2023年 9月 10日放送

第2話
追跡、錬金、スケボーズ！

脚本:長谷川圭一・内田裕基

監督:田﨑竜太

担任教師のはずだったミナトに連れられ、
宝太郎が足を踏み入れたのは「錬金アカデミー」の教室。

宝太郎は、ケミーのことをもっと知りたいという一心で
錬金アカデミーへの入学を希望する。

そんな彼にミナトから『入学試験』が課される。
りんね曰く、合格するのは「絶対無理」。
それには指輪の力が必要なようで・・・。

一方、街では再びスケボーのケミーが出現！
しかし、なぜか怪物になってしまう・・・。

宝太郎は仮面ライダーの力で、
りんねは錬金術で、
再びケミーを救うことができるのか？

何より大事な入学試験は無事に通過できるのか・・・？

（文責：原島果歩）

相関図／カード所有表

次回のガッチャどころ

遂に動き出した宝太郎の物語。

突然手に入れた仮面ライダーの力を手に、錬金術の「れ」の字も、ルネサンスの意味すら知らなかった少年は、これから一体何を目指すのか？

そして、錬金術師って何をする人なのか？（記憶を消す人？）
そもそも、錬金術って何なのか？

2話をみればその全てがわか！！………らないかもしれません笑

(もちろん最低限は長谷川さん&内田さんによる端的な台詞や、田﨑監督の素晴らしい映像美によって巧みに表現されていますのでご心配なく！)

そのこころは。
この番組で大事に思っているテーマの一つが、「不思議な世界へ飛び込むワクワク」だからです。

お母さんと定食屋を切り盛りする日常から、
ミナト先生やりんね、そして2話から登場する仲間たちと共に錬金アカデミーで過ごす非日常へ。

飛び込むワクワク。ドキドキ。
ワクワクするものに触れるとき、知識や、理屈や、過去の経験は関係ありません。
むしろ無い方が良いのかも。

TV番組である仮面ライダーも、非日常という意味では、同じ。
どんな情報だってwebで調べればすぐに手に入るこの時代。

過去作ではこう、傾向的にはこう、などど予想しながら見るのも楽しみ方のひとつですが、
ぜひ来週は錬金術素人の宝太郎と一緒に、頭空っぽにして楽しんでいただければと思います。

きっとわからない。が何倍も楽しく思えてくるはずです。

（文責：湊陽祐）

富良州高校掲示板

ガッチャード！！
はじまりましたガッチャード！！

ガッチャー↓ドではありません。

ガッチャー↑ド！！！

「ド」は添えるだけ。
「ガッチャー！」と言って「ド」は添えるだけ。
そうすれば貴方も発音ガッチャ。

最初、番組名を
「仮面ライダーガッチャー」にしようか
「仮面ライダーガッチャード」にしようか

最後の最後まで議論が続き、結果後者が決定となった
その名残でのイントネーションとなりました。

ブレイドでもディケイドでもないんです。
そんな既存意識には、引っ張られない！！

という、きわめて崇高な意志のもとに
「ガッチャー↑ド」という「字」（あざな）は生まれたのです。

（ほんとか？？？）(絶対ウソだよ……)

ガチャガチャとカードを変えるライダーだから
「ガッチャード」。
ネタバラシしてしまえば身も蓋もない話ですが

そして、そこから手に入れた魔法の言葉。
それこそ「ガッチャ！」

「ガッチャ！」が先にあったのではなく
「ガッチャード」という、玩具ギミックありきの名前が先にあり
そこから「ガッチャ！」というキーワードが生まれたのですね。

カードものの主人公には「ガッチャ！」って言わせたい！
という邪な考えでは決してありません。決して……。

完全なる偶然がガッチャしちゃったということだけは
ここに宣誓しておきましょう。

主人公、一ノ瀬宝太郎は
上記のような経緯もあり
ｶﾞｯﾁｬｶﾞｯﾁｬうるさい奴だったりするのですが……
大事なのはその〝若さ〟

考えるよりも行動！
躊躇うよりも暴走！
アマチュア上等！なんでも混合！

とにかく全力。
一ノ瀬宝太郎は、そんな若さの発露です。

演じる本島純政くんも、全力全身！
ともすれば、現実離れしている宝太郎のバイタリティですが
演じる本島君から「懸命さ」が伝わってくるので
なんとなく応援したくなってしまう。

