第4話
アントルーパー・ラビリンス

３話で宝太郎がスパナに啖呵を切った、見たい未来の話。
「人とケミーが一緒に自由に生きられる未来」

2話ラストではりんねにポエムと切り捨てられていましたが、その覚悟はどうやら本物のようです。


一方、りんねは？

代々錬金術師の家系に生まれ、進路が決まっているりんね。
高名で優秀な父親への憧れ、そして、その失踪。

彼女が自分の将来に対して抱える想いは複雑です。

そんな思いを抱え続けて生きてきたりんねを前に宝太郎は何を語るのか。
悩みながら成長していく二人の高校生にご注目下さい。

さらに、４話はケミー大量登場！
ワイルドモードを使い分け、さらなる盛り上がりを見せる仮面ライダーガッチャードにご期待ください！

（文責：湊 陽祐）

なんだこの町！？！？！？

とんでもないです。
次から次へと無法者が湧いて出る。


これには冥黒のお姉さん方もご満悦。

ここまで治安の悪い
独特な町になってしまったメタ的理由をネタバラシ。


それは、ケミー（カード）を悪者にしてはいけないという
商売的な、シンプルな理由。

がんばって手に入れたカードの中身が
町で犯罪ばかりを繰り返す怪人だらけなのは、子どもたちにとってもあんまりでしょう。

ほかのカードライダーとは違い
あくまでカードを愛すべきキャラクターとして扱っている「ガッチャード」にとって
これは死活問題。

だから、ケミーをそのまま怪人化させるわけにはいかない。
じゃあ悪いことをする人が別で必要なんだよね。ということとなり……

ワルモノだらけの町、いっちょうアガリ！

こうして次から次へと悪人どもが醸成される町が出来上がったのでした。
いや、流れは必然だけど出力される結果がヘン！

どうやって怪人を出すの？
そんな各回のフォーマットがどうあるべきかというのは
何十回も打合せを重ねたのですが……それはまた今度。


ちなみに、悪意のない人間なんて存在しないので
ある程度強い悪意にのみ、ケミーは反応するようです。

まぁそもそも、ケミーが生身で人間と触れ合っている
この現状がイレギュラーなのですが。

だからアカデミーは、ケミーをカードに封印して
悪意に対する一種のバリアを張っていたのかもしれません。


ということで、そんな悪の華を散らしていただいた
今週のゲストのお二人！


被害妄想強めなおにいさん！
茸本役、小笠原覚さん！！

マッシュルームカットが非常にお似合いな小笠原さん！
もちろんいつもはとても優しく礼儀正しい方で
笑顔も素敵なお方です！

そしてじつはこの小笠原さん
山口監督の担当回に出るのは二回目。

教授フォロワーの皆様にはもうおわかりでしょうか。
そう、「暴太郎戦隊ド〇ブラザーズ」ドン２１話「ごくラーメンどう」。
そのラーメンヤクザのうちのお一人だったのです！

