのだった。
それからどれくらい時が流れたのか、ソウゴはどこか知らない荒野に佇んでいた。穏やかな心で空を見上げると、強烈な輝きを放つひとつの星が。そしてふと前を見ると、そこには変身したゲイツとジオウⅡ=自分自身の姿が。やがて両者は惹かれ合うように戦い始め、ジオウⅡが圧倒的な攻撃でゲイツを追い詰めていく。だが、ソウゴの心はなぜか穏やかであった……。
ソウゴが「はっ!」と目を覚ますと、そこはクジゴジ堂のダイニング。黒ウォズに見守られ、ソウゴは夢を見ていたのだ。夢の内容を聞いた黒ウォズの話によると、来るべきオーマの日、獅子座の一角を象る星・レグルスがとても強く輝いたのだという。レグルスの意味は「王の星」。ならば先程の夢は予知夢なのか……。
だが今はオーマの日のことよりも、謎のアナザーライダーをどうにかしなければならない。恐らくはかつてタイムジャッカーと契約した人たちが狙われているのだろう。そう睨んだソウゴは、かつてアナザーフォーゼ/アナザーファイズだった佐久間のもとを訪れていた。そこにはやはりアナザーエグゼイドの姿が。だが、すでに佐久間は襲われたあとであり、ゲイツがアナザーエグゼイドと戦っていた。
ゲイツの求めに応じ、エグゼイドライドウォッチをゲイツに渡すソウゴ。エグゼイドアーマーを纏い、必殺技を炸裂させるゲイツだったが、やはり攻撃は効かない。ソウゴが説明をするとゲイツは「先に言え!」と叫び、アナザーエグゼイドの反撃が迫る! そんな危機に陥るゲイツを救ったのは、変身して加勢しにきた白ウォズ。
白ウォズはフューチャーリングキカイにフォームチェンジして必殺技を炸裂させると、アナザーエグゼイドの撃破に成功! と思いきや、その中からアナザーファイズが出現。焦るウォズに一撃を加えたアナザーファイズは距離を置くと、その姿は契約者と思わしき青年の姿へ。
年の頃はソウゴやゲイツたちと同じくらいだろうか、青年は「加古川飛流」と名乗り、ソウゴに対し「やっぱりお前とは何度も交差する運命にある。またすぐに会うだろう」となにやら因縁めいた言葉を残して立ち去った。だが、肝心のソウゴは飛流に心当たりがあるような、ないような……。
戦いを終え、ソウゴと別れたゲイツと白ウォズの元にツクヨミが合流。今までにいない厄介なタイプのアナザーライダーではあるが、ゲイツリバイブの力であれば問題ないと、ゲイツにまだブランクの状態のゲイツリバイブライドウォッチを託す白ウォズ。
だが、このライドウォッチの本来の目的は魔王を倒すためのもの。ゆえにゲイツに魔王を倒す気持ちがなければ発動はしない。そう言って立ち去る白ウォズを見送るゲイツの顔は浮かない……。その心を察知したのか、話を聞いていたツクヨミは、自分が加古川飛流について調べることを提案する。
一方のソウゴは、次に黒ウォズとともにかつてアナザーウィザードとなった早瀬のもとを訪れていた。それからしばらくして、やはり飛流は早瀬のもとに現れる。ソウゴたちが少し目を離した隙に飛流に襲われる早瀬。飛流は早瀬からアナザーウィザードの力を抜き取ろうとするが、間一髪そこにソウゴが割って入り、早瀬を逃がす。
襲撃を邪魔された飛流は苛立ち、自分の目的はソウゴを倒すことだと宣言し、アナザー鎧武に変化する。ソウゴもジオウⅡへと変身して戦いへと発展し、そこへゲイツ、白ウォズも駆けつけて変身! フューチャーリングクイズにフォームチェンジしたウォズの必殺の一撃により、アナザー鎧武は撃破されるが、飛流は次にアナザーゴーストの姿に変化。これではキリがない。
意を決したゲイツが白ウォズから託されたブランクのゲイツリバイブライドウォッチを起動させようとするが、まったく反応しない。ゲイツの真意を察知し、落胆するウォズ。
その様子を見ながら、遊びは終わりだとばかりにアナザーゴーストは新たな怪人ウォッチを取り出して起動する。飛流が次に変化したのは、ソウゴたちがまだ見たことのない白いアナザーライダーの姿。その目には「Zi-O」「2019」の文字が……。
さかのぼること10年前、2009年4月24日。多くの犠牲者を出したバス事故が発生し、ソウゴの一家はその事故に巻き込まれた。ソウゴは生き残ったものの、両親は他界。そして、他に生き残った人の名簿の中に加古川飛流の名があった……。2人は同じ事故の生還者だったのだ。それがツクヨミの調べたソウゴと加古川飛流の過去の接点。
その事故でいったい何があったのか。謎は深まるが、ソウゴに対して恨みを抱く飛流を見出したスウォルツが、来るべき時のために隠し持っていた怪人ウォッチを与えた。それはアナザージオウウォッチ。そして飛流は裏のライダーの王をつかさどるアナザージオウとなり、ソウゴの前に立ちはだかったのである。
かつてない強敵出現の予感に、ジオウⅡは未来を先読みし、先制攻撃を仕掛ける。だが……
「お前の未来も見える!」
ジオウの能力を持つアナザージオウもまた、未来を先読みする能力があった。互いの未来を読み合うという、壮絶な戦いが始まった!
ピックアップ
アナザージオウ
加古川飛流がスウォルツと契約して誕生したアナザーライダーで、力を吸収したほかのアナザーライダーの姿に変化できる能力を持つ。アナザーライダーが生まれると、元となったライダーの歴史はなくなるはずだが、まだ歴史にはなっていない現在進行系のライダーだからなのか、ジオウはそのまま存在している。
今のジオウの能力をそのまま持っていると考えられ、ジオウがジオウⅡになり、未来予知や創造ができる強大な力を手に入れたことでスウォルツが機が熟したと判断し、誕生させたのではないだろうか。
今回登場したアナザーライダー
今回のエピソード内で判明している加古川飛流が能力を吸収したアナザーライダーをまとめてみた。アナザービルド(EP01-02)、アナザーエグゼイド(EP03-04)、アナザーファイズ(EP05-06)、アナザーオーズ(EP09-10)、アナザー鎧武(EP11-12)、アナザーゴースト(EP13-14)。
なお、アナザーファイズとアナザーフォーゼは契約者が同一だったので、アナザーフォーゼも吸収されたと考えていいだろう。