「最終話を終えて」

去年の今頃…リバイスの第1話の放送を迎える頃は
『あっという間の1年でした』とここに書くんだろうなと思っていました。
充実してようが、大変だろうが、これまでは例に漏れずそうだったので。

でも、今年は長かったです。
長い長い1年、いや、1年半でした。
それくらい、リバイスのことしか考えていない毎日でした。
そして、過去にも類を見ないほどの作品数を送り出しました。
その理由は…使命感、それだけです。

何をまた一輝じゃあるまいし、そんなお節介を…と思うかもしれませんが、
あながち冗談でもなく。

コロナ禍は、夢を追い求める若手スタッフの前途を塞ぎ、
家庭を持つ働き盛りのスタッフに決断を迫り、
その腕一本で食ってきたベテランスタッフのモチベーションを折りました。
その結果、泣く泣く辞めていく人も、この目で見てきました。
すごく悔しかったです。

私なんかにできることは限られますが、
プロデューサーである以上は少しでも多くの、そしてやりがいのある作品を作ること。
それがスタッフに、撮影所に、そして業界に対して私ができる唯一で精一杯のお節介だと思ってきました。
この時代に、今、仮面ライダーシリーズを担当する意味だと思っていました。

『仮面ライダーセイバー』が大変な状況の中で必死にもがいて、
満身創痍になりながら繋いでくれたバトン。
しかもシリーズ生誕50周年記念という看板。
それを背負って、次なる50年へまた繋いでいくために。
コロナなどに怯んでいる暇などない!
そんなもの、蹴散らして進んでいくのだ!
『仮面ライダーシリーズ』ここにありと改めて知らしめるのだ!…と。

しかし、現実は想像以上に険しい道乗りでした。
『作品を最後まで完遂する』という当たり前のことすら、1つ判断を間違えば途端に危うくなる綱渡りの日々。
スマホが鳴るたびに、発熱者や体調不良者の報告なのではという恐怖に怯えては、安堵する日々。
スタッフやキャストには悟られまいと虚勢を張っていましたが…もういいでしょう。
正直、結構しんどい時もありました。

それでも何とか今日を迎えることができたのは、
私の大いなるお節介を信じて、ついてきてくれたスタッフの逞しさ。
爪痕を遺すぞ、飛躍していくぞという野心を隠しもしない、俳優たちの素晴らしい演技。
そして、いつも番組を観て応援してくださる方々のたくさんの声。
その全てが、励みになりました。

コロナ禍では、その対策に予算が割かれます。
時間短縮、撮影の効率化が求められます。
普段より厳しい環境にも関わらず、普段よりも速いスピードで、
これまでのクオリティを維持していかなくてはならないのです。
そんな質と量を同時に求められる理不尽の中で、
見事に能力を発揮してハイパフォーマンスを続けて下さった
スタッフには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
兎にも角にも、彼らの仕事を讃えてあげてください。
私自身、一緒に苦楽を共にしたこの一年を誇りに思います。
この場を借りて、御礼申し上げます。

『この一年楽しかったね』と言えるように一緒に頑張ろう。
若手のキャストには最初の顔合わせでそう約束しました。
クランプアップの日。笑顔や、泣き顔と人それぞれでしたが、
私に『楽しかったです』と伝えてくれたことは一生忘れないと思います。
常々言っていますが、彼らとって『仮面ライダーリバイス』は通過点です。
これからも、切磋琢磨を怠らずに、この一年で学んだことを糧に
大きく羽ばたいていってくれることを願ってやみません。
劇中でキング・カズに言っていただいたセリフは、
そのまま彼らに向けてのメッセージでもあります。
君たちの全盛期は、これからです。

そして、仮面ライダーリバイスを応援して下さった視聴者の皆様。
先日のテレビ朝日サマステでのイベントや劇場版のローカルキャンペーンを経験して、
遅ればせながら本当にたくさんの方によって、
仮面ライダーシリーズは支えられているんだなということが改めて実感できました。
目を輝かせてショーやキャストを見つめる子供たちの姿は我々の宝物です。
10年後、20年後…どこかで『仮面ライダーリバイス』を観て育ったという若者に
出会える日を楽しみにしています。
願わくば、面白かったと言ってくれることを望みますが(笑)

そして、本日を持ってシリーズのバトンを『仮面ライダーギーツ』へと託します。
この言葉をここに記すことができて、改めてホッとしています。

これからも、仮面ライダーシリーズをどうかよろしくお願いいたします。


プロデューサー 望月卓

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と言いつつ終わらない、終わらせてくれないのが『仮面ライダーリバイス』
まだまだ楽しんでいただけるコンテンツを多数、ご用意しております!