それはひとえに、彼が宝太郎と同じくらい全力だから。
この愛らしさを得ることができた、純政くんにめぐり合えたのは幸運でした。

1年間、宝太郎をよろしくお願いします！

今作の主人公像を考える際に意識したのは
「前番組」と「横番組」との差別化。

神様になってもいけないし、王様になってもいけない。
そこから導かれたのが、「等身大の少年」という主人公。

非常階段　急ぐくつ音
眠る世界に　響かせたいーー。

まさに1話の宝太郎にぴったりの詩。
冒頭「キッチンいちのせ」で宝太郎が歌っていた「My Revolution」。

じつはこの歌、台本上では別の80’s~90’sソングだったのですが
撮影が近づくにつれ、もっと宝太郎っぽい歌はないものかと

田﨑監督、スクリプターの梅木さん、新APの原島さんなどが
うんうん唸って探し出した曲でした。もう超ピッタリ！

君が教えてくれた My Dreams

そして宝太郎にとっての「君」にあたるのは、たぶんこのお二人。

「九堂りんね」と「ホッパー１」。

まずはりんね。
彼女は、この番組のもう一人の主人公と言っていい存在です。

無事に放送を始めることができた「ガッチャード」ですが
じつは信じられないほど企画は紆余曲折しておりまして……

その中でも、ずっと譲らずに一本軸にあったのが

「少年と少女のＷ主人公感」

というものでした。

だからヒロインではなく、もう一人の主人公。
建前は置いておいて、りんねにはそのぐらいの気持ちをかけております。

加えてガッチャードはその性質上
（狙ったわけではありませんが、偶然）
男の子だけでなく、女の子にも受け入れられやすい土壌が揃っている気が。

ケミー、指輪、錬金術、呪文、コスチュームチェンジ、冥黒の三姉妹、などなど。

要素が揃っているから、女の子たちにも見てもらえるはずだ！

などと甘っちょろいことを言うつもりは毛頭ございませんが
せっかくあるなら、活かさな損。

というかそもそも
制作陣がそういう要素大好きなのだから仕方ないのです。

~~汝のあるべき姿に戻れ！~~
などと言わないだけ偉いと思います。
（基準が甘すぎる）

そんなこんなで
宝太郎にとっても、番組にとっても
「九堂りんね」という人物はとても大事。

しかしツンツンしているキャラなので
キャストによっては、イヤな感じのするキャラになる恐れも……

杞憂でした。とってもかわいい。
こちらも宝太郎と同じく、りんねは麗世ちゃんがいてくれて助かりましtね。

鹿児島から出てきた15歳！　その明るさからは本当に元気を貰えます。
そんな俳優さんとクールなりんねが合わさると、なんとも絶妙なバランスに。

冷たすぎず、生ぬるくもなく。
緊張と緩和が同居している素敵なキャラになる予感がしています。
こちらも1年間、よろしくお願いいたします！

さて、先刻の封印呪文は諦めたわけですが
呪文を言いたい欲だけは、どうしても抑えらない……どうしよう……

ええい！ままよ！
オリジナル呪文をやってしまえ！！

下にあるものは上にあるもののごとく
上にあるものは下にあるもののごとく
ただ一つたる、奇跡をなさん。

ということで作っちゃいました、呪文。てへ。

呪文のデザインは
ご存知、石森プロのデザイナー、田嶋さん作。

錬金アカデミーのセットデザインや
ウロボロス界（風雅が逃げ込んだ場所）にもご協力を頂いております。

呪文デザイン、マジでカッコいいですよね……
ほれぼれしちゃう。

……と、呪文萌えを発揮している場合ではなく

先程は冗談を言いましたが、こちらの呪文
無論ただやりたいからやっているわけではありません。
ちゃんと狙いがあってのこと。

というのも
このページでは再三説明することになるかと思いますが

「錬金術」という良くわからないものをビジュアル化する。
この一年、当番組はそこと向き合い続けなくてはならず……

それを考えた際のひとつに