ラーメンヤクザ……？
これ以上ド〇ブラに触れるのは火傷しそうなので、やめておきましょうね。

（いよっ！　日本一！）


そしてゲストもう一人
恋多き執着強めな〝夏男〟

狩谷を演じていただいたのは、久獅さん！

山口監督のオーダーで
出てくる時間が短いから、短いながらもインパクトを残せる役にしたいと

衣装も、小道具も、しゃべり方も！
とにかく〝夏男〟！
やりすぎなくらい〝夏男〟押しで行かせていただきました。

演じる久獅さんもその狙いをしっかり分かってくださって
インパクト大のゲストにしていただきました！

りんねを狙うヤバイやつ！
スパナさんに目をつけられてしまい、果たして来週どうなっちゃうの！？

そしてお待たせしました！

「３話ぐらいに出てくる人」（※変身講座参照）でおなじみ
黒鋼スパナさん！


その予言通り、きっちり３話から本格参戦！！


宝太郎vsスパナの記念すべき初対決の場は
「武士道」の掲げられた武道場でした。

このシーンは、監督の希望により
事前に読み合わせが行われたほど、思いを懸けていたシーン。


宝太郎を引っ張らなくてはならない。
演じる藤林君の目つきは真剣そのもの。

劇中のスパナ同様、真剣勝負のお芝居です。
（木刀だけど）

とすると、相対する本島くんも真剣。


撮影日は、真夏の体育館。
熱がこもり、とても撮影なんてやっているレベルの気候ではありませんが

俳優としても、キャラクターとしても
喰らいついていく勢いの本島君＝宝太郎。


俳優さんとキャラクターの関係性が見事重なっている不思議なシーンでした。

実は宝太郎の素面アクションも多かった今回。
本島君のやる気に、福沢AC監督もパワー全開。


道場での〝頭突き〟は
台本には描写はなく

先に書いた事前読み合わせの際に
立ち会っていただいていた福沢AC監督が考案されたもの。


脚本だけでなく
現場全体が「宝太郎とはどんな子か？」
を考えてくれる。

渡された台本に乗っかるだけではなく
現場のスタッフさんも、そこからさらに生み出していく。




なんて真剣な仕事師の集まりなんでしょう。
尊敬がやみません。

あれ……？？

福沢さん？？　真剣ですよね？？　ね？？　なんか笑ってません？？？？

あぁ、ダメだ完全に楽しくなっちゃってる……。



真剣に遊んでいるだけかもわかりませんね。
（冗談！）




そして、今回はガッチャード２人目の監督
山口恭平監督の登板回！！

踊る監督。


もちろん舞っているだけではありません。
田﨑監督から受け継いでバトンを

山口流に味付けしてくとあら不思議！
すごく「らしさ」満点の仕上がりに！！

今回の蓮華姉さんのたこ焼き被り物も、ひとえに山口監督の企みゆえ。

別に蓮華は被り物キャラというわけではありません。


ただ、初登場が３話という、まだ情報量も多いなか
関西弁で、陽気な姉御。
というキャラクターを一発で分かりやすくコミカルに表現するための
山口監督のテクニック。

そんな銀杏蓮華を演じるのは安倍乙さん！
そして、そのコンビである鶴原錆丸を演じるのは富園力也くん！


実はこの２人、演者はどちらも関西出身の関西コンビ。

カメラが回っていないときは富園くんも関西弁なので
すっかり投合している様子です。


ちなみに蓮華の登場シーン
台本には

「ちなみに私は銀杏蓮華。綺麗な名前やろ。よろしくな」

という自信満々なセリフがあったのですが
残念ながら尺の都合でカットされてしまいました。

蓮華は、こういうことを言ってしまえるキャラクターなのです。いいですね～～。


対して錆丸。
彼の心を代弁するAI「アイザック」ですが

こちらの声は、なんと富園くんご本人によるもの！


声帯の使い分けが見事すぎます。

最初は、同じ人がしゃべっていると間違われるとよろしくないから
アイザック用に声優さんをひとりキャスティングしようかと思っていたのですが
富園くんの声の演技の実力により、その必要はなくなったのでした。


大助かり！　ありがとうございます！！

（唐突なニコニコりんねをどうぞ。かわいい～）



そうそう。
声優さんといえば、今週も様々な声優さんのお力をお借りしました。

まず、このりんねちゃんが持っている
海賊のケミー「パイレッツ」と
今回の主役ケミー「アッパレブシドー」をご担当いただいたのは
逢坂良太さん！！


逢坂さんといえば、こちらも山口監督とは
二度目のお仕事。


そう、２年前の夏ーー
あの〝ジェットマン事変〟を巻き起こし

転生前のホッパー１に
「日曜の朝チュンよ！」

という稀代の迷言（？）を言わしめた……


そう！
「ゼンカ〇ジャー」でのレンアイワルドをお願いしておりました！



○○だレンアイ～～も
ｱｯﾊﾟﾚ！ ｱｯﾊﾟﾚ！ も似たようなものかもしれません。

ケミーとワルドの共通点、見つけたり。（見つけないで！！）


今回もしっかりと耳に残るキャラクターにしていただけて
改めまして逢坂さん、ありがとうございました！！

スパナの相棒「マッドウィール」を演じるのは
坂泰斗さん！！

毒キノコのケミー「ヴェノムダケ」も同時にお願いしております。


スパナの相棒ケミーのお声を探す際
なにか新しい風はないものか……と

まだ△映にお越しになったことのない声優さんにお願いしたく
ウンウン探していたのですが、これがなかなかフィットせず。


とりあえず仕事を放棄するかーー
とアニメを見ていたら、そこに登場してきた
某仮面キャラの演技が素敵で、これだ！！　とついついお声がけしてしまいました。


坂さん、イケボはもちろんのこと
ヴェノムダケのような太めのコミカルめなお芝居もできる
幅の広い方で、お願いできてとてもよかったです。

坂さん、引き続きよろしくお願いいたします！

ということで

実はこっそり３話から導入されていたアクション用ホッパー１
通称「やわらかホッパー１」とみんなのオフショで今週はおしまい。


３話ラストで登場したヴァルバラド！
その驚愕の強さとは！？


そして来週、りんねの目に涙が……！？
宝太郎よ、果たしてどうする？


それでは
富良州高校掲示板、また来週～～！

（最後にもひとつ、ニコニコりんね。ご機嫌でなにより！）

（文責：松浦大悟）