第6話
超A級☆ネジれスター

９月が終わり、ガッチャードも２ヶ月目へ突入しました。

これをあと11回繰り返せば１年間なんてあっという間……なワケ無いですね。
まだまだ先は長いです。


そもそも今やドラマで１年間という長丁場の番組は仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズ以外にはなかなかお目にかかれませんよね。

そんな長い間、毎週毎週同じようなことをやっていたら飽きられてしまうのは明白。
だからこそ毎週様々な仕掛けでお客さまを楽しませていくのが、我々制作スタッフの責務なのです。

毎話のストーリーはもちろんのこと、新たな設定や、登場人物の意外な一面、語られる過去、などなど、手を変え品を変え毎週描いていくわけですが、そんな小手先のストーリー展開なんかよりも端的に、毎回の個性を作り出してくれるのが、監督です。

1,2話田﨑監督には世界観の構築と、物語のセットアップを、
3,4話山口監督には登場人物の魅力と、番組の方向性を、それぞれ担っていただきました。
そして、5,6話渡辺に担っていただいたことは、番組の幅を広げること。

レスラー回の熱さ！アクション！どれを取っても強烈な個性を放っていました。
そして次回もまた渡辺監督好みの超クセ強なゲストが登場。

近年はスーパー戦隊シリーズの監督としての登板が多い渡辺監督ですが、何をいわんや、あの平成仮面ライダーシリーズ第一作「仮面ライダークウガ」のローテーション監督のお一人。
紛うことなき、仮面ライダー監督なのです。

ゴ・ガドル・バと対アメイジングマイティの熱い熱い戦いを演出された渡辺監督が、令和に描く最高に熱い仮面ライダーガッチャード。

ぜひご期待ください。

（文責：湊 陽祐）

『個性の違う2人が相手を信じ熱い魂を響き合わせることで、１＋１が２ではなく３にも４にもなる』



劇中で、旭がタッグパートナーについて語ったこのセリフ。
これはまさに、仮面ライダーガッチャードの「ガッチャーンコ！」そのもの。

2枚のカードをただガッチャガチャしているわけじゃない！
そこには、言葉では説明しきれない絆や信頼が存在して、
そのコンビネーション、まさに「タッグパートナー」だからこそ共鳴して生み出せるパワーがある！！


そして、それはケミーカードに限った話ではなく・・・

そんなこともこれから表現していきたい！という思いも乗せた、
第5話・熱い魂がぶつかりあうタッグパートナープロレス回！

今週も語りつくしていきたいと思います！




さて！宝太郎の世紀の発見（？）により、
ケミーにもそれぞれタッグパートナーが存在することが発覚しましたね！

ケミーカードの左上にあるレベルナンバー。
これを足して「１０」になる組み合わせで共鳴し、ガッチャンコできていたわけです！

（世紀の発見中の宝太郎）





「あれ、でも既にレベルナンバー１０のケミーがいるけどそれって・・・」


君のような勘のいいガキは嫌いだよ！ということで、
そのへんに関しては、ぜひ今後の展開を楽しみにしていただければと思います！



そして世紀の発見がもうひとつ。

ケミーは、夢や愛、情熱といった人の善意に触れれば、
人間と共生できる存在になりうるということ。

これまでは、人間の悪意に引き寄せられてマルガムになっていたケミー。

しかし今回、旭の熱いプロレス愛に触れたレスラーGは、
旭のために乗り込んできたやくざ達を追い払い、旭に憑依してパワーを与えました。





「やっぱりケミーは最高だ！！！」

と、こぶしを振り上げる宝太郎に感化されたのかいなか・・・


今までケミーを道具扱いしていた蓮華や錆丸、
そしてりんねまでもが、スパナのレスラーＧ回収に反抗しましたね！

今回は、そういった良い意味で感情的なシーンが多いお話。

そんな第5話の監督をつとめてくださったのは、
渡辺勝也監督です！

熱い指導と演出で役者さんたちの目に情熱を映し出し、
感情を揺さぶるプロレス回を作り上げてくださいました！

ちなみに渡辺監督は、モニターの前に置かれるいわゆる監督椅子（？）に
全く座られない監督。
カメラレンズ越しだけでなく、ご自身の目で画を捉える監督なのです。

（でも今回はとんでもない猛暑の中での撮影・・・現場スタッフさん含め本当に敬服です）


そして、今回はプロレス回ということもあり、少し昭和節の強い回。
そんなイメージ感も、劇中に様々盛り込んでくださいました。





それではここから、
一緒に物語を作り上げてくださったゲストの方々をご紹介！

まず、ゴリラマルガムに変身する悪役・剛力を
演じてくださった、納谷幸男さん。

納谷さんは、現役のプロレスラー選手！
そのため、素面アクションはお手の物！さすがの迫力でした！

現役レスラー仕込みの鋭い目つきとドスの効いた声で、
まさに史上最狂の男・ゴーレム剛力を演じてくださいました！


ちなみに、
剛力の必殺技、「風車式バックブリーカー」は、
プロレス通なら誰もが知る、実在のプロレス技。



宝太郎が朝までぶっ通しでその回避技を練習していましたが、

実際の現場でも、本島くんが体を張って本当によく頑張ってくれました！

その頑張りのおかげで、
あのツンツンりんねも思わず声を張り上げて応援する熱いシーンに・・・！


投げられまくりのカットを重ねても粘り強く演じる本島くんの姿は、
アサヒGに何度投げられても立ち上がる、宝太郎そのもの！


周りからは、素が宝太郎に似ていると言われまくっている本島くん。
（本人はよく否定していますが）
今回は、そんなお互いが持つ似た良さが掛け合わさった、最強のシーン。


