2022年 1月 9日放送

第17話 「裏切りの深化、バディの真価」

脚本: 木下半太

監督: 杉原輝昭

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デッドマンズの崩壊から少しの時が経った。
しかし、依然として幹部だったアギレラ、オルテカ、フリオの
行方は知れず、捜索が続いていた。

そんな中、一輝は狩崎に会いにきていた。
天彦や工藤、そして優次郎になりすましていた男…
いずれも悪魔との分離を果たせなかったことから、
改めてデッドマンのフェーズ3を救う術を模索したい、
その願いに、狩崎は1つの可能性を提案した。

それは、バリッドレックスゲノムを進化させた
ボルケーノレックスゲノムをマスターすること。
一輝は迷うことなく、バイスと共に仮想空間での
トレーニングを開始する。

一方、しあわせ湯には久々の依頼人がやってきていた。
奥田陽介と名乗ったその男は、
かつての親友、玉置豪を助けて欲しいと言う。
玉置は世間で言われているような極悪な男では
ない、悪に堕ちたのは自らの裏切りが原因なのだ…
そう話す陽介の視線の先のテレビモニターには
逃亡中のフリオが映っていてーー。

見どころ

生贄となり得るフェーズ3を3人撃破したことで、
ギフ様の復活を一応免れた、その功労者筆頭となった五十嵐三兄妹。
16話では母・幸実の目の前で勇ましい戦いぶりを見せつけて、
さくらだけでなく、3人それぞれがその成長を感じさせてくれました。
それは演じる3人も同じ。
先日、1話など最初期のエピソードを見直していて、やはりすでに顔つきが違う…!!と改めて驚きました。
それぞれが自分の役と真摯に向き合うことで理想の成長曲線を
描けているのではないでしょうか。彼らの表情からもその自信を
(たま〜に)垣間見ることができて嬉しく思います。
そしてそんな若者たちの姿を温かく見守り、支えてくださったのが若林優次郎演じる田邊和也さんでした。
田邊さん自身、今回の退場を非常に残念がっておりましたが、
一方で「見せ場を与えてくれて役者冥利に尽きる」と
渾身のお芝居で応えてくださいました。
もちろん悩んでいるキャストに積極的に声かけして下さったり
と言う行動もさることながら、やはり芝居を背中で見せるんだという
気迫が感じられて、きっと今後を担っていくキャスト陣にも
届いたのではないかと思います。
(といいつつ、田邊さん、まだお出番ありますので悪しからず!笑)

状況がきな臭くなってきた人物もいますね。
司令官に返り咲いたにも関わらず、体調が優れない我らがヒロミ様。
彼の異変の原因は?年明けの物語を牽引するポイントの1つで
あることは間違いありません。

ポイントといえば、悪の3兄妹よろしく、異質な存在感を
放っていたデッドマンズの3人も、散り散りになってしまいました。
涼しい顔で新生デッドマンを率いるオルテカ。
ギフ復活への強迫観念と自身の存在意義に揺れるアギレラ。
そしてオルテカの裏切りに憎悪を膨らますフリオ。
彼らの今後の身の振り方にも注目です。

さらに、怪しさ全開の牛島家…その地下には何が…?
さらにさらに、元太さんのレントゲンに心臓が映らない衝撃…

もちろん3兄妹(バイスも入れてあげよう)が今後の
中心を担っていくことは間違いありませんが、
他のキャラクターも、より活発に動き始めます。

そして年明けは、テレビシリーズのみならず
他メディアでの展開も始まっていきます(!?)

その筆頭として先日発表になりましたのが
毎年恒例「てれびくんオリジナルDVD」
リバイスでも歴代の先輩たちに負けず劣らずの
キャラ崩壊が顕在しております(笑)

「ここでしか見られない」改め、
「ここでしか見せられない」をテーマに
キャスト・スタッフ一同が取り組んだ
スペシャルな作品になりましたので、
子供たちはもちろん、大人の皆さんも
堂々と恥じることなくてれびくんを
手に取っていただきご応募いただけますように!

そして、年内に放たれましたのは絶賛公開中の
「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」
ご覧いただいた皆様からは好評いただいているようで
嬉しい限りです。ありがとうございます。

先日、予告通り3歳の息子がこの映画で
映画館デビューを果たしました。
もちろんリバイスとセイバーは知っているので
大興奮な訳ですが、見終わったあとに
「どこが一番面白かった?」と聞きましたら
「センチュリーがボッコーン!てパンチするところと、
1号がズッコーン!て落ちてくるところ!」と仰られておりました。

つまり…リバイスやセイバーを観ていない方でも
楽しめるという解釈で良いのかな??
これ、意外と金言だなあと思っております(親バカ)

今回の映画のテーマは
「過去を尊重し、未来を紡ぐために、今を輝かせる」
すなわち、1号から始まった仮面ライダーシリーズを、
仮面ライダーセンチュリーが作られた2071年まで続けていくために
リバイスとセイバーが力の限りを尽くす映画です。