「呪文」というものが、映像表現的には便利なのではないかと。

体系立っている感じがしつつ、不思議感もある。
なにより「なんかやってる感」が出る！！

万物はこれなる一者（ひとつもの）の改造として生まれうく

こちらは全錬金術師における汎用呪文。

2話でしっかりと説明がありますが
先出しで少し触れてしまうと……

この番組における錬金術とは
「命なきものに、かりそめの命を与えること」

「万物呪文」は、その最も基礎的なもの。

葉っぱは命を得たように飛び回るし
落ちる瓦礫も生を受け、はじめて形を紙飛行機に変えられる。

なんでもできるわけではなく、一応そういう〝制限〟を与える。
それにより、「魔法」との差別化を図っています。

ちなみにこの2呪文
実際にある「エメラルド・タブレット」という碑文（英語）から引用しているのですが

ある日ドンＳ倉さんからさらっと
「日本語に私訳しといたよ～」
とたいそう気軽に頂いたものだったりします。気軽に私訳しないでください！
（ありがとうございます！）

そして、りんねさんがしているこの指輪も注目アイテム。
こちらは錬金術を使用するために必要な
いわば「証」であり「源」でもある指輪でして

実は石の色によって、術師のランク分けがされております。

青＜緑＜赤

現状わかっているのは、この順番。

りんねは青で、ミナト先生は赤。

そして謎の術師、九堂風雅さんがつけていたのは
ゴールドベースに赤石……。

こちらの指輪も、なにやら奥が深そうです。

りんねの話から広がりすぎた！！
「My Revolution」に戻って、宝太郎にとっての大事なもう一人。

それこそ「ホッパー１」！！
お声は福圓美里さんです。

鳥とバッタ。
福圓さんだけで食物連鎖が完成してしまった！！！

※ホッパー１は食べられません。

この番組の「1号ケミー」として
放送前からありとあらゆる場所で露出していた看板バッタ。

バッタが苦手な方にもなんとか受け入れてもらえるよう
必死に可愛く可愛くした結果……なんとめっちゃ可愛くなっちゃいました。

と言いつつ、その功績の9割は福圓さんのお芝居によるものでしょう。

ケミーは人間の言葉が喋れないことが確定していたので
実はこのキャスティングは結構な難易度だったのですが……

結果、福圓さんの凄腕に
制作者一同また助けられてしまいました。

例えばりんね演じる松本麗世さんなどは
「見た目だけだとバッタ過ぎて苦手かもです……」と
バッタ嫌いを発動しかけていたのですが

福圓さんの声入りを見た後は「かわいいかわいい」と
もうバッタの虜に。

存在感といえば、檜山さん演じるスチームライナーも
最高級のキャスティングでした。

皆様に檜山さんの声が入る前の映像をお見せしたいぐらい
別物のSLにしていただきまして、こちらもありがたい限りです……！！

音入れの作業では
檜山さんの存在感が強すぎてＢＧＭや効果音が負けてしまうと
それ用にわざわざ調整がかかったほどでして……。

おそるべし「スッチィィィィィーーム！！！」の破壊力。
本当にありがとうございます……。

そして1話の見どころ、ケミー大脱走！

茨城県の大洗のショッピングセンターに
TTFCで募集をさせていただいたエキストラの皆様をお呼びして
大規模な撮影となりました！！

エキストラにご参加いただいた方々、暑い中本当にありがとうございました！

大洗に、帰ろう！！
とケミーたち的にはなったんですかね、福圓さんいるし。

ここで脱走しているケミーは
もちろん今後登場するケミーさんたちばかり。

あのケミーやあのケミーたちは
ｘ話に出てきたアイツだ！　と
後から見返したら面白いシーンになっているはずです。

どんなケミーたちがいたかは
この仮面ライダーWEB内にある「ケミー図鑑」片手に
もう一度本編を見直してチェックだ！

そして、ケミーたちの管理者であったのが
この謎の男「九堂風雅」さん。