やりきってくれた本島くん。本当にお疲れ様でした！！！

剛力がとりこむケミー、ゴリラセンセイの声を演じてくださったのは、
藤原聖侑さん。

画を見なくとも、ゴリラだよねとわかる、安定感のある声とお芝居！
実は来週出てくるケミーの声もご担当いただいているのでお楽しみに！




もう一人の悪者、
ジムへ乗りむヤクザのリーダー・遠藤を演じてくださったのは、
中西哲也さん。

肉体派ではなくインテリヤクザ、という監督のオーダーに合わせ、
短い時間でも頭脳派という印象がわかるよう演じてくださいました！

そしてなんといっても、バレットチョウチョワイルドの攻撃！
「チョウチョさんが飛んでる～」は特大インパクトでしたね！


そんなバレットチョウチョ、
劇中ではいきなりのワイルド態にドン引きされていましたが、
とっても緻密にかっこよく作っていただいたのです！

上にちょこんといるチビガッチャードライバー、可愛くないですか？

そして、ゲンゲンチョウチョ、バレットバーンの声を演じてくださったのは、
奥野香耶さん。

少しセクシーめな女性の声でとオーダーしたゲンゲンチョウチョと、
元気な少年のようなバレットバーンを見事に演じ分けてくださいました！




続いて、悪者2人から狙われるジムのオーナー
旭を演じてくださったのは、町田政則さん。

お芝居はもちろんのこと、醸し出す雰囲気など、何から何まではまり役だった町田さん！

レスラーGとの別れのシーンも、
そんな映像はないのに、これまでレスラーGと紡いできた絆や思い出のシーンが見えてくるようで、涙なしには見られないものに仕上げてくださいました。


チーフPがそのシーン映像を見るたびに「泣けちゃったよ～」と連呼していたのはここだけの秘密です。

町田さん、この旭プロレスジムTシャツが似合うのなんのって・・・


ちなみにこちらのTシャツは、
美術部の小林桜さんがデザインをしてくださいました！
ありがとうございます！


実は、もともとは旭と宝太郎だけが着る予定のTシャツだったのですが、
デザインが可愛く、みんなに着てもらいたい！と監督へご提案し
練習を見守るりんね達にも着てもらうことに。

一体感倍増の応援シーンに仕上がりました。

（そしてよく見ると衣裳部さんが着こなし方にも個性を出してくださっているのです！！）



最後に、レスラーGが旭に憑依した
アサヒG（とサンシャインマスク）を演じてくださったのは、
竹内康博さん。

本物のレスラーさながらのビジュアル！

そして、華麗なプロレス技！！！

アサヒGの登場は、ケミーの奇跡でありつつも、最初若干カオスな展開・・・
それでもスッと受け入れられるのは、竹内さんの演技あってのもの。



そして、レスラーＧの声を演じてくださったのは、
乃村健次さん。

渡辺監督とは、ハリケンジャーシリーズやゼンカイジャーなどでもご一緒されている乃村さん。

第5話の要のひとつであったレスラーGの感情表現。
「レスラー」と「ジー」の2ワードだけで、これでもか！と心に沁みる切ない別れを表現してくださいました・・・！




さて、アサヒGを見ていると気になるのがプロレスマスク・・・

こちら実は、キャラクター管理部の小野島泰宏さんが制作してくださったもの！

アサヒG、サンシャインマスクともに、
デザインから全て小野島さんのお手製なんです。


サンシャインマスクは、
監督から、名前どおり太陽のような明るいイメージにとのお話があり、
実在のプロレスラー「ミスティコ」と「ソラール」にインスピレーションを受けたデザインに。

そしてアサヒGは、
そんなサンシャインマスク（旭）とレスラーGを融合したデザインになっています。

本来の業務の傍ら、プロさながらのマスクを作り上げてくださった
匠の技に本当に頭が下がる思いです。ありがとうございました！



実は、そんな業務の傍らで作り上げられた匠の品がもうひとつ。

そう、レスラーG人形！！！

こちらを制作してくださったのは、助監督の塩川純平さん。

レスラーGが憑依しているから、
見た目がそのまんまレスラーGの人形にしたい・・・
（でもそんな人形存在しない・・・どうしよう・・・）


しかもレスラーGが人形から抜けて旭に憑依するから、
うまいことレスラーG感だけ抜けたバージョンもほしい・・・
（でもそんな人形存在しない・・・どうしよう・・・）



そんなわがままを匠の技で叶えてくださいました・・・！
ありがとうございます！

全く別の人形を加工して、マスクやパンツを上塗りしてくださっています。




そんな番組制作陣の熱いプロレス魂ならぬ、熱いクリエイティブ魂によっても、
第5話は作り上げられたのでした！！


ということで、今週の富良洲高校掲示板はここまで！


来週もこの熱は冷めやらず、癖強ゲストとスパナが熱いバトルを繰り広げます！
お楽しみに～！

（文責：原島果歩）