①Vシネクスト『仮面ライダーリバイス(仮)』

イマイチまだその定義がわかっておりませんが…
恒例となっておりますVシネクスト!
わかっておりませんが、劇場の大スクリーンで観られることは
確実です!
タイトルは後日発表ですが…どうやら大二とヒロミが2トップを組むようです。
いや、カゲロウも加えて超攻撃的3トップか。
随時、情報をお知らせしていきますので、ご期待くださいませ!

特報はコチラです↓
https://youtu.be/tbn8gQsVmBw

②Music Video Collection

こちらは先週よりショートバージョンが続々公開中ですが、
完全版はavexさんから9月21日に発売予定の『仮面ライダーリバイス CDーBOX』に収録!
9曲は前代未聞ですね…はい。
いずれもキャストの魅力が最大限に詰まった傑作となっております。
作曲家・中川幸太郎さんの珠玉のBGM集と合わせて
これは絶対手に入れるべきであると、自信を持ってお伝えいたします!

詳細はコチラから↓
https://avex.jp/rider_sound/news/detail.php?id=1101877

③映画『仮面ライダーギーツ×仮面ライダーリバイス WINTER MOVIE 2022』

全貌判明はもう少しお待ちくださいませ…
(まだ仮面ライダーギーツが放送すらされていないので…笑)
リバイスとしては『集大成、総決算』のつもりで臨みます!!

公式HPはコチラ↓
http://kamenrider-winter.com

④TTFC 産直シアター第二弾

フリオ/玉置豪役の八条院蔵人くんをゲストに迎え、
これまでのシリーズで最も「ドラマ性」を追求した意欲作です。
脚本はなんと!!
アシスタントプロデューサーの近松さんが自ら筆を取り、
そのフリオ愛、リバイス愛を惜しみなく発揮してくださいました!
近日配信です。お楽しみに!

⑤TTFC 『ゆだって最高!リバイスアニメ 湯けむりパラダイス A GO ! GO!』第3話

こちらはもう1人のアシスタントプロデューサーの百瀬さんが
仕切ってくれておりますが、小ネタ満載で面白いですよね。
私も百瀬さんと脚本の井上テテさんに今回はいいようにイジられております(笑)
仕事の休憩中に、通勤中に、寝る前のお供に少しだけ…是非!

⑥TTFC 「仮面ライダージャンヌ&アギレラwithガールズリミックス」

コチラは9月11日にいよいよ完結編の「第3話」が配信開始となります!ツクヨミの参戦も発表となりまして、文字通り、ガールズリミックスの題名に恥じない超豪華菜夢の競演が観られます。
大注目ポイントは…あえて「エンディング」とだけ予告しておきます(笑)

⑦TTFCで…新作!?

何でもTTFC公式Twitterのフォロワーが10万人達成したら
「仮面ライダージュ○ガVS仮面ライダーオル○カ」が
制作されるとか、されないとか。
いずれにしろ、まずは10万人を達成してください!!笑
(願わくば…リバイス公式も11万人を達成したい!!)

⑧さらに…オリジナル新作がもう一つ!!

これは…すみません。
まだ全然何も言えないんですけど…作ったことは確かです!!笑

かなり真剣にふざけております。
キャストもクランクアップ直後で、開放感溢れてしまっております。
リバイスファンはもちろん、必見です。

⑨編集系のオリジナルDVDが発売決定!

だんだん情報が大雑把になってきましたね…。
東映ビデオさんより近日中に詳細発表させていただきます。
ヒントは…第29話!?!?


そして……

⑩仮面ライダーリバイス ファイナルステージ&番組キャストトークショー!!!!

こちらはすでにチケット絶賛発売中です!
メインライターの木下半太さんによる渾身のオリジナルライブショーは
先日脚本が完成しました!リバイスファン全員が楽しめる内容になっております。
是非、会場で溢れる臨場感を感じていただければと思います。

また、キャストトークショーではトークだけではない素敵なプレゼントを
ご用意しております!

もしかしたら、未発表のゲストなんかもいるのでしょうか…!?

是非キャストたちの最後の勇姿を目に焼き付けてくださいませ!

https://www.kamen-rider-official.com/finalstage/



ということで…まだまだリバイスは沸騰状態です。
テレビシリーズこそ全面的に「仮面ライダーギーツ」にお受け渡ししましたが、
その他の場所では細々と…いや、この際どこまでも図々しくやっていきます。
まだまだ至る所で大活躍の仮面ライダーリバイスを是非、浴びにきてくださいませ!

