2022年 5月 8日放送

第34話 「悪魔が悪魔を呼んでいる」

脚本: 毛利亘宏

監督: 石田秀範

YouTubeのサムネイル

とある日。
さくらと花(と玉置と光)が楽しくショッピングをしていると、街頭モニターに緊急速報が入る。
映し出されたのは、赤石長官の姿だ。

「当たり前の平和を破壊する脅威が、目の前に迫っている」

赤石は、その全貌は翌日の会見で明らかにすると宣った。

束の間の休息を楽しむさくらたちの間に一気に緊張感が走る。

一方、赤石の超人的な力を目の当たりにして恐れ慄く大二は、
一輝や狩崎の協力を得て、会見前に赤石を止めるべく動き始める。

そして、ベイルは虎視眈々と五十嵐一家の抹殺を狙っていてー。

見どころ

32.33話を通して描きたかったのは、アギレラの最期ではなく、さくらの成長でした。

思春期真っ只中、何が正しいか判断基準が定まらない不安定な時期を突き進むさくらが、覚悟を決めてアギレラに挑む。
さくらにとっての「悪魔の囁き」はラブコフに象徴される「弱さ」が転じて「不安」や「躊躇」として「迷い」を生み出していました。

そこを乗り越えて、誰になんと言われようと、アギレラから悪魔を分離して花を救い出すと
決めたさくら…人として、仮面ライダーとしてまた一つ成長できたのではないでしょうか。

戦いが終わった後、「居場所がない」と嘆くアギレラを「ここにあるじゃん」と抱き寄せるさくら…
彩花ちゃんと唯ちゃんが全力で挑んだ渾身のシーンは、個人的にはお気に入りの1つになりました。
観てくださった子供たち、特に女の子たちに届いていると良いなぁと思います。

アギレラの最期ではなく、と書きましたが、アギレラは死んだのかもしれません。
その代わり、ここからは夏木花の新たな物語が始まっていくのでしょう。

今後の我が番組の誇るヒロインたちの活躍を一層ご期待くださいませ!

オルテカ撃破以降、一輝やさくらに焦点を当てたエピソードが続きましたが、
次回、ついに赤石長官が動き出します。

人智を超える未知なる敵に、どう一輝たちが立ち向かうのか。

物語のギアは一気に加速していきますが、これからもついてきて下さいね!

そうそう、GW真っ只中ですが、
品川では仮面ライダーリバイスはもちろん、
ヒーローが勢揃いしてステキなイベントが行われております!
まだ行き先を決めていない方はぜひ!

https://www.princehotels.co.jp/shintakanawa/hero2022/

5/4.5の夜にはリバイスキャストも出演するスペシャルイベントもありますよー。
配信でも参加できますので、みんなでGWの思い出を作りましょう!!

https://www.toei.co.jp/release/event/1228611_958.html




(文責・望月 卓)

第33話 あとがき

■CUTE CUTER CUTEST‼︎
33話「ラブコフ反抗!?さくらの覚悟」ご覧いただき、ありがとうございました!皆様がやはり気になったのは、前半に登場した「ラブコフの部屋」ではないでしょうか。

某どこで○ドアのような外観に、「はいるな!!」と書かれた貼り紙。ラブちゃんのあの手でどうやって文字を書いたのか気になるところですが、ちょっと中を覗いてみましょう。

ファンシー!キューテスト!アメージング!さくらの悪魔であるラブちゃん。ということは、強気なさくらの中にはこのようなガーリーな一面があるのでしょうね。

そして、スーパードデカヘッドフォンでラブちゃんが聞いていた音楽はなんとヘビメタでした!こう見ると、バイスとラブちゃんはいいコンビですね。




■二輪の花
そして、さくらは決意を固め、アギレラと一緒に遊ぼうと提案。2人が訪れたのは、遊園地でした。リバイス初お目見えであった「劇場版仮面ライダーリバイス」から何度もお世話になっている八景島シーパラダイスさん完全協力のもと、撮影を敢行!自然と井本さんも浅倉さんも笑みが溢れ、それを見守るスタッフも笑みが溢れる、とても平和な世界でした!

そして、激闘を制し、アギレラを救ったさくら。アギレラは夏木花として、第二の人生を歩むことに。さくらとアギレラ、二輪の花のこれからの活躍を温かく見守ってください。二輪の花といえば、ニリンソウという一つの茎から2本咲く花が実在します。その花言葉は、「ずっと離れない」。

2人のこれからに幸多からんことを。

(文責・百瀬 龍介)




■ペンは剣よりも……
赤石の秘密に近づいた朱美、そして大二は、人ならざる力でこっぴどく打ちのめされる結果となりました。赤石が大二に放ったのはあの有名な四文字。

「風」
「林」

「火」
「山」

赤石長官と言えば、全身真っ白なスーツにレザーのネクタイ、黒手袋。そして、1組1語のペースで放たれる格言。これは第18話のラストに書かれていたザ・ファースト・赤石’s格言「人間万事、塞翁が馬」というセリフを見た橋本じゅんさんが「これからも必ず格言を言うキャラクターにしてほしい」と、自ら望月Pへ要望されたことがきっかけでした。

「一路順風」(第21話)
「龍の髭を蟻が狙う」(第26話)
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」(第30話)
「盛者必衰の理」(第32話)
「神出鬼没」(第32話)
毎回、セリフに故事成語や四字熟語を入れ込んでくださる木下さんを始めとする脚本家先生方は、辞書が手放せなくなったとかないとか……腹の底が見えない男、赤石の思惑をズバリ表現する言葉のチョイスと、古の言葉が示す深い意味にも今後ご注目ください。

言葉が持つパワーも加わってか、破壊力もどえらい抜群なようです。(オフショットご提供の日向亘さん談)



■仮面ライダーベイル第3話 配信中!
TTFCにて配信のスピンオフ作品『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』。第3話配信中です! 幸実もろともノアに連れ戻され「生きて出ることは叶わない」と絶望を予感しながら、監獄の壁越しに心を通わせた二人……。第1話からずっと目立った表情の変化を見せることのなかった純平の表情が、このとき初めて緩みました。

絆を結んだふたりを前に、追う立場であるはずの武装部隊隊長もノアに潜入していたレジスタンスメンバーという正体を明かし、逃亡劇が始まります。

味方になったら頼もしすぎる部隊長。ノアから拝借してきたベイルドライバーを身に着けた純平の表情に、かつての悲壮感はありません。

大切な人を守るため、初めて自身の意志で遂げた「変身」。和田さんの見せる、表情で語る芝居が魅力の第3話。ここからさらに、クライマックスに向けて加速度を増していきます! 幸実が純平を「元太」と呼んだ理由も明らかに――そして、純平がノアの手を離れたことで、“アイツ”が遂に動き出す……!?

第4話は2022年5月8日(日)午前10時から配信開始です!

(文責・近松 知佳)