闇の剣士・カリバーは賢人の父親だった。しかし、その事実を飛羽真はまだ知らない。そんな飛羽真の前に新たな剣士が現れる。明らかに自分より年下の緋道蓮に格下扱いされて内心穏やかではない飛羽真。賢人を慕う蓮は、飛羽真が賢人の幼馴染みだと知りライバル心を燃やす。そんな中、ストリウスとデザストが動き出し飛羽真に迫る。一方、ズオスと遭遇した倫太郎と芽依は…。

次回は２人のキャラにご注目。
一人目は新しく登場する風の剣士・仮面ライダー剣斬。演じる富樫さんはフレッシュな演技と爽やかな笑顔で軽やかな風のよう。剣斬は聖剣ソードライバーではなくバスター同様、オリジナルの聖剣、風双剣翠風で戦う剣士です。バスターは大剣で戦う剣士でしたが剣斬は二刀流。ワンダーライドブックの内容と相まってこれまでとは違うアクションになっています。
そしてもう一人は、気になる存在、刀鍛冶の大秦寺が飛羽真とガッツリ絡み、ある謎を追います。　大秦寺演じる岡さんはライダー愛溢れる俳優ですが、劇中ではアイテム愛溢れる、人見知りな職人です。どんなコンビになるのかご期待ください。

(文責・高橋一浩)

〜キャラクター紹介〜
第5章で登場したキャラクター&キャストをご紹介いたします。

富加宮賢人：青木瞭

飛羽真の昔からの親友であり、ソードオブロゴスに所属している雷の剣士。
父である富加宮隼人が15年前の戦いの首謀者であることや、その戦いに巻き込まれた飛羽真が記憶をなくしていることに強い責任を感じており、カリバーの打倒を誓っている。
普段から仕切りたがり屋で一人で何でもこなそうとしており、またその能力もあるのだが尾上からは少し心配されている。

賢人を演じるのは青木瞭くん。去年までは某テニスミュージカル舞台の部長として活躍しておりましたがオーディションを経て見事仮面ライダーの座を勝ち取り、出演となりました。変身ポーズは図らずともテニスのサーブをしているような格好！？毎週舞台映えするような、手足の先まで神経の通った綺麗な立ち姿を見られることと思います。
合格したメンバーの中では最年長になり、とても礼儀正しい好青年です。キャストの中でも話を振ったり、誰かのボケには突っ込んだり、取材ではトークを回したり‥と劇中キャラクターに似たポジションになっている気がします。

そして仮面ライダーエスパーダのスーツアクターは中田裕士さん！
青木くんともシンクロ率高めで、賢人の変身後というにはぴったりクールで華麗な所作のアクションで魅了してくれます。
これから中田さんとセイバーのアクターの浅井さんとでニンニンから続くコンビネーションが見られると思いますのでそちらもお楽しみに！

富加宮隼人：唐橋充

仮面ライダーエスパーダ／富加宮賢人の父親。かつてはソードオブロゴスに所属し、闇の剣・暗黒剣月闇（あんこくけんくらやみ）を使い仮面ライダーカリバーとして戦っていたが、
15年前にソードオブロゴスを裏切りメギドたちと共にワンダーワールドと現実世界を巻き込む戦争を起こした。
演じていただくのは特撮ではお馴染み！『仮面ライダー555』、『侍戦隊シンケンジャー』でレギュラーを務められていた唐橋充さん。特撮の現場には『仮面ライダーゴースト』にゲスト出演して以来、約４年ぶりに帰ってきてくれました。
高橋Pやスタッフにも旧知の間柄の方が多く、衣装合わせから長時間とっても楽しそうに話に花を咲かせておりました。飛羽真と賢人の関係、そして15年前の戦いのキーマンになるに人物ですので要チェック。

ピラニアメギド：平川大輔

獰猛かと思いきやちょっと臆病なピラニアメギド（兄）とアニキの仇！と勇んで現れたピラニアメギド（弟）の声を演じていただいたのは、特撮作品初参加となる平川大輔さんです。
洋画、アニメ、ゲーム、歌、舞台、ラジオなどなど…枚挙にいとまがないほど数多くのお仕事でマルチな才能を発揮されている平川さん。今回の出演を「やっと念願が叶いました！」と大変喜んでくださり、その実力を惜しみなく披露していただきました。
しかし、飛羽真が「複数いるに違いない」と睨んだ通り、どうやらピラニアメギドはこの２体だけでは終わらない様子。次回はどんな性格のピラニアが登場するのか…
平川さんの華麗な演技をォ！お楽しみいただこうッ！