見どころ

第50話 あとがき

■リバイスファミリー、全員集合!!!
一輝のために一役買ってくれたのは過去に一輝に救われた人たちでした。友情出演してくださった粋な皆さん、
どうもありがとうございました!この日はレギュラー含めて10 人がオールアップするというお祭り状態。
友情出演の皆様には花束の代わりに、柴﨑監督謹製のトートバッグ「SHIVA BAG=SHIVAG」を。(ネーミングは勝手に考えちゃいました)
宇佐卓真さん、内海誠子さん、小槙まこさん、榊原徹士さん、最高でした!!

サッカーシーンには、ジーコ役の坂田秀晃さんと木村昴役の木村昴さん!コーナーキックは吹き替えなしで坂田くん本人がバシッと一発OK。昴さんはずっと現場を盛り上げてくれました!(笑)

そして、キングカズ!満を辞してご出演でございます!!
思い返せば、一年半以上前。ダメで元々、ダメもとで筆者がご相談したのがことの始まりでした。
カズさんサイドが企画を面白がってくれたおかげで、スタート当初からカズさんグッズの数々をしあわせ湯のロビーに飾らせていただけることになりました。
いつかどこかで出てほしい、そんな制作陣の皆んなの想いが実ったのか、なんと最終回に出ていただけることに。

いやぁ、まじ格好良かった。まじレジェンド。
あ、やばいやばい、素になってしまいました。。。
本物を目の前にして筆者も感動しっぱなしでしたが、一番ギョッとしたのはこちら。

一輝とカズさんがカットバックで会話するシーン。自分が映っていないカットの時も、カズさんは自らカメラ横に立ち、お芝居を続行。些細なことなんですが、ご本人がお芝居してくださると共演している人はとても芝居がやりやすいんです。レジェンドたる所以を垣間見た気がしました。ちなみに、この撮影現場、紛れもなく一番興奮してたのはカズさんと同じ静岡出身、今は東映フットサルのエースストライカーである望月P です。「カズさんとサッカーしたいなぁ、パス交換羨ましいなぁ」
と監督の後ろで呟いていたのを聞き逃しませんでした。

最終回にして、サプライズたっぷりのリバイス。リバイスらしさ全開で幕を閉じます。リバイスに関わって頂いた全ての人、
リバイスを愛して下さった人々、皆々様はリバイスファミリーです。
改めて一年間応援
ありがとうございました。
リバイスファミリーの皆さん、
番組が終わっても
私たちは、
あくまで家族、いつかまた会う日まで。

(文責・百瀬 龍介)

■バディアップ! オールアップ!
最終回、いかがでしたでしょうか。一輝とバイスの出会いで始まり、一輝とバイスの別れで幕が降りた『仮面ライダーリバイス』。一年間の応援、誠にありがとうございました。TVシリーズの最終回は、七月上旬から中旬にかけて撮影が行われ、ひとりひとり、時にはみんな、時にはコンビでラストシーンを迎えました。
レギュラーキャストの中で最初にオールアップを迎えたのは、オルテカ役の関隼汰さん。

監獄の扉を開けての花束贈呈。劇場版から何やら少し気になる(?)関係を築き始めたジョージ・狩崎役の濱尾さんから贈られました。オルテカ、良いキャラクターになりそうな予感がしますねえ。

続いてのオールアップは一輝とバイスの最後の闘いを見守るシーンにて。五十嵐大二役・日向亘さん、五十嵐元太役・戸次重幸さん、五十嵐幸実役・映美くららさん、夏木花役・浅倉唯さん、玉置豪役・八条院蔵人さん、伊良部正造役・西郷豊さん六人一緒にオールアップ。

両親への花束は子どもたちから。

浅倉さんへの花束は、仮面ライダーアギレラのスーツアクターを務めた林本奈々さんから。

八条院さんへの花束は、ウルフデッドマンや玉置が変身する仮面ライダーオーバーデモンズのスーツアクターを務めた榮男樹さんから。

西郷さんへの花束は望月Pより贈られました。

日向さんへの花束は、兄と妹から。

過去のエピソードより「一輝のお節介に救われた人々」として友情出演いただいた皆様も一緒にオールアップ!陽が暮れるまで記念撮影大会が行われた一日でした。
そして翌日。
次にオールアップを迎えたのは、五十嵐さくら役・井本彩花さんと牛島光役・奥智哉さん。

びっくり顔の井本さんの視線の先には……。

次現場での撮影のため遅めの入りであるはずの一輝、そして撮影がないはずのジョージ&ヒロミ(左端切れてますが、小松さんいます)、そしてオールアップ済みの大二がサプライズで登場!