ある種、その2作品をご覧の方はきっと観に来て下さる
はずと仮定して、それ以外の、あまり仮面ライダーシリーズに
興味のない方や、実体験のない方に観に来ていただける
ようにと願いを込めて作った作品でもあります。

みなさん、もしご覧になられて面白いと
感じていただけておりましたらば
身の回りの「ファンではない人たち」に
何気なく会話の中で、年末年始のオススメ映画として
プレゼンしてもらえればと思います。

最後になりますが、
9月から、正確には7月の劇場版から始まりました
「仮面ライダーリバイス」、本年も大変お世話になりました。

毎日検温して、誰か体調不良の人が出るたびにPCR検査を
受けて…という過酷で綱渡りな状況でスタートした撮影も、
観てくれてる皆さんがいるからこそ、乗り切ることが
できました。まだまだ余談を許さない世の中ではありますが、
2022年はもっともっと、みなさんに楽しんでいただけるような
作品になりますように、スタッフ・キャスト一同、より一層
精進して参りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします!

それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ!



(文責・望月 卓)

第16話 あとがき

■悪の女王・決意の覚醒
デッドマンズベースの壊滅、そして、オルテカの裏切り。
絶体絶命の状況に待ったをかけたのはデッドマンズの頭首であり悪の華・アギレラでした。
ギフの花嫁となるために「汚れきなき器」である必要のあった彼女が自身の体にバイスタンプを押す行為は、その高潔なる条件を捨てる行為でもあったわけです。

演じる浅倉唯さんも、ここまで半年間アギレラを演じてきた貫禄を見せつけるような凛々しい表情。
クイーンビーバイスタンプで変身した姿のモチーフは「女王蜂」です。
久正人さんによるデザインのポイントは蜂ならではの「ハチミツ」。髪や腕などはハチミツの琥珀色。顔も乳白色のハチミツのイメージです。羽根のようにも見える振袖。頭の角は簪のようにも見え、足元も鼻緒のついた草履のようなデザインで、和の要素も加えられた姿。そして女王の名に相応しく、圧倒的な強さを見せたアギレラ。
振りかざす力は怒りのためか、それとも、身を挺して守ろうと奮闘してくれたアイツのためか――。

これからのアギレラの「戦う理由」の行方に、ぜひご注目ください。



■カメレオン・デッドマンの正体…!!!
1話で若林優次郎はカメレオン・デッドマンに殺されていたという衝撃の事実。
カメレオン・デッドマンズを演じていたのは、加藤歩さんでした!
初めて登場したのは14話の最後のシーン。顔は映っておりませんが、加藤さんご本人に演じていただきました。遂に正体が明かされた16話。加藤さんの名言を飛び出した名シーンを振り返っていきましょう。短いカットの中で田邊さんの芝居の振れ幅と加藤さんとのシンクロ率が素晴らしいです。

「悔しいなぁ…」



■五十嵐三兄妹、唄でも大活躍!!!
五十嵐三兄妹揃っての変身・バトルシーンに流れていた挿入歌を歌っていたのは、五十嵐三兄妹!前田くん・日向くん・井本さんの3名は、撮影の合間を縫って歌唱練習をし、本番のレコーディングに臨みました。普段のアフレコとは違う環境に最初は緊張しておりましたが、すぐに慣れて後半は自ら「もう一回歌いたいです!」とおかわりする3人に頼もしさを感じました。

『Go with the flo』
五十嵐一輝・大二・さくら(前田拳太郎・日向亘・井本彩花)
作詞:藤林聖子
作曲:中川幸太郎
編曲:tatsuo

最強クリエイターの皆様によって生み出されたこの楽曲、是非お聴きください♪
配信日は1月16日!詳しい配信情報については、以下をチェック!
https://avex.jp/rider_sound/
Twitter@KR_avexからも、随時最新情報がゲットできます!




■てれびくん超バトルDVD仮面ライダーリバイス 募集開始!
てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーリバイス
『コアラVSカンガルー!!結婚式のチューしんで愛を叫ぶ!?』が発売中のてれびくん2月号にて募集開始しています!
一輝が結婚!? 気になるお相手の正体は、魅惑のヴェールの中に……。
神父姿の狩崎。傍らのヒロミはモーニングに白髪頭。
倒しても倒しても現れ、各地の結婚式を襲い続けるデッドマンを撃退するため、彼らがとった奇策の行方は――!?

ゲストは一輝の親友でウェディングプランナーの片桐健太。演じるのは舞台を中心に活躍する近藤廉さんです。

片桐健太 役:近藤廉
親しみやすい笑顔で、一輝と同じく妹想いの熱いお兄ちゃんキャラをチャーミングに演じてくださいました! 一輝と健太の「お兄ちゃんあるある」なやり取りにも注目です。

リバイスも新たな姿にゲノムチェンジ! 勝利の法則は……バイスの驚きの姿にあり!?

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(文責・百瀬 龍介/近松 知佳)