2019.10.06 ON AIR
アナタの声が聞きたい
脚本: 筧 昌也
監督: 柴﨑貴行
第6話
アニメ作品『パフューマン剣(つるぎ)』のアフレコに臨む声優ヒューマギア・香菜澤セイネ。その現場に或人の姿があった。『パフューマン剣』の大ファンだから……、ではなく今回はAIに関する犯罪を取り締まる機関A.I.M.S.(エイムズ)の立ち会いのためだった。どうやらセイネには人工知能の法律に関する違反があるようで―――。
第5話 ハイライト
5話は仕事に対する情熱の話でした。
人間である以上“情熱だけはAIに負けられない!”というのが、このシリーズの最もわかりやすいテーマの一つです。もちろん働くことにはいろいろなモチベーションがあっていいと思うのですが、「やりたい!」と思える仕事をやれることは幸せへの近道だと思うのです。
さて、そんな話題と関係があるかどうかはわかりませんが、実は「ゼロワン」というシリーズは、東映で特撮専任プロデューサーという職種が採用されてから初めて彼らが担当した作品ということになります。つまり、“東映特撮特化型”のアシスタントプロデューサーが現在番組を担当し、日々プロデュース作業に没頭しています。(ちなみにゼロPではありません。)
東映の特撮番組が大好きでこの職業に就いたAPたちは、本当にいい顔をして仕事をしてくれます。なにより楽しそうなのです。そして、そんな特撮専任プロデューサーの一人が前職のアニメ制作のノウハウを生かして臨んだのが第5話と第6話に渡って描写される漫画・アニメ『パフューマン剣』です。石墨超一郎邸にある小道具やコミックス、ポスター、そして6話で声優のセイネが声をあてるアニメコンテやオーディション会場の装飾など、すべてにアニメ制作出身としての特撮専任プロデューサーの情熱が注ぎ込まれました。
情熱を語る物語だからこそ、その現場にも情熱があります。もちろん現場のスタッフやキャストたちも。漫画家編につづく声優編の物語も、端々にまでわたる仕事への情熱を感じていただければ幸いです。
(文責・大森 敬仁)
第5話プロダクションノート
05話いかがでしたでしょうか。お仕事編第三弾となる現場は「漫画家」。漫画家という仕事にAIが入ったらどんなことが起きるのか……現役漫画家の仕事場に取材に赴くなど、スタッフ一同の想像力を結集させて挑んだ回でした。リアルを追求する現場で好演してくださったゲストをご紹介します。
主人公のツルギはもちろん、仲間のシオン、アクス、ナントカ、ランブル、そして…謎の新キャラ「ゴリカン」!個性溢れるキャラクターを描いていただきました!
そして、石墨先生による漫画作画も久先生の手によるもの。迫力満点です!
さらに、ラストシーンで情熱を取り戻した石墨が描いた新章では、キャラ部分は久先生に描いていただき、背景部分は写真加工でヒューマギアによる精密作画を再現しました。まさに劇中さながらの人間とAIの共同作業です!
(文責・百瀬 龍介)
オープニング撮影秘話、いかがでしたでしょうか。
振り返ってみると、一つ一つのカットにエピソードがあります。
今後もさまざまなエピソードをご紹介していきますので、お楽しみに。
そして、ますます加速するゼロワン。
次回は、声優のお仕事編です!
福添とシェスタがいる中、ひょっこり顔を出す山下。
この場面、実はデジタルとアナログが織り混ざった撮影方法で撮っております。
デジタル部分は、奥に見える福添の肖像画が落ちる一連のCG合成です。
落ちてくる肖像画に慌てふためく福添と山下とは対象的に、全く動じないシェスタがとても素敵です。
アナログ部分がどこかというと、、、
答えは、山下のひょっこり顔を出す動きです。(!)
撮影方法は至極単純。
佐伯さんに最初しゃがんでいただいて、カメラの動きに合わせて立つ、以上!
佐伯さん49歳最後の日に、最高のひょっこり頂きました。
そして、福添・シェスタ・山下の飛電トリオ、どうぞ宜しくお願いします!
佐伯さん、改めてお誕生日おめでとうございます!
そんな佐伯さんにまつわるシーンがこちらです。
この撮影、実は第1話放送日の9月1日に実施しました。
高橋くん以外のキャストは、ロビーにあった大きなモニターでリアルタイム視聴が出来て大喜び!
高橋くんはというと、飛電インテリジェンス本社前でこのシーンの撮影をしていました。
第1話放送日にオープニングの撮影、
番組放送中に変身シーンの撮影、
と色々な偶然が度重なり、個人的にもとても思い出深い撮影となりました。
そして翌日9月2日が山下三造役の佐伯新さん50歳のお誕生日(節目!)ということで、飛電&エイムズメンバーでお祝いをしました!
撮影当日のお天気は、幸いにもピーカンで雲ひとつない快晴!
普段であれば、絶好の撮影日和ですが…
と、そこに颯爽と登場したのが「雨降らし」のプロ、特機部の方々です。
「雨降らし」とは読んで字の如く、人工的に雨を降らせます。(説明になってないですね)
監督がイメージを伝えると、即座にそのイメージ通りに「雨を降らせる」姿は、まさに職人技!
そして、そのスタッフ全員でつくった空間に渾身の演技で応えた高橋くん、オミゴトでした。
びしょ濡れの高橋くんですが、撮影終了後すぐに温かいシャワーを浴びたのでご心配なく!
最後は、飛電インテリジェンス本社の場面。
オープニングの或人さながら、撮影も悪戦苦闘しました!
高橋くんの頭上に綺麗に書類がなかなか落ちてこず、テイクを重ねること十数回。
(途中、高橋くんの頭にファイルの角がぶつかっちゃうというハプニングも…。)
最終的にはすべてがピタリとハマり、無事に撮り終えることができました。
続いて、どしゃ降りの荒廃した街を或人が歩くシーン。