「驚き過ぎて涙がひっこんだ」という井本さん。ラブコフのスーツアクターを務めた五十嵐睦美さんも一緒に笑顔のオールアップとなりました。

続いてのオールアップはジョージ狩崎役・濱尾ノリタカさんと門田ヒロミ役・小松準弥さん。オールアップコールがかかった瞬間、濱尾さんに異変が。

みんなびっくりの男泣き(小松さん笑い過ぎですよ)。

ふたりのオールアップには井本さんが駆け付けてサプライズ返し! レギュラーキャストは残すところあとひとり……の、前に、撮影の後日行われたアフレコ現場にても、1年間リバイスを支えてくださった大事なレギュラーキャストのオールアップがありました。

ラブコフ役・伊藤美来さん。伊藤さんの大ファンである前田さんや相棒さくら役の井本さんはMVの撮影のため来られず……しかし動画でメッセージを送ると現場の三兄妹から即レスが返ってくる仲良しぶりでした。1年を通して成長したラブコフ。可憐さと愛らしさと無敵の強さと……魅力メガ盛りのラブコフに命を吹き込んでくださり、ありがとうございます!

そして、バイス役・木村昴さん。これまでスケジュールが合わないケースが多くありましたが、「最終回は絶対一緒に」固く誓った約束のもと、前田さんと一緒にアフレコが叶いました。そして、芝居での疑問点が生じると、すかさずアフレコルームに永徳さんが参上! 芝居に込めた思いを伝え、それを木村さんが受け止め……と、一輝とバイスのラストシーンは、そうして“ふたりのバイス”と共に作り上げられていきました。最後はみんなでバイスポーズ! うひょー!!
そして、このアフレコが収録される少し前。『仮面ライダーリバイス』TVシリーズの撮影の大トリを飾ったのが物語の主人公たちです。
まずは仮面ライダーリバイのスーツアクターを務めた縄田雄哉さん。花束は一心同体、前田さんから渡されました。

そして、全体のオールアップコールが響いた瞬間。

セットの大戸が開いて「おめでとう!」の声と共に花束を持って現れたのはこの日のために駆け付けた仲間たち。セットの外で「その時」を思い出を語らいながら待っていてくれていました。

五十嵐一輝役・前田拳太郎さん、そして、バイスのスーツアクターを務めた永徳さんのオールアップ!

俺たちが、仮面ライダーリバイスだ!
「ひとりでふたりの仮面ライダー」としてこの令和の時代、そして仮面ライダー生誕50周年の年にその名を刻んだ『仮面ライダーリバイス』皆様の心にはどう響いたでしょうか。自分の内に潜む存在、それを「悪魔」と呼んで築き上げてきた物語。家族との関係、他人との関係、己との闘い、もうひとりの自分の声、そして、絆。作品の中で生きたキャラクターの数だけ「家族」の形があり、「悪魔」の形がありました。その全てを結んだのが「世界一のお節介ヒーロー」である一輝のヒーローとしての在り方。一年間一輝と向き合い、演じ切った前田さんに心からの拍手を送っていただければ幸いです。ありがとう、一輝!
そして、リバイスと共にニチアサを支えてくれているヒーロー達も労いにやってきてくれました。

『暴太郎戦隊ドンブラーズ』より桃井タロウ役・樋口幸平さんと、猿原真一役・別府由来さん。

日曜朝に会える『リバイス』の物語は、これにて終幕です。しかしまだまだ中盤のドンブラザーズ、そして来週からは新たなヒーロー『仮面ライダーギーツ』の物語がスタートします。
最後、パイロットと最終組を務めてくださった柴﨑貴行監督から、皆に送られたメッセージ。

「君たちはここからはばたいて行くけど、僕たちはいつか君たちが帰ってくるこの場所を守ります。だから安心して、はばたいていってください」
50年に渡る歴史、そしてここからまた続いていく物語。いつの時代にも、誰かの心に輝く「ヒーロー」。リバイスに関わってくださった皆さん。一年間応援してくださった皆さん。それぞれの心に、この先もずっと、リバイスの姿が輝きつけますように。

一年間応援ありがとうございました! とびっきりの笑顔で「いつかまた会う日まで」

(文責・近松 知佳)