2022年 5月 22日放送

第36話 「岐路に立つ人類、それぞれの決意」

脚本: 木下半太

監督: 柴﨑貴行

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赤石の衝撃的な会見ののち、
フェニックスから「戦略的人類退化政策」が発表された。

その内容は、国民全員が「悪魔を取り除く」ため、
バイスタンプの押印を義務化すること。
それをギフへの服従、忠誠の証として
人類の滅亡を防ぐというものだった。

抗うことなくギフの軍門に降るその判断に、
ウィークエンドの面々は危機感を抱くが、
その反面、一般市民は突然の話に
未だ現実味が湧かないようであった。

そんな街の様子を探っていたさくらと花の
前に、ベイルが現れる。
ベイルの前に無力な花を守りながら戦う
劣勢のさくら…そこに現れたのは玉置。

玉置もまた、自分にできることはないかと
ウィークエンド加入を志願していてー。

見どころ

赤石の前に完敗を喫したリバイス陣営。
これまではエピソードの結末としての「敗北」を
意識的に避けてきたのですが、ついに完膚なきまでに
叩きのめされてしまいました。

その象徴として、フェニックスベースが無慈悲にも
破壊されるという描写は前々から検討されていたことでしたが、
実際に合成部さんが頑張ってくださったおかげで
その悲壮感が極まったのではないかと思います。
大二の心が折れるには十分な事象だったのではないでしょうか。
(デザインしていただいた石森プロの田嶋さんには
この場を借りて陳謝させていただきます!)

このエピソードを託させていただいたのは
巨匠・石田監督ですが、印象的な演出が2つありました。
1つは、赤石の会見シーン。
会見は中継という設定だったので、通常は「その中継を見ている一般市民」というような描写が入ることが多いですが、今回は
都市の全景と、ウィークエンドの面々のみでした。
直接聞いた訳ではないですが、個人的には画面の前の
視聴者を、中継を見る一般市民として見立て、主観的に赤石の
中継を見てもらうための意図があったように思います。
コロナ禍において、撮影も未だ制限が多く、省エネ、効率化を
求められておりますが、それを逆手に取った素晴らしい演出です。
そして、その会見に至るまでの一連のお芝居パート。
オープニング以降、CMに入るまでの数分間、
なんとBGM一切なし(笑)
最初はプロデューサーとして不安になりましたが、
監督が「頑張った役者陣の芝居を見せたいんだ。それに、
見れるだろ?」と仰っておられて、そこに乗っからせていただきました。
実際、会見前夜としての緊迫感は格段にアップしております。
僕がそうであるように、どうしても音楽に頼りがちな部分を絶って
勝負する監督の思い切りに感服いたしました…。

さて、石田監督を語る会みたいになってしまいましたが笑
36話からはパイロットを撮っていただいた柴﨑監督に
バトンが渡り、リバイスたちの逆襲の物語が始まります。
重い話が続きますが、毎話、楽しんでもらえるような
トピックをご用意しておりますので、
後半戦もよろしくお願いいたします!

第35話 あとがき

■行動こそ信念
第35話「未知なる脅威、人の進むべき道」いかがでしたでしょうか?
ついに、奥智哉くん演じる牛島光がヘンシン!クワガタバイスタンプを使用して仮面ライダーオーバーデモンズに変身!五十嵐三兄妹の窮地を見事救いました!
デッドマンズ、そしてギフとの戦いの過程で、一輝をはじめ様々な登場キャラクターが成長しております。今回の光の変身は、その集大成の形であったと個人的に感じております。
玉置の言葉に心動かされ、光は自分の信念を理解し、狩崎の元へ。そして、狩崎は光の行動に心動かされ、ドライバーとバイスタンプを光に託す。28話で狩崎が変身する際に放った「行動こそが信念」「父を超える」という覚悟の台詞。光も同様に、自分の信念で行動にうつし、狩崎からドライバーを受け取る。オーバーデモンズに変身し、仲間を救う。それは、かりそめの父ではあるものの、太助の想像を超えた行為でした。個人の成長が、仲間や家族に波及する。短いながらもリバイス史が凝縮された名シーンだったのではないでしょうか。

「飛んでる!」

そんな、奥くんと五十嵐三兄妹から、コメントが届いております!


○奥智哉
歴史ある作品の中で、仮面ライダーに変身することができ、この上なくうれしいです!!!
出演が決まったばかりの頃には、牛島光が変身する役なのかどうかは決まっていなかったので、変身すると聞いたときには、すごく驚きました。
撮影現場では、キャストの方々やスタッフさんから「変身おめでとう!」と声をかけていただき、うれしいと同時に、より一層気を引き締めて撮影に臨んでいきたいと思いました!
50周年記念作品という特別な作品に携われて光栄です。これからも全力で自分の役割を全うしたいと思いますので、応援よろしくお願いします!!