～現場通信～
「我が友、雷の剣士につき。」ご視聴ありがとうございました。

仮面ライダーカリバーの登場に激昂する賢人！
15年前にソードオブロゴスを裏切り、今も続く戦いを引き起こしたカリバーの正体が賢人の父親であるという、大きな事実が判明した第5章はいかがでしたでしょうか？

責任と負い目を感じて飛羽真を傷つけないように守ろうとする賢人。
親友の異変にもどかしさを感じながら、強く踏み込まず信じることにした飛羽真。
幼なじみ二人の微妙な心情を「静」の演出で魅せてくれたのは上堀内佳寿也監督。ファンタジック本屋かみやまの二人のシーンではたっぷり間を使うことによって、二人のあいだに流れる繊細な空気感まで伝わってきたのではないでしょうか。
そして各場面でも賢人の表情も細かくピックアップしてくれたことによって彼の語れない心情が、視聴者の皆さんにも強く印象に残ったことだと思います。

もう一つ印象に残ったのがかっこいいバイクアクション！
2章ではCGをふんだんに駆使した映像世界でセイバーとブレイズがワンダーワールドを所狭しとかけまわっていましたが、今回はロケ現場で実際にバイクアクションを行い撮影しました。
CGの世界では現実には見られないようなクリエイティブで派手やかなバイクアクションを見ることができますが、実際にアクターさんやカースタントさんが体を張って撮れる映像には、得も言えぬ緊張感と豪快さが画面に溢れておりましたね。

こちらもバイクアクションまでは台本には描かれていなかったのですが上堀内監督が「ぜひやりたい！」ということで高橋Pと相談した結果、実現したのでした。


そんな徐々にハードになっていく展開にも楽しいシーンを忘れないのが仮面ライダーセイバーの世界。
初めて実物を目にした新井式回転抽選機（※ガラポン抽選機のことです）にテンションが上がる倫太郎と芽依ちゃんの微笑ましいシーンは脚本家の福田さんが書いてくださり、企画チームも監督もこのシーンは絶対にカットしないでおこう！！とノリノリで放映を迎えたのでした。

このシーンが今後の何かの展開に広がっていくとかいかないとか…！？
来週以降は楽しいだけではない、ハードでかっこいい倫太郎にもご注目してください！

■重妄想！？飛羽真の妄想幻想世界！

本屋の店長小説家の神山飛羽真は豊富な本の知識と発想力が最大の持ち味。
その妄想力が止めどなく溢れ出すと登場するのが、度々描かれている妄想の世界です。

「アリババと４０人の盗賊」「銀河鉄道の夜」など、これまでの妄想はライブ合成により演出されていましたが、５話で妄想した「トム・ソーヤーの冒険」はなんとステージを立てて、舞台風の演出！こちらも上堀内監督コダワリの演出によるもの。（衣装部さんが作り上げる衣装にもご注目！）

飛羽真の妄想空間はこれまで背景をアニメのようなイラストで描いてきました。実は今回の舞台の背景にも３枚貼られていることにお気づきになりましたでしょうか？
これらのイラストはそれぞれ絵コンテ担当の伊藤そうあさん（１話）、普段アニメ作品で背景のお仕事をされている今福明日香さん（３話、５話）に描いていただいております。

その美しい背景イラストを一部抜粋してご紹介致します。

１話より「アリババと４０人の盗賊」の洞窟前。
遠くに見える宮殿がかすんで見えることから、砂の吹きすさぶ情景が浮かびます。

３話より「銀河鉄道の夜」。星空に星座を描いて欲しいというのは中澤監督のオーダー。なんてセンチメンタル。そして機関車も実際の大正時代の機関車ではなく、あえて飛羽真のジオラマに走っている列車をモデルとしています。この辺りの自由さも妄想ならでは。

そして５話より「トム・ソーヤーの冒険」。
トムとハックの遊び場、ミシシッピ川と、いずれ手に入れたい夢の宝箱。
宝が盛り盛りではみ出しているのは上堀内監督の３度に渡る「もっと！」コールの産物です。

いかがでしたか？
飛羽真を通して見ると絵本の世界が一層素敵なものに思えて来ます。
ぜひ、秋の夜長に懐かしの絵本を手に、妄想の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか？

(文責・土井 健生／湊 陽祐)