○前田拳太郎
まずはおっくん変身おめでとう!!レギュラーキャスト最年少のおっくんが堂々の変身を見せてくれました。五十嵐3兄妹のピンチに今まで戦いに出ることを反対されていた光君が覚悟を決めて助けに来てくれた姿を見た時は本当にかっこよかったです!同じ仮面ライダーとして戦う心強い仲間が増え、これからの活躍が楽しみです。

○日向亘
オーバーデモンズめちゃくちゃかっこよかったですね!!
颯爽と現れて仲間を救出する。
まさにヒーローのような立ち回り。
めちゃくちゃ痺れました。
奥君の変身シーンも走りながらの撮影で
息が上がりながら監督のOKが出るまで何度も走っていたのが印象的でした。
仮面ライダーオーバーデモンズ爆誕!!
おめでとう!

○井本彩花
まず、オーバーデモンズへの変身おめでとう〜!
まさか3兄妹のピンチを光くんに救ってもらうとは…
今回は走りながらの変身で、変身ポーズは見ることが出来てないから、いつか変身ポーズありの同時変身が出来るといいな〜!
光くんの初変身を見届けることができて良かったです。
同じウィークエンドとして、ライダーとして、
戦う事ができて嬉しいです!
引き続き、私のボディガードもよろしくね!
皆さん!これからの光くんの活躍をお楽しみに。

フェニックスベースが陥落し、ウィークエンドが遂に表舞台に…!
クライマックスに向けてブーストかかりまくるリバイス!
引き続きご期待ください!

(文責・百瀬 龍介)



■仮面ライダーベイル第4話 配信中!
TTFCにて配信のスピンオフ作品『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』。第4話が配信中です!
ご覧になった皆様はつかの間の休息の中でサラリと明かされたあの衝撃の事実に大いに驚いたり、「やっぱりな」とニヤリしていただけたりしたことかと思います。
そう、第1話からずっと名前が明かされていなかったあの人物の正体。

???「伊良部だ。レジスタンスの仲間からはぶーさんって呼ばれてる」
鳥越裕貴さん演じる武装部隊隊長の正体はなんと、若き日のぶーさん!!

伊良部正造:鳥越裕貴
西郷豊さん演じる現在の伊良部が、ウィークエンドのメンバーであるという正体を明かした後に見せていた凛々しい表情やイケメンムーブの理由がここに繋がるわけで(ネクタイを締める動作)。
現在の元太と伊良部の絆へと繋げるべく、『ベイル』構想段階から、真澄と並ぶ重要人物として設定されていた若き日の伊良部。元太が現在の生活を送るために「顔を変えた」という設定があるため、伊良部も同じく変貌しているはずだ、ということでキャスティングの際は西郷さんと違ったタイプの方で……という案で進行しておりましたが、坂本監督の過去作品からのご縁で鳥越さんのお名前が挙がった際、なぜかほんの少し似た部分を感じてしまい……。ご出演OKのお返事をいただいた時は、ベストキャスティング! とスタッフ一同手を叩いて喜び合いました。
純平と幸実さんの幸せな生活を守るため、あらゆる方面に体を張るハイパースペックナイスガイ・ぶーさんの活躍に、本編・『ベイル』ともに今後もご期待ください!!

「なあ次は、やつらの番だと思わないか?」
第4話で次々と明らかになった真実。バイスタンプの力を制御するためにはドライバーに悪魔を常駐させることが不可欠。そのために、純平を憎悪に縛り付けておく必要があるため、純平から生まれた悪魔に家族を殺させた――純平が探し続けていた憎き悪魔は、ずっと傍に――。凄惨な事実に打ちひしがれる中、ベイルは純平に「悪魔の囁き」をします。純平がすべての元凶であるノアに対する憎しみを叫んだ時、ベイルは憎悪に支配された純平の精神と肉体を完全に支配しました。
黒のアイラインに紫の目。真っ赤なネイルはベイルのアイデンティティそのもの。和田さんの芝居も相まって、復讐心に捉われた「悪魔の仮面ライダー」が誕生してしまいました。
物語はいよいよ次回、最終回! 最終回の配信はなんと、TTFC会員が同時に視聴できる「ライブ配信」を予定しております。当日午前10:00より、1話~5話までを一挙に配信。注目の最終話は午前11時頃にご覧いただけます(※多少前後する場合がございます)。また、ライブでご覧いただけない方も、当日正午(12時)から通常のアーカイブ配信にてもご視聴が可能です。
純平は、幸実は、真澄は――どんな選択にたどり着き、現在のリバイスの物語へと繋がっていくのか。リバイスの<レガシー>にぜひ、最後まで刮目お願い致します!
また、5月28日(土)には上映イベントの開催が決定! 登壇者などの詳細は来週解禁いたします。ご期待ください!

(文責・近松 知佳)